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Zoomのルーパー、MS-90LP+を購入
Zoom MS-90LP+を購入
BOSSのコンパクトペダル型ルーパー(かなり初期のやつ)を使っていたのだが、保存できるループ数が少ないことや、ガイドのリズム音の使い方がいまいち分かりづらく、もう少し使いやすいものはないかな〜と常日頃思っていた。
そんな中、この度Zoomのマルチストンプシリーズにまさかのルーパー登場。Zoomのこのシリーズは、発売直後はしばらく「在庫切れ」「納品日未定」となることが多いので、発売日前に楽天で予約。無事に初回配送品をゲットできた。
緑色の筐体が美しい。緑のペダルがペダルボードに入るのは初めてかも。
レビュー
基本的なルーパーの性能に文句なし。扱いやすいし、いい音です。
32ビットフロート録音対応のようです。ギターのルーパーにそこまでの音質が必要なのか、私ごときにはよくわからないけど、オーバーダブを駆使するタイプの人には垂涎の機能なのかも。私はせいぜい2〜3回オーバーダブしたフレーズをバックに練習したり、フレーズのアイデア出しをする程度なので、そこまでの恩恵を受けない気はするが、音がよいことはもちろん悪いことではない。
マルチストンプシリーズならではのタイル状に所狭しと敷き詰められた黒い四角形のスイッチとその中央に君臨するスイッチのスタイルは踏襲。「こんな小さなスイッチ、きちんと踏み分けられるのだろうか?」と最初は誰もが思う。私もその一人。結論としては、「多少の慣れはやはり必要」。でも、決して無理ゲーではない。
手前の黒いスイッチ2つ(UNDOとSTOP)のオン・オフは簡単。
問題は奥の2つ(LOOP FXとRHYTHM)。正面からはうまく踏みづらい(靴を履いていればなおさら)ので、本体の外側から足首に角度をつけてアプローチし、足の指の方で踏むと、割と思い通りに切り替えられる。
右足で踏むと想定すると、RHYTHMスイッチは足首を45度程度、身体の内側に曲げ(右足だけ内股状態)、親指で踏む。LOOP FXスイッチは、足首を45度程度、身体の外側に曲げ(右足だけガニ股状態)、小指で踏む。言葉にするとまどろっこしいな。私はLOOP FXを使う機会は少なそうだが、この足使いは、MS-50G+など、他のマルチストンプシリーズでも応用が効く。リズムトラックの音は、昔ながらのリズムマシン的な音なので、まあ、ガイドとして「ないよりはあったほうがいい」という感じ。GarageBandやLogicのSession Drummerみたいなのを期待するとかなりの肩透かしを食う。でも、のっぺりしたいかにもなドラムとはいえ、ドラムが鳴っているだけでも練習は楽しい。また、以前のルーパーと比べて、操作は格段にわかりやすい。
「たくさんのフレーズが保存できる」「リズムトラックが使いやすい」ということで、ニーズにしっかり応えてくれたこの機材への購入満足度はかなり高く、買ってよかったと感じている。
お気に入りのルーパーを既に持っている人は、わざわざ買い替えるほどのものではないだろう。これから1台目のルーパーの購入を検討している人にはおすすめ。でも、しばらくは品薄かも。