小学生が英検3級面接で失敗しないために、親子で練習しておきたい面接「7つのステップ」
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私はこれまで「えいごの実」という個人の英語教室を10年間続けて参りました。
「えいごの実」では、幅広い年齢・職業の方々と共に「英語」に関わるさまざまなゴールに挑戦してきました。
詳しくは、自己紹介noteをご覧ください。
前回は、「面接試験」の内容が「英会話」とは異なることや、面接試験について受験者が知っておくべき基本的なポイントをお伝えしました。
今回は、面接試験に対するイメージをさらに具体的に持っていただけるよう、準備の際に行える対策についてご紹介いたします。
小学生児童にとって「面接官」の与える精神的影響は大きい
まず初めに、意外と考えたことがないかもしれませんが、面接試験において「面接の先生」の存在についてお話ししたいと思います。
二次面接を受けた小学生児童たちからは、よく面接の先生に対する感想を聞くことがあります。
さまざまな感想を聞いていると、面接の先生の存在が児童にとって面接試験の環境に大きな影響を与えていることを実感します。
面接試験の際、面接の先生にはさまざまなタイプの方がいらっしゃることをご存知でしょうか。
小学生の児童たちが普段接している学校の先生のような雰囲気の面接の先生もいれば、お父さんやお母さんよりも年上で、より厳格に感じられる方が面接の先生になることもあります。
どんな面接の先生にあっても、面接を受ける教室に入ってからは、いつも通りの自然な姿勢を保つことが大切です。
また、面接は児童たちが一人で臨む試験です。親御さんも一緒に入ることができないため、少し緊張するかもしれませんが、その緊張を乗り越えて自分の力を発揮できるよう、しっかりと準備をしておくことが必要です。
面接当日に緊張を和らげ、小学生児童がいつも通りの実力を発揮できるよう、しっかりと準備を整えていくことが大切です。
特に面接では、自分の意見をしっかりと伝える力や、自信を持って話す姿勢が小学生児童にも求められます。
そのため、日頃から少しずつ練習を重ねることで、面接当日にも落ち着いて対応できるよう備えていきます。
ここからは、面接会場へ向かう前に準備して面接当日に持っていくものや面接会場での流れについてご説明いたします。
受験者が面接当日にスムーズに行動できるよう、事前の準備はとても大切です。
面接当日に持っていくもの
1- 本人確認票と二次受験票
(一次試験を本会場で受けた場合)
二次受験票(写真付き)
(一次試験を準会場で受けた場合)
2- 身分証明書
(パスポート、学生証、生徒手帳、または健康保険証のコピーなど)
3- えんぴつ(HB)
4- 消しゴム
5- 上履き
(試験会場によって違うので、受験票を確認してください)
6- 腕時計
(なくても大丈夫ですが、あると便利です)
7- ハンカチ、ティッシュ
面接会場での流れ
1- 受付をする
まず会場に着いたら、総合案内で受付をしましょう。
2-「面接カード」をもらう
受付で『面接カード』をもらいます。えんぴつで自分で名前や情報を書き込みます。このカードは面接の部屋に入る時に先生に渡すので、それまでは自分でしっかり持っておいてください。
3- 待機場所に移動する
係の人が案内してくれるので、指示に従って受験者は控室から面接待機席に移動しましょう。ここで面接の順番を待ちます。
リラックスして、順番が来るのを待ちましょう!
面接の順番待ちの間は、緊張を和らげるために深呼吸をしたり、面接内容を軽く復習したりして、気持ちを落ち着ける工夫ができると理想的です。事前に持ち物や会場での準備を整えることで、当日は面接試験に集中できるようになります。
前回も少しお話しましたが、今回は改めて、私の教室で行っている面接対策の流れを、ご紹介させて頂きます。
私の教室では、面接の練習を2つのステップに分けて行っています。STEP1.では、面接のやり方を実際に体験しながら練習します。
たとえば、面接のときにする挨拶や自己紹介、それに面接の先生とのやりとりを何度も練習して、試験の流れに慣れてもらいます。
STEP 2.では、過去問題を使って、よく聞かれる質問にどう答えたらいいかを練習します。
特に、文を最後までしっかり話す練習をすることで、自然に答えられるようになります。
STEP1. 面接の流れを具体的にイメージするための練習
面接会場や面接の先生によって少し流れが変わることもあるかもしれません。
でも、面接の全体の流れをあらかじめ知っておくと、どんなことが起こるかイメージしやすくなり、面接の時に緊張して何を話せばいいか分からなくなることを防げます。
英検3級の面接の流れは、7つのパートで順番に進んでいきます。
1. あいさつと面接の始まり
⭐︎『面接カード』をここで面接の先生に渡します。
2. 名前の確認
3. 基本情報の質問
4. 試験の開始
⭐︎『問題カード』をここで面接の先生からもらいます。
5. 読解の指示
6. 質問セクション
7. テストの終了
この7つのパートの内容をしっかり理解しておきましょう!
また、面接で使用する2種類のカードについても、まとめて確認しておきましょう!
英検の公式ホームページには、二次試験で使用される『面接カード』と『問題カード』のサンプルが掲載されています。
このサンプルは印刷することもできるため、お家で実際にカードを使って練習することが可能です。
事前に記入や答える練習をしておくと、お子さんも本番で安心して取り組めるようになります。
2種類のカードについて覚えておこう!
面接では、2種類のカードを使います。それぞれのカードがどういうものか、しっかり覚えておきましょう。
1-『面接カード』
これは、受付でもらうカードです。えんぴつで自分の名前や情報を記入するためのマークシートです。このカードは、自分の情報を書くためのものです。
2-『問題カード』
これは、面接の時に先生からもらうカードです。カードには、文章とイラストが書いてあり、面接中に使います。
『面接カード』と『問題カード』の2つがあることを覚えて、しっかり準備しておきましょう!
次は、ご紹介した7つのパートそれぞれでどのようなやり取りが発生するのか、セリフをつけてご紹介します。
ぜひこの流れを「面接の先生」の役割を親御さん、「児童」の役割をお子さんで、この7つのパートを一緒に練習しましょう。
1. あいさつと面接の始まり
面接試験を受けるときは、教室のドアをノックしてから入ります。これで面接の先生に、準備ができていることを丁寧に伝えることができます。
2. 名前の確認
3. 基本情報の質問
4. 試験の開始
5. 読解の指示
6. 質問セクション
7. テストの終了
7つのステップをしっかり覚えて、入室から退室までの流れを完璧にイメージできるようにしましょう。親御さんも一緒にサポートしながら進めていきましょう。
次回は、『問題カード』の内容とSTEP2. 『面接の先生との質問と答え方の練習。』についてご紹介いたします。