【実用的な解説】関係代名詞のthatとwhich、どっちをいつ使う?
【回答】
基本的に、thatを制限用法、whichを非制限用法で使います。
【解説】
回答を理解するために知っておくべきことは以下の4点。
・制限用法と非制限用法。
・関係代名詞thatは制限用法でしか使えない。
・関係代名詞whichは制限用法でも非制限用法でも使える。
・制限用法の目的格の関係代名詞が省略されることはとても多い。
制限用法と非制限用法って何?
制限用法:関係詞の後には、特定するために不可欠な情報が続きます。
非制限用法:関係詞の後には、追加情報が続きます。関係詞の前にコンマを置きます。
書きでは、コンマの有る無しで用法を区別できます。
例えば、
ア)The skirt that she gave me is too tight.
イ)The skirt which she gave me is too tight.
ウ)The skirt, which she gave me, is too tight.
ア)とイ)はコンマ無し、ということは、制限用法です。
ア)とイ)の和訳:彼女がくれたスカートはきつすぎる。
ウ)では関係詞節をコンマで挟んでいます。
このコンマがあることで非制限用法(追加情報)だ、ということが分かります。すると、和訳はこんな感じです。
ウ)の和訳:あのスカート、彼女がくれたんだけど、きつすぎる。
ただ、話している時、コンマの有無は伝わらない。
だから、話す時は基本的に、
thatを制限用法、whichを非制限用法と使い分けられています。
参考に、他の話し言葉の例文です。
・I liked the dress that you wore to the party.
(あなたがパーティで着てたドレス、いいなって思った。)
・It seems his car, which I despised, is totaled.
(彼の車、あれ私は大嫌いだったんだけど、事故でめちゃめちゃになったらしいよ。)
・I'm going to get rid of the clothes that don't fit me anymore.
(もう入らない服を処分するんだ。)
・The kids are going to bed early, which means I can binge-watch "Breaking Bad" tonight.
(こどもたちが早く寝る、ということは今夜は「ブレイキング・バッド」を一気見できる。)
制限用法の目的格の関係代名詞が省略されることはとても多い。
どんどん省略していきましょう。
例えば、
I liked the dress that/which you wore to the party.を
I liked the dress you wore to the party.と
関係代名詞を省略して言うことはかなり多いです。
目的格の関係代名詞の見つけ方を説明します。
例えば、I liked the dress that you wore to the party.
この文を分解すると、以下の2文になります。
A) I liked the dress.
B) You wore the dress to the party.
B)の目的語は the dress。
元の文の関係代名詞thatはこの目的語の分身です。
よって、元の文の関係代名詞thatは目的格です。
他のヨーロッパ言語だと、主格と目的格で関係代名詞の形が異なるので見分けやすいのですが、英語ではthatやwhichはどちらの格でも形は同じなので、語順で判断するしかありません。
読んでいただいてありがとうございました!
ご意見ございましたら是非コメントでお願いいたします。
参考:
https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/relative-clauses-defining-and-non-defining
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