小学生の「英検3級ライティング対策」で絶対に覚えておきたい「4つの構文」と練習問題40問!
本noteの最後に、私の教室のオリジナルライティングプリント『虎の巻』をご案内しております。
小学生が英検3級に挑戦し、合格するために必要な要素を詰め込んだ「4つの構成」を使って、空欄に単語を入れるだけでライティングが完成する対策方法です。
主部にはライティングの条件にある “2つの理由”を動名詞を使って記載するように仕上げ、結論にはライティングの条件にある “語数の目安25語~35語”に必ず達するように完成させてあります。
五百円の有料でのご案内ですが、過去10年間の積み重ねで行き着いた内容ですので、満足していただけると思います。
英検3級のライティングで出題される疑問文は4パターンで、それぞれに対して10問づつ、例題と回答、ワークシートを用意した全46ページです。
PDFでの提供となりますので、必要な箇所を印刷してご利用いただければと思います。
このnoteでは、「虎の巻」ができるまでと、その内容をご紹介させていただきます。
「えいごの実」の英検3級ライティング対策、虎の巻ができるまで
2017年の第1回目から英検3級にライティングが導入されました。
その当時、英検5級と英検4級を収得していた生徒にとって英検3級は大きな挑戦でした。
3級のライティング教材がない中、サンプル問題だけを頼りに、生徒と一緒に何度も書き直しながらどんな問題にも対応でき、また理解しやすいライティング方法を見つけました。
ここでは、生徒と歩んだプロセスをご紹介させて頂きます。
私はまず、2017年の過去問題集に記載されていた『英検3級 はじめての英作文ガイド』を理解するところから始めました。
そのガイドには、以下の内容が載っていました。
条件として、
英作文で使用できる表現として、
サンプル問題として、
これらの項目を考慮し、最上級で質問が問われていることに注目しました。
そこで、私の教室では「あなたの1番好きな~は何ですか」この質問に答えることから始めました。
「あなたの1番好きな果物、野菜、食べ物、スポーツ、動物、ゲーム、色、本、マンガ、季節、科目… は何ですか」
『1番好きな果物は、スイカ!1番好きな野菜は、トマト!1番好きな食べ物は、寿司、1番好きなスポーツは、野球…』答えをすべて日本語で書きだし、理由を考えました。
理由は2つと制限するのではなく、思い浮かんだことを書きだしました。
(例)
‐1番好きな食べ物→ 寿司
好きな理由→魚が好き
→サーモンが好き
→マグロが好き
→日本食が好き
→回転ずしが好き…
‐1番好きなスポーツ→ 野球
好きな理由→野球を習っている
→巨人のファン
→キャッチボールが好き
→バットでボールを打つのが好き
→テレビで野球を見ることが好き…
そして、生徒の答えを過去問題集に掲載されている「英作文で使える表現」を使って書いてみました。
I like sushi because I like fish very much. Also, I like salmon.
I’d like to eat sushi because I like Japanese food. Also, I like tuna.
My favorite food is sushi because I like sushi restaurants. Also, I like tuna.
結果、質問に理由を2つけて答えても1文(12語~15語)で終わってしまうことが判明しました。
これだけでは、条件にある目安の語数25語~35語を満たすことは困難できません。
そこで、空欄に考えを埋めるだけで文章が完成する文章構成を2パターン作ってみました。
この2パーンの文章構文を使って質問に答えてみると、
‐What is your favorite season?
I like summer.
I have two reasons.
First, I like fireworks because they are beautiful.
Second, I want to eat watermelons because they are delicious.
(25語)
My favorite season is summer.
I have two reasons.
I go camping during summer vacation because I like mountains.
Also, I go hiking with my family in summer.
(28語)
‐What is the most interesting school subject to you?
I like Japanese.
I have two reasons.
First, I want to learn Kanji because I want to read many books.
Second, I like my Japanese teacher.
(26語)
My favorite subject is Japanese.
I have two reasons.
I like to practice Kanji because Kanji is important.
Also, I want to read many stories in my Japanese class.
