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【英文記事に挑戦 No.764-3】感謝祭翌日の災難

【この記事の内容は】

TOEIC専門塾「英語屋」講師が書いています 
・英文記事やウェブページから「TOEIC的」でありながら「大人が興味を持つようなネタ」を探してご紹介。
・読解問題もご用意していますので、ぜひ挑戦してみてください。
・一番最後には、簡単な和訳と解説も。

【Pre-Reading】

Thanksgiving(感謝祭)というのは北米だけでお祝いされているのですが、米国では毎年11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日と、国によって異なっているとは知りませんでした。

私は米国版だけお呼ばれした経験がありますが、七面鳥の丸焼きをほんとに食べるんだ!と驚いた覚えがあります。その際、遠方からも家族が集まるのは、クリスマスよりもむしろ Thanksgiving だと聞きました。

さて、今日ご紹介する記事では、TOEICでおなじみの plumber(配管工)が登場します。Thanksgivingplumber の間に、いったいどんな関係があるのか読み取ってみましょう。

【問題に挑戦】

Q:  配管工事会社のRoto-Rooterは、問題を回避するために何を勧めている?

(A) 定期的な清掃と点検
(B) 油を使った料理をしない
(C) 果物の皮は細かく刻む
(D) 鍋の汚れを拭き取る

↓ 記事はこちら

記事を読んで、問題を解いてから次に進みましょう。

【Side stories】

plumber(配管工)は、発音が難しい!なので、こちらでチェックしておきましょう。

そして、この記事の冒頭に「Brown Friday」という言葉が出ていますが、これは「Black Friday」のもじりです。

Black Friday はそもそも、感謝祭(木曜日)の翌日の金曜日、多くの人が町に出かけて警察の仕事が増えるため、警察関係者が「暗黒の金曜日」と呼んだことがきっかけだそうです。

それが「買い物客が増え⇒黒字増大⇒黒字の金曜日」と解釈が変化して、
今ではアマゾンなどで「ブラック・フライデー・セール」を行うようになりました。

そして、今回ご紹介したのは「Brown Friday」、黒ならぬ茶色・・配管工事の皆さんの苦労がうかがえます。でも、結果、黒字も増大して「Black Friday」になりますね、きっと!

【正解&和訳】

Q: 配管工事会社のRoto-Rooterは、問題を回避するために何を勧めている?
 (D) 鍋の汚れを拭き取る

A plumbing company is warning U.S. residents
 配管工事会社は米国の住民警告している
about "Brown Friday," the day after Thanksgiving,
 感謝祭の翌日の「茶色の金曜日」について、
which is the busiest of the year for plumbers.
 その日は、配管工にとって1年間で最も忙しい日である。

Roto-Rooter said Brown Friday marks the busiest day of the year,
 Roto-Rooter(配管業者)が言うには、「茶色の金曜日」は一年で一番忙しい、
averaging 50% more calls than the average Friday.
 通常の金曜よりも、(依頼の)電話が平均して50%も多い。

👆この部分では「Brown Friday」がかなり忙しい日であるとわかりました。

続きを読みましょう。

The company said the main culprits are
 同社(Roto-Rooter)によると、その主原因
clogs in kitchen sinks, toilets
 台所流しの詰まり、トイレ、
and garbage disposals.
 そして生ごみ粉砕廃棄だ。

"Often, the case is that
 「しばしば見られるのは、
a house already has partially clogged drains
 家にはそもそも部分的に詰まった排水管があって、
that go unnoticed, until holiday guests arrive and
 それは気づかれずにいたが、そこに休暇で泊り客が到着して、
overwhelm the system,"
 排水システムを過剰使用するのです」と、
company spokesman Paul Abrams said on Roto-Rooter's website.
 Roto-Rooter(配管業者)の広報担当Paul Abramsさんは同社のウェブサイトで語っている。

👆この部分で、「Brown Friday」の原因もおおよそ判明。

最後に、同社がお勧めする対策(3つ)を読んでみましょう。

Roto-Rooter offered some advice
 Roto-Rooter(配管業者)は、助言を与えている
for avoiding Thanksgiving-weekend plumbing catastrophes,
 感謝祭の週末に排水管の大惨事を起さないために、
including keeping fats and cooking oils away from the sink,
 (その助言に含まれるのは)油脂や調理油をシンクから遠ざけること(=流さないこと)、
wiping grease out of pots and pans with a paper towel before washing them,
 鍋やフライパンについた油汚れペーパータオルでふき取ること、洗う前に、
and not putting potential clog-causing foods
 そして詰まらせる原因となりうる食物を入れて流さないこと
such as poultry skins, celery, fruit and potato peels
 例えば、鶏肉の皮、セロリ、果物やイモの皮を
down the garbage disposal.
 生ごみ粉砕処理器に入れて流さない(ことを助言として与えた)。

👆このより、(D) 鍋の汚れを拭き取る が正解だと判明しました。

英語で「鍋」を表す単語は2つあって、pan は「平鍋」、pot は「深鍋」。日本語でいうところの フライパンは英語では frying pan (揚げ物・炒め物をする平鍋)です。

私は元々「鍋は拭き取ってから洗う派」なのですが、TVコマーシャルを見てると「この洗剤なら、拭き取らなくても汚れがさっと取れる!」と宣伝してますね。これからは「取れるかもしれんけど、拭き取ったほうが配管にはええで~」と画面に向かってツッこむことにいたします。


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