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続「医療のための生成AI実践ガイド」 〜初心者向け解説動画、ここだけプロンプト付き〜
紙書籍では追いきれない生成AIの更新情報
出版日が2024年9月30日の「医療のための生成AI実践ガイド」。
出版して日が浅いですが、生成AIの情報は日々変わっていき、すでに書籍の情報が古くなっているところがあります。出版社書籍の場合、校了が出版日の1ヶ月前ぐらいなので、ここ1ヶ月の最新情報は反映できないだけでなく、出版日後の最新情報も改訂版を出さない限り反映できません。
そこで、本noteにより書籍には載せられなかった生成AIの更新情報及び補足情報を載せていきます。noteの良いところは一度掲載した後に追加情報があればその都度反映させることができます。まずは第一弾として出版いたします。
途中まで無料で閲覧できますが、その後は有料となります。
もしよろしければ最後までご購読いただけるととても嬉しいです。
本noteでは、病院の主に事務部門の課ごとに、便利に使えそうな生成AIを紹介していきます。どの生成AIもセキュリティーの観点から、基本的に有料版を使っている前提になります。
総務課・経理課
議事録の完成度を高める【Google AI Studio】
録音音声から直接議事録を作成することができる「Google AI Studio」。
「Google AI Studio」の基本的な操作はこちらの動画をご覧ください。
音声だけをアップロードすると、人名や病院名など固有名詞を間違えることがあります。議事録の精度を上げるためには音声に加えて会議の資料をアップロードするといいでしょう。
私のプレゼンを議事録にする実演をしていきます。「Google AI Studio」には、録音音声に加えプレゼンの資料(PDF)をアップロードします。資料を加えることで、音声だけでは正確に再現できなかった漢字変換の精度が上がります。
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命令文はシンプルに下記のような感じで十分です。「マークダウン形式」を入れることにより見出しを付けた箇条書きになり、議事録として読みやすくなります。
音声、資料をふまえ、マークダウン形式でいい感じで要約して。PDFが添付している場合は音声にかかる資料です。
以下、「Google AI Studio」の回答結果の一部です。
音声認識の結果と指示に従い、要約を作成しました。
生成AIを医療機関でいかに使うのか?
長 英一郎 氏
今日のテーマ
事務作業における生成AI活用に焦点を当て、具体的な活用方法や事例を紹介
「長 英一郎」という音声だけでは文字認識が難しい漢字も、資料に掲載されているため正確に表示されています。
病院で会議を行う場合、資料なしで議論するケースは少ないはずです。もしWordの資料であればPDFに変換して、それを録音音声とともにGoogle AI Studioにアップデートすることで、完成度を高めることができます。
Zoomで会議を行うような場合は、録音音声に代えて「字幕」をGoogle AI Studioに読み込ませてもよろしいかと思います。音声よりもトークン数を減らすことができます(従量料金制なのでトークン数は少ない方がいい)。
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Zoomの字幕機能を有効にする方法はこちらです。
計算間違いがなくなる財務分析【Claude】
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