3年目までの投資を意識して、自分の「100万分の1」を見つけよう
こんにちは、石黒英一(いしくろえいいち)です。
みなさんは今の会社から、どれほどの投資を受けているか考えたことがありますか?特に大卒1年目から3年目の皆さんには、まだ職場への貢献や自分の成長にギャップを感じることもあるかもしれません。しかし実は、企業はあなたに数百万円もの「育成投資」をしています。今回は、この投資がどれだけ大きなものか、そしてそれをどう活かして「100万分の1の自分」を目指せるのか、そんな話をしてみたいと思います。
職場があなたに投資してくれているもの
社会人2年目あたりになると、手取りの給料が減ったと感じたり、昇給の少なさに不満を感じたりすることもあるでしょう。でも、それは雇用される側としての視点での話。実は、会社が皆さんにかけている「育成のための投資」は想像以上に大きいのです。採用にかかる費用、研修や教育に使われる時間、そしてあなたを育ててくれる先輩社員の労力。これらを合わせると、新卒社員一人に投資する費用は実際に数百万円規模にもなります。
私自身も若手時代には「給料が少ないな」と思うことがありましたが、経営者になり、人を雇う立場になることで、この投資がどれほど重要かを痛感しました。そして、会社が社員一人ひとりに投資してくれる3年間の間に、スキルを磨いていくことが、後の大きな成長と価値に繋がっていくのです。
100万分の1のプロフェッショナルを目指す
では、このように投資されている環境を最大限活かしつつ、どうすれば市場価値を高められるのでしょうか?私は「100万分の1のスキル」を身につけることをおすすめします。
「100万分の1」というと、あらゆる分野で完璧なスキルを身につけた人材を思い浮かべるかもしれませんが、現実的には難しいですよね。そこで、「掛け合わせ」で自分ならではの強みを作ることがポイントです。
たとえば、「100人に1人のシステムエンジニアとしてのスキル」、「100人に1人の会計知識」、「100人に1人の英語力」という3つを組み合わせると、それはもう100万分の1のレベルです。つまり、それぞれ100人に1人のスキルであっても、3つ掛け合わせれば一気に唯一無二の存在になれるということです。
今の職場を「学びの場」に変える
今の職場では、毎月の給料をもらいながらスキルを磨くことができます。これってすごくありがたいことなんです。ですから、ただ与えられた仕事をこなすだけでなく、「今の環境をどうやって自分の市場価値を上げるために活用するか」を考えてみてください。
目指すキャリアや理想の自分像があるなら、3年目までの間に逆算してやるべきことを見つけましょう。会社が自分に投資してくれている間に、できるだけ多くのことを吸収する。そして、ある程度の経験を積んで、さらに高みを目指したくなったら、転職を視野に入れてみるのも良いでしょう。
まとめ
企業が1〜3年目の若手社員に投資してくれる時間やお金を、いかに活用していくか。それを考えることが、今後のキャリアアップや収入アップに直結します。そして、100万分の1のプロフェッショナルを目指すには、まず「掛け合わせ」の視点でスキルを磨いていくのが大事です。
若いうちはまだ自分のキャリアやスキルに確信が持てないことも多いかもしれませんが、少しずつ目標を持ち、それに向かって行動することで、自分の市場価値を高めることができます。今いる環境を最大限活かし、自分を磨いて、周りと差をつけましょう!