ブラザーやエプソンがGOTS認証のインクを作っていてプリントTができる話
今回はアパレルに大活躍のGOTSインクジェットプリントの話
GOTS認証のインクジェットプリント:知られざる事実と今後の展望
こんにちは、今日はGOTS(Global Organic Textile Standard)のグローバル認証に関する興味深い話題をシェアします。特に、Tシャツのインクジェットプリントについての情報です。この情報を知っておけば、あなたもエコフレンドリーなファッションに一歩近づけるかもしれません!
GOTS認証の壁:染色とプリント
GOTS認証を取得する上で最も大変な部分の一つは、染色やプリントに使用する薬剤の種類と管理です。特にインクジェットプリントは多くの化学薬品が関わるため、厳しい基準をクリアするのは一筋縄ではいかないと思っていました、、、が、
驚きの事実:エプソンとブラザーのインク
最近知った驚きの事実として、エプソンやブラザーといった有名ブランドのインクが既にGOTSの基準をクリアしているんです。
これは多くの人が知らない事実で、各メーカーもあまり積極的に公表していません。しかし、これらのインクは普通のTシャツ用生地のインクでもGOTSの基準を満たしているのです。つまり、日本国内でも既にGOTS認証のプリントが可能な状況になっているのです。
つまり、インク的にはすでにプリンターとGOTS認証があればGOTS認証のTシャツや、バッグ、ノベルティなどのインクジェットプリントが可能になる下地ができていたのです。
ブラザーの課題:前処理剤の問題
とはいえ、ブラザーの側には一つ問題があります。黒いTシャツにプリントする際、色がきちんと乗らないため、前処理剤が必要です。しかし、この前処理剤は国内流通されているモノはGOTSの認証を取得していません。つまり、日本国内では完全なGOTS認証プロセスを実行することができないのです。ただし、アメリカ専用の前処理剤でしたらGOTS認証済みの前処理剤はありますが、日本には未入荷。(ここでいつものミニマムロットの縛りでてしまう)。
一方、エプソンは前処理剤も含めてGOTSの基準を満たしており、完全なプロセスを提供することが可能です。
【ガーメントプリンター消耗品GOTS認証リスト】
エプソンの情報
プリンター: SC-Fシリーズ
インク: UltraChrome DG INK
色数: 5色(CMYK+W)
GOTS認証: 取得済
前処理剤(綿): SC6PTL/SC6PTL2/SC31PTL
GOTS認証(前処理剤): 取得済
前処理剤(ポリ): SC6PTLP
GOTS認証(前処理剤/ポリ): ×
ブラザーの情報
プリンター: GTXシリーズ
インク: innobella TEXTILE INK
色数: 7色(CMYK+W+Or+Gr)
GOTS認証: 取得済
前処理剤(綿): GCX-4P05/GCX-4P20
GOTS認証(前処理剤): ×
前処理剤(綿/USA専用): 1)GCX-4PS
GOTS認証(前処理剤/USA専用): 取得済
日本国内のディスアドバンテージと今後の期待
日本国内ではまだGOTSの前処理剤に関する情報が行き渡っておらず、必要とされていない状況がディスアドバンテージとなっています。しかし、世界を見据えた企業は既にGOTS認証を取得したインクを用意しており、非常に驚かされました。今後、日本国内でもGOTS認証に関する情報が広まり、より多くの企業がこの基準を満たすことを期待しています。
まとめ
GOTS認証のインクジェットプリントについての最新情報をお伝えしました。エプソンやブラザーのインクが既にGOTS基準をクリアしていることは、多くの人にとって驚きの事実でしょう。日本国内でもこの情報が広まり、エコフレンドリーなファッションがますます普及することを願っています。
そしてGOTSの服作ろう!って思ってくれる工場が少しでも増えたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!この情報が役に立ったと思ったら、ぜひシェアしてくださいね。
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