
【英文記事に挑戦 No.789】ロンドンの地下鉄で世界記録!
【この記事の内容は】
・TOEIC専門塾「英語屋」講師が書いています
・英文記事やウェブページから「TOEIC的」でありながら「大人が興味を持つようなネタ」を探してご紹介。
・読解問題もご用意していますので、ぜひ挑戦してみてください。
・一番最後には、簡単な和訳と解説も。
【Pre-Reading】
地下鉄のことを subway と呼ぶのは米国ですが、英国ではどう呼ぶでしょう?
↓
実は正解は2つ、
↓
1つ目は、あの独特の形がヒント!
↓
もう2つは、under~
↓
↓
↓
そう、1つ目は the tube(チューブ)。丸いトンネルが筒状で、チューブに似ていたからのようです。列車も、その形に合わせてあるので、せまいんですよね。
もう1つは the underground。直訳すると、文字通り「地面の下」。
今日ご紹介する記事は、ロンドンの the underground の272駅全てを最速で訪れるというギネス記録の挑戦した学生たちのお話です。
「train nerds(電車オタク)」と自称する8名の若者たちがどんな記録を打ち立てたのか読んでみましょう。
【問題に挑戦】
Q: この記録について正しいことは?
(A) 初めての挑戦で成功した
(B) 全員英国人のグループが達成した
(C) まる1日以上かかった
(D) この記録に挑戦したのは彼らが初めてだった
↓ 記事はこちら
記事を読んで、問題を解いてから次に進みましょう。
【Side stories】
この彼らの新記録の内容については、ギネス公式のサイトにより詳しく書いてありました。
これによると、いろいろ大変だったそうです。
・最初に乗った電車が、電力トラブル
・赤信号による停車が10回
・他の理由での遅延も多数
・(電車とは関係ないけど)メンバーの一人が財布紛失
時刻表で緻密な計画を立ててもダイヤ通りに運行されるわけではないってところに難しさがあり、そして、そのときは柔軟に新たなルートを模索する楽しみもあったようです。イギリスの乗り鉄さんたち、お疲れ様!
【正解&解説】
Q: この記録について正しいことは?
(B) 全員英国人のグループが達成した
A group of eight British teenagers
8人のイギリス人の10代の若者がちが
took their enthusiasm for public transportation to the extreme
彼らの公共交通への情熱を極限まで突き詰めて、
and broke a Guinness World Record
ギネス世界記録を破った、
by riding the London Underground.
ロンドンの地下鉄に乗ることで。
👆実は、この冒頭の部分ですでに正解が判明していました。(B) 全員英国人のグループが達成した。写真を見るとアジア系の方もいるようですが、国籍は英国なのでしょうね。
これで読み終えてはおもしろくないので、他の選択肢が間違いだとわかるところも確認しましょう。
The teenagers, ages 16-17,
16~17歳の彼らは、
visited all 272 London Underground stations
ロンドン地下鉄の272駅全てを訪れた、
with a time of 18 hours, 8 minutes and 13 seconds.
18時間8分13秒で。
(中略)
They had attempted what they called "The London Tube Challenge"
彼らが「ロンドン・チューブ・チャレンジ」と呼んでいるこの記録には
twice before, but only found success on their third try.
過去に2回挑んだが、この3回目の試みでようやく成功した。
👆ここから(A)初めての挑戦で成功した、(C)まる1日以上かかった はどちらも不正解だとわかりました。
Phillips said the previous record-holder
フィリップ(メンバーの一人)が言うには、以前の記録保持者は
was good-humored about losing their title and
(記録保持者という)称号を失うことを喜んでいて、
will soon be meeting The Amersham Ambushers for lunch.
もうすぐ The Amersham Ambushers(=この10代の若者たちのグループ名)と一緒にランチすることになっている。
👆ここから (D) この記録に挑戦したのは彼らが初めてだった も誤り。以前の記録を塗り替えたのが The Amersham Ambushers だったわけですね。
Amersham というのはロンドン郊外の町の名前で、地下鉄の駅もあります。そして ambushとは「待ち伏せすること」。Amersham 駅で電車を見るために待ち伏せしていた仲間たち、という意味かもしれません。
大阪や東京の地下鉄では同様の記録はまだ樹立されていないようです。The Kyobashi Ambushers たちの登場はいつの日か!
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