ニキちゃんのパーフェクト共通テストリスニング対策教室(第4問A)
第4問A
表やグラフの穴埋め / 複数のイラストの並び替え問題。
試行問題1回目はグラフの問題が出たが、2回目はイラストを時系列順に並び替える問題が出ている。本番どのタイプが出るかわからないので、順番に対策を記しておく。
A. グラフの穴埋め問題
単純な棒グラフが示され、選択肢には
① Chocolate
② Fruit
③ Potato chips
④ Vegetables
が並んでいる、という形式の問題が出題された。
イラストの問題と同様、選択肢を「先読み」することで、ある程度話題を予測することができる。たとえば今回であれば「第1回チキチキ人気のおやつアンケート」的な内容だろうと推測するのは簡単だ。舐めやがって。選択肢を頭に入れておけば、聞こえたときに対応もしやすい。
対策すべきポイントは具体的に2つあり、
①数字の聞き取り
②比較
である。
①は意外と苦手な人が多く、13と30の音声上の差がわからない、hundred, thousand, millionなどがパッと意味が浮かばない、という症状は多く見られる。これらはセンター試験でも定番なので、過去問で数字が出ているものは練習に使おう。
②に関しては、数値と数値を比べるのだから当然のように比較が多く使われる、という話である。なにもno 比較級 thanやnot so much A as Bなど複雑な構文を理解しろという訳ではなく、基本的な最上級、比較級、原級比較の文の読み取りができればよい。not as~asはニガテな人が多い。「ニキちゃんみたいに多くの本は持ってない…」と正確に秒で訳せる学生はおそらく少ない。(I don't have as many books as Niki-chan.)
最も手に入りやすい対策用の課題は、センター試験の大問4である。大問4は共通テストの筆記対策に最も向いているので、なるべくたくさん解いて感覚をつかんでおくとよい。
B. イラストの並び替え問題
これは比較的取り組みやすい。大して書くこともないが、たとえば
① 猫が逃げ出す絵
を見たら"run away" "run out of the house"
② 猫を探す絵
を見たら"look for" "search for"
など、「こういう表現が使われるのではないか」と目立てをすることが可能。この辺りはやはり普段からアウトプットも含めどれだけ英語に触れているかが問われる。瞬発力だけは一朝一夕では身につかない。
強いて言えば、
☆「イベントが完結したな」と思うまでイラストから目を離さない
はポイントになるかもしれない。意外と一枚につき長く喋る。
C. 表の穴埋め問題
点を落とすとしたら間違いなくここである。というのも、
・かなり計算量を必要とする
・一つの選択肢を複数回使う
という、これまでのリスニングテストには無いタイプの問題だからだ。
リスニングテストは「読む」パートと「聞く」パートがしっかり分かれているからこそ「聞く」能力がしっかり測定できるのであって、「同時に」やらなければならないのが辛いところであるこの問題は正直「作問が下手」という印象があるが……邪悪さに吐き気を催していてもしょうがない。
試行調査では、
①ハイキング
②ピクニック
③登山
の3つのツアー表と所要時間、そしてそれぞれの料金を答える問題が出た。
大前提として、英文が放送される前に表全体に目を通し、「何を聞き取るべきなのか」を把握しておくことが重要。上記の問題であれば「数字」が聞き取れれば勝ちで、数字が聞こえなければ死、というある意味白黒わかりやすい戦いとなる。「何を聞き取るべきかの把握」のプロセスがこれまでとは比較にならないほど重要になる。
英文の読み上げが始まったら、「条件Aの場合に要素BがCだけ変動する」という「ルール」を必ず聞き取るように最大限の集中力を向ける。ここが聞き取れれば、細かいところが抜けても放送後に計算して答えを出すことは可能(私も自分で解いたときにはそういう形になった)。ここはひとつの山場となるだろう。
とにかく、
前段階:表から集められるだけの情報を集め、可能な限り「予測」
中段階:表に無い「条件」を聞き取るのに全集中(流行りの呼吸)
後段階:条件を整理して、答えをあてはめる
のプロセスを踏めるように。