フォイルは、なぜアップ性能が高いのか
風が吹くという予報だったのに、直前予報からだんだん怪しくなり、ついに今日は微風の一日となってしまった。
そんなコンディションでも、なんとかなるかもと思えてしまうFoil Wing。
時々吹くブローを掴んでなんとか走れはした。同じ場所でSUPをやっていた人、Wind Surfingをやっていたらしく、Wingにも興味があるとのこと。
ぼくがあまりにも微風でリフトして走っていたので、浜に戻って休憩していたらやってきて、「ほとんど無風だったのに走っていてびっくりした」。いや、それはブローが吹いたから走り出せただけで、その後は風が落ちてしまったけど、走れているから自走風でなんとか走り続けていただけ。だから沖でジャイブしたあと、死ぬほどパンピングして戻ってきたわけで。その後は、沖でボードにまたがって風を待った。
さすがにリフトして走り出すためには、ある程度の風が必要。揚力は流速の2乗に比例するので、ある程度以上の速度が出ると、揚力はグンとあがり、ふわっと浮く。
なので風が一定以下になってしまうと、頑張ってもリフトしない。
そんなときは、ボードにまたがって風待ちをするわけだけど、ぼーっと沖で風待ちしていると、微風とは言えジワジワ流されてしまう。なので、風待ちをする時は、Wingを使って少しずつ上らせながら待つようにしている。
それにしても、なんでこれだけでジワジワとアップがとれてしまうんだろう。ボードは着水してるし、リフトしてるわけでもないし、速度も出てないし。
調べてみると、これはマスト効果だった。
ボードの下には縦に伸びたマストがあり、その先に飛行機の翼のようなものがついている。ボードを風上側に向けてWingの揚力で進むと、マストはこんな状況になる。(マストを真上から見たイメージ)
つまりボードを風上側に向けると水の中のマストに揚力が生まれ、風上側に進もうとする力が働く。
つまりFoil Wingは、Wingとフォイルとマストという3つの揚力の組み合わせで走ってたんだな。
カイトフォイルが激しくアップとれるのも、そういうことだったのね。リフトして抵抗がないからだと思ってた。
と、今日も、わからない人にはさっぱりわからない記事を書いてしまったのであった。