09/22

ドライカレーを作った。我が家でカレーといえば市販のカレールーを使って1時間程煮込んで作るカレーのことだったが、今日のカレーは一味違う。なんたって料理が苦手な私が作るカレー、そんな手順の多いものを作れるわけがない。ずっと私は料理が苦手と言ってきたが、正確に言えば料理を作る本筋以外の膨大な手順が苦手なのだ。例えばじゃがいもを切るという1つの手順の中にも、洗って皮を剥いて切るという3つの手順が含まれている。そんなの面倒でやってられない。誰かが言っていたが、手順が多くなればなるほど人はやる気を無くす。まさしく私は手順の多い料理に対してやる気を無くしているのだ。だからなるべく手順を無くし、ズボラな感じで作った。先週あたりに見たヒルナンデスで、印度カリー子という人が冷蔵庫にある野菜を使って簡単にスパイスカレーを作っていた。それがずっと頭の片隅にあり、作ってみることにした。材料も何もかも違うがあくまで作り方を参考にさせてもらった。スパイスはその人が使っていたクミン、ターメリック、コリアンダーを用意しようと思ったが冷蔵庫に缶のカレー粉が眠っているのを思い出し、それを先に使うことにした。本当のスパイスカレーはまた今度作ろう。材料は冷蔵庫にあったじゃがいもとにんじんとピーマン。じゃがいもは皮も食べられると思っているのでそのまま、にんじんは誰かが皮も食べられるって言っていたのでそのままを試してみることにした。耐熱ボウルにそれらをよく洗って切って入れて、電子レンジで5分。ほくほくになる。つまんでマヨネーズをかけて食べたら美味しかった。フライパンにオリーブオイルを広げ冷蔵庫で腐りかけていた鶏ひき肉を炒める。火が通ったらピーマンを入れ炒めて、その後じゃがいもとにんじんを入れた。カレー粉を入れたら缶に少しだけ残ったので全部使うことにした。やっと使い切れた。カレー粉だけでは何か足りないと思った経験があったので、チキンコンソメとにんにくと生姜、味の素を入れた。うまくまとまらなかったので、じゃがいもを潰して粘性を出した。ドライカレーという感じの質感、見た目になり、味もとても美味しくできた。カレー粉を使って作るカレーに慣れてしまったので、市販のルーで作る意味がわからなくなってきた。同じカレーでも別の料理で、私はこっちのほうが好きだ。次こそは本当のスパイスカレーを作ってみたい。今日もなにもない一日だった。

(1000字)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?