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でも自分には転職なんて無理だと思ってた

そんな衝撃的な出会いと感情に出会っても、それからしばらくしてまたいつもの日常に戻ると、やっぱりあたしは変わらない、このままこの会社にいるんだろうなって気持ちに戻っていました。だって転職なんて決断、あたしにはできないもん。
そもそも辞める必要ないじゃん、変わらなくたっていいじゃん。そう思ってました。

なんとなく。いつもと同じ。今が幸せ。
そうしていつも通りの仕事、いつもと同じ日々が戻っていました。


LINE📲

Kくん「諭吉さんお疲れ様です。いま営業歴ってどのくらいでしたっけ?」

諭吉「お疲れ様!9年やってるよー!」

Kくん「営業歴めちゃくちゃ長いですね😳それだけキャリアあって諭吉さんみたいにバイタリティと向上心あったら保険の営業いけると思うんですけど一回話聞いてみません🤔?」

ドキッとした。あの時の感覚。あの胸がざわつくような急かされてるようなあの気持ちがまた降ってきた。

諭吉「じゃあ今度時間とってくれる?」

ここは行かなきゃ、前に進まなきゃって思いました。
本能が進めって言ってるような。飛び込めって叫ばれたようで断るより前に返事をしてたんです。


難波の喫茶店にて


Kくん「諭吉さんお疲れ様です!」

諭吉「お疲れ様、時間とってくれてありがとうね!」

その日は詳しく保険代理店の営業やK君のキャリアのことを聞きました。でもよくわからん。が本音
だって今の業界しか知らないし、私は保険自体入ってないから。
言葉一つ一つなんのこっちゃ?って思いながら
断ろうか進もうか、この時ですら考えていたんです。

だって、フルコミの営業なんてリスクしかないやん。
めっちゃ怖いやん。
いまの給料捨てて、うまくいかなったら今より年収減るんやろ?
そりゃうまくいけば年収一気に跳ね上がるけどいけるの?え?わかんない…

80%やらないつもりでその時は聞いていました。
営業歴がいくら長くても経験があっても結局はどんな9年を過ごしていたのか。その濃さの方が大事。
あたしは心のどこかで自分の営業に自信がないんだな。だから勝負するのが怖いんだって気付きました。
勝負できない。怖い。無理、できない。

Kくん「じゃあ一度僕の上司と会って話してみるってことでいいですか?」

諭吉「…うん。じゃあお願い」

さすが営業上手だなって思いました。
なんだかんだでKくんとの上司との面談の日がスルスル決まってしまいました。
もう流れに身を任せるしかない、聞いてみて判断しよう。
だって私は変わるから。変わらなきゃ、ここから抜け出さなきゃ。
そんな気持ちばかりが先走ってしまって、気づいたら面談の約束が決まり、会う日まで確定していました。


そしてK君の上司に会った日
その日がまた私の転職活動に向かって動き出す、大きな大きなきっかけになりました。


大江橋 にんぐ別邸
食べログ3.03

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