町工場がGOTS認証を取得して初めて展示会出てみました
町工場がGOTS認証を取得して初めて展示会に出てみて、、、
イベントを通して感じたこと
先日、三恵メリヤスとして「ベスト・ニット・コレクション」という日本のものづくり企業が集うイベントに参加しました。今回の参加の目的は、「GOTS認証」を紹介することでした。しかし、イベントを通じて、大きな思い違いをしていたことに気づかされました。
「GOTSって何?」
多くの方がそう質問されました。「GOTSを取った町工場」として、その意義や背景を伝える準備が十分ではありませんでした。私たちも準備不足だったので、
「「オーガニックコットンの世界認証」でその認証の製品が作れる日本の工場なんです。」
くらいの本当に伝えたいことが伝えられない表面的なことを言ってしまい、ものすごく後悔しました。
「オーガニックコットンを使ってる工場」としての認識はもちろんですが、GOTSが包含する人権、フェアトレード、環境配慮といった広範な価値についてもっと分かりやすく説明できる準備や、そういう資料を用意して、どうして小さな町工場が挑戦してるかなどのそういった話や、どうしてGOTSを選んだのか?GOTSなんで選んだの?みたいなところを知ってもらうには、GOTSなんぞやが全面的に足りてなかったです。本当に反省です。
GOTS認証とは?
GOTS(Global Organic Textile Standard)は、単なるオーガニックコットンの使用を示すものではありません。人権や労働環境の改善、フェアトレード、持続可能な生産プロセスといった、多くの基準を満たした繊維製品に与えられる国際認証です。
つまり、私たちがGOTS認証を取得したことは、製品のクオリティだけでなく、町工場として「世界基準」に立ち向かう決意の表れでもあります。
町工場の仲間たちとの連携
イベントを通じて感じたもう一つのこと。それは、同業者や縫製工場の仲間たちが、私たちの取り組みに興味を持ってくれたことです。「来年取ります」ってお声がけもしてもらって、すごくうれしかったです。GOTS認証を取得するには、さまざまな課題を乗り越える必要があります。労務情報の整備、助剤や染料の選定、プロセス管理…。小さな町工場にとって、それは大きな挑戦です。
でも、私たちのこれまでの経験を共有し、町工場同士が助け合うことで、さらに多くの日本の工場がGOTS認証を取得できるようできればと考えています。なぜなら、同業者みんなでGOTS認証を取れば、日本全体の繊維産業の活性化に繋がると考えています。
20工場、30工場とみんなが取得すれば、薬剤なども日本で手に入るようになるし、このなかからすごい天才が現れ、オーガニック製品とファッションの関わりを変える人が出てくるかもしれないし、そうなったら本当に素敵だと思います。
小さな町工場が世界を目指す理由
イベントでは、多くの方々から「こんな小さな町工場がGOTS認証を取ったことに意義がある」と言っていただきました。私たちは、日本のものづくりが国際市場で戦うために、この認証が鍵になると信じています。そして、**「ものづくりは環境や社会への責任を負う時代になった」**ことを、私たち自身が実践して示していきたいのです。
あ、できてる工場があるなら、自分たちもやりたいなって思ってもらえたらうれしいです。
次のステップと未来への展望
現在、三恵メリヤスでは生成色と白のTシャツを中心に展開していますが、来年には黒のTシャツの製造も始まる予定です。さらに、プリントや染色のバリエーションも広げ、日常生活でより楽しめるオーガニック製品を届けたいと考えています。
私たちは信じています。
**「日本の町工場が連携して取り組むことで、新たな才能やアイデアが生まれ、日本発の世界に誇れる製品が作られる日が来る」**と。
そしてその過程で、環境に優しく、品質の高いものづくりを次世代に引き継いでいければ、これ以上の喜びはありません。
最後に:町工場から生まれる世界への挑戦
GOTS認証は、単なる「タグ」ではありません。それは、私たちが持続可能な未来のために繊維業界で果たすべき役割を体現するものです。これからも、三恵メリヤスとして「心地よい未来を紡ぐ」ための努力を続けていきます。
ぜひ、私たちの挑戦をこれからも応援してください。
オーガニック製品を手に取っていただければ、きっとその違いを感じていただけるはずです。
次世代のものづくりをあなたと共に
私たちが紡ぐTシャツ、その先に広がる未来。それは、着る人、作る人、環境、すべてに優しいものづくり。ぜひ私たちの製品を手に取り、一緒にこのストーリーを体験してください。