07/28
そのマスクいいねと君が言ったから、7月28日はマスク記念日。綺麗なお姉さんに「そのマスク可愛いね」と褒められた。今日していたマスクはデニム生地のもので、洗える布マスクの第一号として買ったものだ。自分で選んだものを褒められるのは嬉しい。たまに個性的な形のマスクが売っているが、たとえそれが機能的だとしても私はあまり好きではない。特にこだわりがあるわけではないが、奇抜なものは選びたくない。販売が拡大してきた初期の頃はそうゆうものが沢山見受けられた。気にいるものが全く無く、そんな中やっと見つけたひとつだった。シンプルでありながら少しのお洒落さを持っているのが良かった。5月頃、家にある使い捨てマスクの在庫が切れそうな頃に注文した。届いてからずっと使っている。使い捨てマスクも暑いときはまだ使っているが、今では大半の日を布マスクで過ごすようになった。仕事にも布マスク。何の支障もなく過ごせている。洗い替えにもう一枚買うべきだったと後悔した頃にまた新しい布マスクを注文した。クラウドファンディングでたまたま見つけた布マスクで、色合いが可愛くて支援した。グレーとベーシュ。形もよく、接触冷感だったので即決した。クラウドファンディングながら届くのが早く、夏に向けてとてもありがたかった。二週間ほど前に届き使っているが、色も形も可愛くてすぐお気に入りになった。お気に入りのマスクを付けていると気持ちが上がる。仕事にも付けていけるので、許されるアクセサリーがひとつ増えたかのようで嬉しい。使い捨てのマスクでは楽しめなかったであろう日々を過ごしている。街中でも様々なマスクを目にするようになった。手作りのもの、柄入りのもの、かっこいいもの、かわいいもの。どれもそれを付ける人の好みや性格などが現れていてとても面白い。人間らしいなと思う。新しい生活様式。こうゆうときだからこそ許されるお洒落を楽しんでいきたい。冒頭に出てきた綺麗なお姉さんはいつも人の細かい変化に気付いてくれる。そういった心配りに接すると、見た目だけでなく心まで綺麗なのかと毎回感心してしまう。綺麗なお姉さんは性格が悪いものだと思い込んでいた私に差した唯一の光である。このお姉さんなら男性陣がメロメロになってしまうのもわかる。かくいう私もメロメロで、会話するだけで嬉しくなる。そして私も心くらいは綺麗になろうと思うのである。今日もなにもない一日だった。
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