新年の厄除け神事「面様年頭」
年始の大寒波が過ぎ去り、道路の雪も一気に溶けてきました。一時は車で外出することも躊躇うほどでしたが、今は平常運転に戻ってきています。週末の天気予報にまた雪マークが出ていますが、今度はどれだけ降るのやら。
先週の「弥栄太鼓初打奉納」を撮ってから約1週間経ちました。今日は石川県輪島市の伝統神事「面様年頭(めんさまねんとう)」を撮影してきたので、今回も写真中心に紹介したいと思います。
面様年頭は、輪島市の輪島崎町(輪島崎神社)と河井町(重蔵神社)で行われます。2018年に「来訪神:仮面・仮装の神々」の一つとして、ユネスコ無形文化遺産に登録(登録名:能登のアマメハギ)。地元に400年以上も前から伝わる厄除けの神事として知られ、僕自身は3年前から撮影させていただいています。
今回行ってきたのは輪島崎町(輪島崎神社)の面様年頭。毎年1月14日と20日に行われ、それぞれ「おいで面様」と「お帰り面様」とも呼ばれています。
地元の小学生が「面様(夫婦の神様)」に扮して、地域の家々の厄払いをします。(今年はこういう状況なので、メディアやカメラマンなどは、地元の方の家の中に入って撮影することは自粛となりました)
「めんさまねんと〜」と大声を出し、玄関の戸を「さかき」の枝で清める姿は、繰り返す内に徐々に様になっていき、短い時間に子供たちの成長を感じます(笑)
こうして伝統文化は継承されているのだなと、彼らをずっと見ていると感銘を受けてくるのです。こういう瞬間を「写真」で残せることは、写真家冥利に尽きると思っています。
楽しみにしていた祭りだからこそ、無事行っていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。田舎の祭り(神事)ではありますが「撮りに行ってみたい」と言ってくださる方もいて、写真を通じて能登の伝統文化を知っていただく機会になると嬉しいです。
「お帰り面様」も撮りに行こうと思っているので、まだ楽しみは尽きません。引き続きSNSでも面様年頭の写真をアップしていきますね。
最後に告知となりますが、日本最大級の審査制写真投稿サイト「東京カメラ部」のYouTubeアカウント新企画で僕の写真を紹介してくださることとなりました。第12回:東京カメラ部の写真選定5(スナップ、ファインアート、定形構図外の世界)となりますので、公開の際はぜひ見てくださると嬉しいです。
それでは。
吉岡 栄一 Eiichi Yoshioka
Instagram:@tsukinoto
Twitter:@EiichiYoshioka
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