05/23

どこにも行かない休日に、もうすっかり慣れてしまった。ステイホームが推進され始めた頃は何かをしたくてしょうがなかったが、今はどこにも行きたくないし何もしたくない。買い物も極力ネットショッピングで済ませたい。家で動画を見たりイラストロジックをやったり、サブであるはずの暇つぶしがメインの娯楽になりつつある。このnoteを書くことも娯楽のひとつであり、とても楽しく書いている。しかし、そうやって毎日文章をアウトプットしているのに、何もインプットしてないことに気付いた。文章を全く読まない生活をしていた。このままでは私の脳が萎んでいくばかりではないか。そんなことがあって、本を読むことにした。紙の本が好きだが、捨てられない性分なので部屋の容量を圧迫してしまう。なので電子書籍を、そしてせっかくなのでkindleの端末を買うことにした。好きな作者の本は購入して家の本棚に並べてあるが、大切すぎて雑に扱えず、なぜかいっそ読まないでいることが多い。なのでここで電子書籍を買ってそれを読もうという作戦だ。もちろんスマホやタブレットでkindleを読めることは知っているが、読書中に通知で邪魔をされたくない。そもそも、その類の画面をずっと見続けるのが近頃非常にしんどい。今日手元に届いたkindle端末、数時間使ってみた感じではとても気に入っている。一番下のスペックとはいえ必要なものは揃っていて、不便さを強いて上げるとすると、ホーム画面の操作が少しもっさりしているくらいだろうか。とはいえ本を開いてしまえば、そんなことは気にならなくなる。電子ペーパー、予想していたより紙の本を読んでいる感じがして、目も疲れないし、これはありだなと思った。これから私の本棚はこの中に並べていくことにしよう。好きな作者の本を入れようとしたら予約扱いになっており、今月末に配信されるようだ。なんていいタイミングだろうと思った。もう読んだことはあるものだが、何故か新鮮な気持ちになった。配信されたらわくわくしながら読もうと思う。今、SF小説というジャンルを初めて読んでいるのだが、ない話の根拠をつらつらと並べられるのはのはなんとも面白い。もちろんそれはどこまでもない話なのではあるが、本当に存在するかのようなリアリティを帯びてく様に興奮を覚えた。そして日本の代表的なSF、少し不思議な青い猫のことを想うのである。今日もなにもない一日だった。

(1000字)

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