08/30

King Gnuの配信ライブ「King Gnu Streaming Live」を観た。King Gnuのライブにはいつか行ってみたいと思いながらも、当たらなかったり予定が合わなかったりで行ったことはなかった。倍率も高いのでファンクラブに入っていない私はいつまでも行けないんだろうなと思っていた。新しい生活様式が始まり、そのおかげと言っては残酷だが、配信という形態のおかげで初めてライブを感じることが出来た。過去の映像などを見る機会もあったが、それはあくまでも過去なので気持ちが上がらなかった。それと、その時その場に居た人達に向けたライブを覗き見ているような感覚があって、だんだん虚しくなってくる。今回は収録とはいえ配信のためのライブ、こちらに向けたライブなのである。それを見れることが最高に嬉しかった。一曲目からトップスピードでかっこよくて、素敵で、楽しそうで、あらやだかっこいい…とつい手で口を覆った。円形になり内側を見る配置がとても良かった。常田さんと井口さんがソリで歌うところ、交わる視線をカメラが捉える。それぞれがそれぞれを見る視線。控えめに言って良すぎる。対お客さんで平面になるよりも、内々になることでバンドのコアのような部分が見える気がして好きだ。何曲か聴いた頃、King Gnuの音楽的なバランスが絶妙すぎるなと思った。土台がしっかりしすぎているから、常田さんの拡声器ボイスやギターが映えてくるし、ちょっとした崩しがあまりにもかっこよくなる。聴かせる曲、暴れる曲、その他にももう何でもできるんだろうなと思った。曲を聞いてライブを観ただけじゃ知り得ない、無限の可能性を持ってるバンド。私はまだ、彼らのほんの少しの側面しか知らないのだろう。ライブ中盤くらい、彼らにすっかり魅せられた私はグッズを買った。終わってから買おうという発想に至らないくらい興奮してしまった。ずっと最高の曲、最高のセトリだった。ラストはTeenager Forever。私の大好きな曲で締め。彼らの奏でる、彼らの音楽があまりにも楽しそうで、涙が出てくる。常田さんが本当に楽しそうに笑っていて嬉しい。TwitterのTL上にこのライブを見てる人が多く、感想を共有してる感じが良かった。本来ならライブに誰かと一緒に行っても、リアルタイムで感想は交わせない。配信だからこそできる楽しみ方だなと思った。今日は最高の一日だった。

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