要約: 「呪われた部分」(ジョルジュ・バタイユ)Part 2:剰余と生殖
簡単にまとめると、呪われた部分とは余剰である。その剰余をいかにして消費しないと自分の、またはある体系の絶滅を招きます。
今回は本の中にある理論で生殖を説明します。日本や他の先進国の人口がなぜ減っているかということもこの理論で説明します。
生殖は余剰の証拠である
常識的に考えると、生き物の目的は獲得だと思うかもしれません。
しかし、あらゆる生き物はもう剰余エネルギーを持っています。
どんなに貧しくみえてもそうです。
なぜかというと余っているエネルギーがなければ、生殖できないからです。
生殖は人口が増えるには必要ですが、個人に対して贅沢のようなものです。
ほとんどの人が経済的な余裕がないと、家庭を築くわけないでしょう。
日本やほか先進国の人口の減少
本文のなかでいい例があります。
牛は去勢されると体重が増えるようです。
人が家庭を築くと剰余エネルギーやお金などを自分の家庭に投資することになります。
子供たちに有利です。
問題は先進国の人が働きすぎていることです。特に日本で。
忙しいので、家庭が築ける余剰エネルギーがないです。
残っているお金を娯楽に消費することも多いです。
本の理論から考えるとこの状態は偶然ではないようにみえます。
現状を守るために家庭を築くのが難しくなっています。
多くの人は去勢された牛のようなっています。
生殖することなく、経済に余剰エネルギーを取られています。