0919noteサムネ

最初に使ったデッキ

ツイッター質問箱でこのような質問をいただいた。

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初めて使ったデッキや、初めての大会で使ったデッキなど
思い入れのあるデッキはたくさんあると思いますが、
特に思い入れの強いものを教えて欲しいです。
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初めて使ったデッキ、もう相当前のお話だけれども、
デッキの内容は覚えている。
MTGに出会って一番最初に作ったデッキは白青


始まりのデッキ

画像2

《セラの天使/Serra Angel》を最初の第四版スターターで引いたので、
あとは2個のスターターと3つのブースターを買い足して
デッキを構築。
当時最初の頃に引いたレアは記憶していて、
使ったカードもかなり覚えているので、
デッキもほぼこんなリストで合っているはず。

-クリーチャー24枚-
2《ベナリアの勇士/Benalish Hero》
2《ツンドラ狼/Tundra Wolves》
2《真珠色の一角獣/Pearled Unicorn》
2《放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer》
2《西風の隼/Zephyr Falcon》
2《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》
2《サマイトの癒し手/Samite Healer》
2《メサ・ペガサス/Mesa Pegasus》
1《水の精霊/Water Elemental》
1《剣の壁/Wall of Swords》
1《幻影獣/Phantom Monster》
1《原初の土/Primal Clay》
1《白騎士/White Knight》
1《オニュレット/Onulet》
1《セラの天使/Serra Angel》

-インスタント10枚-
2《魔力消沈/Power Sink》
2《治癒の軟膏/Healing Salve》
2《送還/Unsummon》
1《対抗呪文/Counterspell》
1《呪文破/Spell Blast》
1《ダメージ反転/Reverse Damage》
1《純白の秘薬/Alabaster Potion》

-ソーサリー1枚-
1《天秤/Balance》

-エンチャント4枚-
1《十字軍/Crusade》
2《聖なる力/Holy Strength》
1《神性変異/Divine Transformation》

-土地22枚-
11《平地/Plains》
11《島/Island》

なんだろう、この紙束。
なんで《解呪/Disenchant》入ってないの?
と思う人もいるだろう。
持っていないからではない。
使い方がわかっていないからだ。
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》も持っていたが、
デッキに入れていなかった。

なんで?なんて質問は愚問だ。

初心者は

画像3


「相手にライフをあげるカードなんてゴミだろ。」

と思うので、そんなものは採用していない。
当然の理である。

《天秤》は教えてくれた友人から
「強いから入れとけ。」
と言われてそのまま入れていた。
もちろん強さなんてわかっていない。

その後も《神の怒り/Wrath of God》を入手する事があったが、

画像4


「え?自分のクリーチャーも死ぬの? なんでこれレアなの?」

という初心者お約束の理由で不採用だった。

なお、この時代(第四版)の《対抗呪文》はアンコモンなので、
《セラの天使》同様、初心者に4枚揃えるのはとても難しかった。
ネット通販なんていう便利なものなど無かった世界だ。
無いカードはトレードするか買って出すかしか無い。
ネット通販も無い時代カードをトレードだけでコンプリートするのは、
かなり難しかった。
それでも1年くらいかけて、
第4版日本語黒枠、
クロニクル日本語版、
ミラージュ日本語版、
ヴィジョンズ日本語版、
アライアンス
などをコンプリート出来たのは当時の友人に恵まれていたからだろう。

初めての大会へ

上記のデッキ構築から数ヶ月後、
初めて大会に出る事になった。
当時Type1.5と呼ばれた、現在レガシーと呼ばれるレギュレーションである。
スタンダードに出るより先にレガシーに出たということだ。

これまたデッキはだいたい覚えている。

画像5

-クリーチャー20枚-
4《クークズの番人/Keeper of Kookus》
4《ゴブリン気球部隊/Goblin Balloon Brigade》
4《フラーグのゴブリン/Goblins of the Flarg》
4《ゴブリン穴掘り部隊/Goblin Digging Team》
4《ゴブリンの王/Goblin King》

-インスタント12枚-
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《火葬/Incinerate》
4《火炎破/Fireblast》

-ソーサリー8枚-
4《ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade》
2《地震/Earthquake》
2《火の玉/Fireball》

-土地20枚-
20《山/Mountain》

竹を割ったようなシンプル構築。
何も考えていないのがよくわかる。
ただ、明らかに前述のデッキよりも成長はしている。
なお、前日まで赤緑とどっちにするかだけ迷っていた。
このデッキで勝ち越した事は覚えている。
シンプルで戦いやすいデッキだった。
相手のライフ見ながら、
《火炎破》を撃つタイミングだけ考えるデッキだった。

このゴブリンデッキと同時期に、
最初の白青はこんなデッキに変化していた。

-クリーチャー11枚-
3《セラの天使/Serra Angel》
4《武勇の騎士/Knight of Valor》
4《幻影獣/Phantom Monster》

-インスタント22枚-
4《魔力消沈/Power Sink》
4《対抗呪文/Counterspell》
2《呪文破/Spell Blast》
2《解呪/Disenchant》
1《送還/Unsummon》
2《意志の力/Force of Will》
2《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
2《Lat-Nam's Legacy》
2《衝動/Impulse》
1《名誉の道行き/Honorable Passage》

