【英文記事に挑戦 No.781】30年間、無紛失のスゴさ
【この記事の内容は】
・TOEIC専門塾「英語屋」講師が書いています
・英文記事やウェブページから「TOEIC的」でありながら「大人が興味を持つようなネタ」を探してご紹介。
・読解問題もご用意していますので、ぜひ挑戦してみてください。
・一番最後には、簡単な和訳と解説も。
【Pre-Reading】
連休で海外に旅行に行った方、いらっしゃいますか？今年は円安で、旅行先の物価の高さに悲鳴を上げた方も多かったようですね。
海外旅行で遭遇するトラブルのうち、おそらく上位に入るのは 預入れ荷物の紛失（lost baggage）ではないでしょうか。スーツケースがどこかにいってしまって、歯ブラシも下着も洋服も全部現地で調達しなくちゃいけなかった・・なんて、ほんとに最悪！
ただ、とある空港では、なんと３０年間も１つの荷物の紛失もなかったというのです。そんな素晴らしい空港って、いったいどこ？（だいたい想像はつきますが）
さあ、記事を読んで、その素晴らしい空港のスタッフを称えようではありませんか。
【問題に挑戦】
Q: 記事によると、The World Airport Award で評価対象となる項目はどれ？
(A) 空港施設の清潔さ
(B) スタッフのフレンドリーさ
(C) 荷物検査の適切さ
(D) 荷物が出てくるまでの待ち時間
↓ 記事はこちら
記事を読んで、問題を解いてから次に進みましょう。
【Side stories】
私自身は lost baggage などのトラブルは経験したことがないのですが、ちょっと変な、うっとうしい体験はあります。
２１歳のころ、留学先の米国ミネソタ州から冬休みを利用してメキシコに遊びに行き、そこから戻ってきたときのことです。ミネソタ州の小さな地方空港の入国管理官のオヤジは、「メキシコから再入国しようとするアジア人」が相当珍しかったのでしょうか、私をターゲットに、えらくからんできました。ポケットのものを全部出すように言われて、手帳を差し出すと、それを１ページずつめくって、私がメモした内容について質問してくるのです。
というと、なんだか恐ろしげですが、内容は「この日は映画を見に行ったのか、何を見たんだい？」だの「この週は、試験か。難しかった？」など、ほぼ雑談。最終ページまでしっかり見たら「ＯＫ，行ってよし」。
きっと暇つぶしの相手をさせられたんでしょう。あのオヤジめ～！
【正解＆和訳】
Q: 記事によると、The World Airport Award で評価対象となる項目はどれ？
(D) 荷物が出てくるまでの待ち時間
Kansai International Airport (KIX) in Osaka said that
大阪の関西国際空港は～だと述べた、
since opening in September 1994,
1994年9月の開港以来ずっと、
none of the suitcases
スーツケースを一つも（～ない）
of the 20 to 30 million passengers (whom) the airport welcomes annually
同空港が毎年受け入れる2~3千万人の乗客の(スーツケースを)、
have been misplaced or damaged
紛失したり損傷したりしていない、
by baggage handlers or ground staff.
手荷物取扱者やグランドスタッフによって。
👆私は、羽田空港あたりを想像していましたが、やるじゃん、関空！
In April, the efficient Japanese aviation hub won first place
４月、この有能な日本のハブ空港は一位に輝いた
in the Skytrax, a UK-based air transport rating organization,
英国拠点の航空輸送評価団体のSkytrax の
baggage handling category
手荷物取り扱いの部門で
for the eighth time.
(そしてその受賞は)８回目である。
The World Airport Award evaluates
「世界空港賞」が評価するのは、
waiting time before baggage pickup,
手荷物受け取りまでの待ち時間、
the efficiency of baggage delivery, and
手荷物の運搬の効率性、そして
the response to lost baggage by international airports.
国際空港による、手荷物紛失時の対応である。
👆これで正解は (D) 荷物が出てくるまでの待ち時間 だとわかりましたね。
そうか、関空は素晴らしい空港だったのか。これが当たり前だと思っちゃいけないわけですね。次に関空から飛び立つときは（当面なさそうだけど）、スタッフの皆さんのきびきびした動きに注目しようと思います。
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