Wingというスポーツについて
海のスポーツには様々なものがあるけど、今世界中で爆発的な人気になっているのがWingというスポーツ。Wing Foil,Foil Wing、Wing Surfingと色々な呼び方があるけど、同じスポーツ。
なぜ人気なのかと言うと、ウインドサーフィンやカイトボード、サーフィン、SUPなど、様々なスポーツの経験者が次のステップとして選びやすいスポーツだから。そして、コンディションの幅が広く、これまで見向きもしなかった海がフィールドになるのも大きいと思う。
そして、このスポーツが普及している背景には、フォイルの普及がある。
フォイルは、正式にはHydrofoil(ハイドロフォイル)。日本語で言うと水中翼。有名なところでは、アメリカズカップのAC挺で使われているハイドロフォイルがある。(ハイドロフォイルを、世界中で略してフォイルと呼んでいる。)
フォイルの利点は、走り出すと水中にある翼に揚力が生まれ艇を浮かすので、艇と水との接点がなくなり抵抗が減り速度がすごく出ることと、風上への走行性能があがること。そして浮いているだけに、海面の影響を受けにくいことなどがあげられる。
このフォイル。様々なマリンスポーツで応用してみると、いろんな利点があった。まずリフト(浮上すること)すると抵抗が一気に低下するので、ボードがある程度走り出しさえすれば、そのまま少ない力で走れるというのがある。
なので、例えばサーフボードにつけるとちいさなうねりでも走り続ける。
そしてカイトの場合、普通ならとても走り続けることができないような風でも、走れてしまうし驚くような角度で風上に走れる。
実際やってみると、フォイルをつけただけなのに、海面の反動もなく、海を滑空している感じで、全く違う感覚になってしまう。
こうした感覚が味わえることもあり、さまざまなスポーツでフォイルが一気に広まっていった。
そして色々とやっていくと、小さな力でも走れるんだったら、もっと小さくても、つまり最小限の道具でも走り出せるんじゃないか。つまりボードとフォイルと、最小限のパワーの道具だけを使ってやれたら。
そんな流れの中で生まれたのが、Wing Surfingというスポーツ。
このスポーツの良いところは、サーフィン、SUP、ウインド、カイトといったあらゆるスポーツからの延長にあることだと思う。だから様々なバックグラウンドの人が取り組んでいるところも楽しい。
そして大きめのボードを使えば、とりあえず立って進むことはすぐできるので、マリンスポーツが初めての人でもすぐに取り組め、怖いところが全然ないのもいい。(カイトなんて、怖さを知ってこそ学べるところがあるし)
じゃぁ、どうやって乗るのか。どういう仕組になっているのか。
などについては、これからゆるゆると書いていきます。