-ソーサリー4枚-
2《神の怒り/Wrath of God》
2《ハルマゲドン/Armageddon》

-エンチャント1枚-
1《神性変異/Divine Transformation》

-土地22枚-
1《Thawing Glaciers》
1《Kjeldoran Outpost》
1《Soldevi Excavations》
1《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
9《平地/Plains》
9《島/Island》

こっちもかなりまともに成長している。
《神の怒り》と《ハルマゲドン》の強さにも気づいている。
まだまだ甘さがうかがえるところがいくつもある。
《神性変異》を《セラの天使》につけて、
《ハルマゲドン》したいのもわかる。
ぬるいデッキだなぁ。
ちょうどこの頃にアライアンスを買って、
辞書を引きながらカードを和訳して使っていたので、
アライアンスやアイス・エイジのカードがちょっと入っている所にも、
なんとなく成長がうかがえる。
使っているカードが、

第四版
クロニクル
アイス・エイジ
アライアンス
フォールン・エンパイア
ホームランド
ミラージュ
ヴィジョンズ

だけの頃だ。
ホームランドから採用されているカードが無いが。

懐かしい。
《Lat-Nam's Legacy》なんて知らない人のが多いカードだろう。
こんなカードだ。

画像1

《Lat-Nam's Legacy》
コスト:1青
インスタント
あなたの手札のカードを1枚、あなたのライブラリーに加えて切り直す。
そうした場合、次のターンのアップキープの開始時にカードを2枚引く。
コモン

アライアンスのコモンで一応ドロー加速呪文。
なんで《渦まく知識/Brainstorm》使わないの?
なんて思う人もいるだろう。
それはアイス・エイジを買ったのが数パックで、
《渦まく知識》の存在など知らなかったから。
第5版も出ていない時代だ。
それでも《衝動》の強さには気づいていたようだ。
《意志の力》も4枚ではなかった理由は、
当然持っていなかったからだ。

アライアンスやアイス・エイジのレア土地が1枚ずつ採用されているのも、
パックから引いて、とりあえず和訳して使えそうだと思ったから。


エクステンデッド

そしてこの白青のデッキはその後、
今は存在しないレギュレーションである、
エクステンデッドのデッキとして成長していく。
エクステンデッドというのは、
当時、スタンダードとType1.5(現在はレガシー)の間に作られたもので、
現在ではモダンのイメージを持ってもらえればわかりやすい。
エクステンデッドという遊び方が廃止になって、
それから出来たのがモダン
なので位置づけとしても全く同じだ。

このエクステンデッドは、

基本セット:Revised以降全て。
エキスパンション:ザ・ダーク以降全て。

というルールに禁止カードが存在した。
(その後多少ルール変更が行われる。)

そして店主は白青デッキを白青赤に変えた。
1997年くらいだっただろうか。

-クリーチャー17枚-
1《セラの天使/Serra Angel》
4《巨大戦車/Juggernaut》
4《白騎士/White Knight》
4《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》
4《熱狂のイフリート/Frenetic Efreet》

-インスタント21枚-
4《火葬/Incinerate》
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《税収/Tithe》
3《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
2《解呪/Disenchant》
2《名誉の道行き/Honorable Passage》

-ソーサリー2枚-
2《地震/Earthquake》

-土地20枚-
4《Tundra》
4《Plateau》
3《Volcanic Island》
4《山/Mountain》
5《平地/Plains》

最初のデッキの面影はあんまり残っていないが、
このデッキで静岡のエクステンデッドで優勝した。
思い出深いのは、
最終戦以外一度も引かなかった《セラの天使》は、
最終戦の最後の最後、
1勝1敗で迎えた3戦目の後半に引いて、
相手の残りライフを削りきった事。

そういえば、この時、
《熱狂のイフリート》を3体出し、
対戦相手の《トリスケリオン/Triskelion》で、
全て叩き落された事も覚えている。
《熱狂のイフリート》のフリップコインは全負けした。
周囲がみんな、
「ああ、英宝負けたな。」
と思った後に降臨してくれた《セラの天使》は嬉しかった。
お互いに手を出し尽くし、
後はライブラリーのトップ勝負!という時に来てくれた1枚だった。

そして、今でも忘れていない。
この白青赤のデッキを作る前、
静岡のある人がデュアルランドいっぱいのデッキを使っていた。
その人のデッキも今でも覚えている。
《アーナム・ジン/Erhnam Djinn》が入っているが、
緑マナをダメージランドから出す構築になっていて、
森以外のデュアルランドで構成されてるデッキだった。
それを見て、自分もデュアルランドいっぱいのデッキ使いたい!
何が何でも手に入れてやる!
そう思ってイタリア語のリヴァイズドを開封したり、
トレードでデュアルランドを手に入れてこのデッキを作った。

ただの思い出話になってしまったけれども、
最初に使ったデッキと思い入れあるデッキはこれ。
皆様の予想に反する事なく、
《セラの天使》の話題でござました。

ではまた。


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