英語学習を学校や塾任せにしていると大変かも!?
大学入学共通テストに入試に長文が課されるようになって、
巷では、「難問化」だと随分騒がれました。
新聞の見出しには
「大学入試の英語、30年で激変 止まらぬ難問化」
といったセンセーショナルな文字も飛び交いました。
が、私は好ましい変化だと思っています。
難問化だと思わないワケ
大学入試問題から
文法問題が消え
比較的易しい単語でかかれた長文問題に変わったことは
難問化ではなく、
日本の英語教育が
実社会で使える英語教育へ
舵が切られた結果だ
と思っています。
具体的に解説します。
例えば、
難問化の具体例として、
以下のような表記がありました。
”1989年の共通1次試験(当時)では、
100分の筆記試験で
総単語数は2728語、
1分あたり27.3語を読んで
解答すればよかったのに対し、
2023年の大学入学共通テストでは、
80分のリーディングで
総単語数は6014語、
1分あたり75.2語の
処理スピードが求められている”
と。
確かに、
3倍近い処理速度が求められるようになっています。
この数字の変化だけを見れば
一見、受験生の負担増に見えるかもしれません。
でも・・・
冷静に考えてください。
英語ネイティブは
平均1分間に200〜300語読むんです。
1分間に27.5語しか読めない
読解スピードで
一体何ができるというのでしょう?
少なくとも、
仕事で使えるレベルでないのは
明らかです。
そもそも
英語多読では、
1分間に80〜100語読める英文が
今の自分の英語レベルに相応しい英文です。
ということは、1分間に75.2語の速度で
入試問題を読むというのは、
多読を積み重ねていれば
むしろ遅いくらい。
もし、1分間に27.3語しか処理できないとしたら
その受験生の英語力は
入試レベルに全く達していないことになります。
その処理スピードでしか
英文が読めないのだとしたら、
過去の教育の在り方の方が
問題だったと言えるのではないでしょうか?
ペーパーテストで評価できることしか
入試に出ないために、
難しい「単語」や
重箱の隅をつつくような「文法」といった
「知識」に偏ってしまい
実際に使うための「運用能力」が
蔑ろにされてきた結果だと思っています。
入試が変われば、
学校教育も塾も変わります。
運用能力をつけられれば
日本人の英語はもっと伸びるはずです。
そこに期待しています。
ただ、タイムラグは生じます!
これまで
超長文を読む力や
英文処理能力を上げる指導は必要なかったので
入試が変わったにも関わらず
・授業も、定期テストもこれまで通り。
・長文対策は生徒任せ
という学校が存在しています!!
ですから、親御さんで
ー 特に現在、高校生のお子さんをお持ちのご家庭は
必要な手立てを取っておかないと
長文対策を何もしてもらえないまま受験
ということになる可能性があります。
ただ、この状況に気付いて
「やろう」と意識さえすれば、
多読はご自宅でも十分可能です。
ただしいやり方を知りたい方は、
動画と音声で解説しています。