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電車に人が増えた。いつも乗る同じ時間の電車、一時は一車両にひとりかふたりぐらいまで減っていたのに、今はひとつ空きで座席が埋まっている状態だ。都心の満員電車に比べたらなんてことはないし、まだソーシャルディスタンスも保たれているのだが、社会が元に戻ろうとしているのを感じた。街にも人が増えた。すれ違う人がマスクをしていないことも増えた。私の住む県では、緊急事態宣言が解除されたタイミングでクラスターが発生した。それは今までの我々の対応をあざ笑うかのようで、改めて怖さを感じた。しかしこれは、発生場所がこの県だっただけで、どこでも起こりうることだと思う。そして今の状況、緩みすぎてはいないだろうか。人が死んでいることを忘れてしまったのだろうか。得体の知れない恐怖の性質がわかってきたからといって、安心するのはまだ早いのではないだろうか。と、少し前まで緩んでいた自分自身を棚に上げつつ、社会に疑心暗鬼になっている。私が安心して東京に行ける日が来るのはもうちょっと先になりそうだ。早くワクチンが開発されることを祈る。こんな情勢のおかげと言っては何だが、最近大好きなドラマが再放送していて毎週の楽しみになっている。火曜はハグの日。逃げるは恥だが役に立つ、通称逃げ恥。逃げ恥旋風、と言われるほどに大ヒットしたドラマであり、私も例に漏れずハマっていた。ムズキュン。本放送で見た後にTVerで2度目を観るのは当たり前だった。ロケ地にも足を運んだ。水色の象と写真を撮った。逃げ恥は新垣結衣の可愛さと星野源の童貞さが最高に良かった。再放送は以前にもあったが、今回は未公開カットも入れて再編集されているらしい。あれこんなシーンあったかな、と思うとそこが未公開だったりする。こうゆうことに関する記憶力だけは抜群に良い。そして今日の放送、エンディングにリモート恋ダンスのカットが増えていた。本編だけでも過呼吸になりそうなほどムズキュンしていた私だが、これは本当に嬉しかった。今の彼らが恋ダンスをしていることが嬉しかった。相変わらず可愛い新垣結衣と、垢抜けに抜けた星野源。カットが入った瞬間思わず声が出た。サプライズにこんなに、嬉しい方で驚かされるとは思わなかった。興奮が収まらず、語彙力を完全に失い「大好き…」しか言えなくなっていた。この感じはとても久しぶりだった。この一週間はあっという間に過ぎる。今日もなにもない一日だった。

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