(29語)
教室で練習をしてみると、パターン2よりもパターン1の方が小学生の生徒にとって考えを表現しやすいことが分かりました。
ブレインストーミングに約10分間ほどかかりましたが、2つのパターンを使って、目安の語数をクリアし、ライティングを完成することできました。
しかし、本番の試験問題では最上級で問われる問題ばかりではありませんでした。
など、Which? Where ? Do you 〜? のような問題も含まれるようになったのです。
このため、土台となる、文章構成を新しく作成することが必要になりました。
そこで、私は過去のライティング問題を分析することにしました。
ライティングの問題(過去問題2017~2024)を全て書き出し、分析すると、ライティングの問題は以下の4つに集約されることがわかりました。
What…. do you ….?/ What is you favorite …? (最上級での質問)
Which do you…..? (比較級での質問)
Where do you….? (場所を問う質問)
Do you…? (Yes/Noで答える質問)
これらの質問に対応する文章構成のパターンを再度考えました。
再考するにあたり、特に私が気をつけたのは以下のポイントです。
英語でエッセイを書くときは、序論(introduction)、主部(body)、結論(conclusion)の順序で自分の意見を主張していきながらレポートや論文を書きます。
- 全ての問題に対応できる文章構成であること。
- 生徒にとって簡単に覚えられる文章構成であること。
- 中学3年までの英文法を文章構成で活用すること。
これらを考慮し、英検3級のライティングの構成を生徒と一緒に考えた結果、以下の構成が小学生にはピッタリであることがわかりました。
序論(introduction)
‐ Questionに対して、自分の意見を書く。
主部(body)
-2つの理由を書く。
結論(conclusion)
-自分の考えを再度書く。
この構成を使うと、序論(introduction)と結論(conclusion)の部分で、同じ文を書くことができ、目安とされている25文字を容易に超えることができます。
このため、序論で明確な1文を書くことが重要になってきます。
序論で使える4つの構文をご紹介いたします。
1.「わたしは、/ぼくは、~が1番好きです」
☆I like_____________ the best.
2. 「わたしは、/ぼくは、~よりも~の方が好きです」
☆I like ________better than _______.
3. 「わたしは、/ぼくは、~に行きたいです」
☆I want to go to ____________.
4. 「わたしは、/ぼくは、~を訪れたいです」
☆I want to visit ___________.
4つの構文を使って、過去問に対して、序論の1文を書いてみるとこのようになります。
回答例:I want to go to Okinawa.
回答例:I like Friday the best.
回答例:I like bread better than rice.
回答:I want to visit America.
これらの構文を使うことで、序論の1文が簡単に完成することがお分かりいただけたと思います。
私の教室ですは、過去問題を参考にし、英検3級ライティングのオリジナル問題を4つのグループに分けて作って使用しています。
What…. do you ….?/ What is you favorite …? (最上級での質問)
質問 What color do you like?
回答 I like yellow the best.
質問 What sport do you like?
回答 I like baseball the best.
質問 What animal do you want?
回答 I like a dog the best.Which do you…..? (比較級での質問)
質問 Which do you like better, playing games or watching TV?
回答 I like playing games better than watching TV.
質問 Which do you like better, taking a shower or taking a bath?
回答 I like taking a shower better than taking a bath.
質問 Which do you drink more often, juice or milk?
回答 I like milk better than juice.Where do you….? (場所を問う質問)
質問 Where do you like to go with your family?
回答 I want to go to Kyoto.
質問 Where do you like to do your homework?
回答 I want to go to the library.
質問 Where do you want to live in the future?
回答 I want to visit America.Do you…? (Yes/Noで答える質問)
質問 Do you often read comic books?
回答 I like comic books the best.
質問 Do you often listen to music?
回答 I like listening to music the best.
質問 Do you cook at home?
回答 I like cooking at home the best.
レッスン前に口頭で答えるウォームアップや生徒への宿題としてもこのオリジナル問題を活用しています。
また、生徒にもライティング問題を作ってもらってます。
例えば、
単語を入れるだけでオリジナル問題の出来上がります。
ライティングでどんな問題が出るのか事前に予測する事もできます。
4つの構文を使って質問に答える練習を続けていくと、1つの問題に対し答えが1つだけではなく、2つあることに気づくと思います。
例えば、
この質問には、2つの構文を使って答える事ができます。
1.「わたしは、/ぼくは、〜が1番好きです」
I like ( ) the best.
回答例 I like talking with my friends.
2.「わたしは、/ぼくは、〜よりも〜の方が好きです」
I like ( ) better than ( ).
回答例 I like talking with my friends better than talking with my family.
次の質問も同様に、2つの構文を使って答える事ができます。
1.「わたしは、/ぼくは、〜に行きたいです」
I want to go to ( ).
回答 I want to go to America.
2.「わたしは、/ぼくは、〜を訪れたいです」
I want to visit ( ).
回答例 I want to visit Tokyo.
上記にある、“go”と “visit”の意味は似ていると思われがちですが、私の生徒とって「行く」と「訪れる」と言う語彙は違う感覚で意味をとらえていることがわかり、別々に構文を作りました。
まずは、4つの構文を徹底的に覚える事が重要です。
そうすることにより、序論の『1文』を明確に書く事ができ、主部や結論の部分に流れをつけ、書き進めることができるからです。
オリジナルライティングプリント『虎の巻』は、空欄に単語を入れるだけでライティングが完成する特別なプリントです。
主部にはライティングの条件にある “2つの理由”を動名詞を使って記載するように仕上げ、結論にはライティングの条件にある “語数の目安25語~35語”に必ず達するように完成させてあります。
4構文を使った回答の作り方の解説と、40問の例題とその回答例を載せています。
全46ページのPDFですので、必要な箇所を印刷してご利用いただけますと幸いです。
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