イギリス大学院留学授業実況【談話分析】
大学院の英語教授法の授業で学ぶ最も大事なことの一つに、
「分析方法の習得」があります。
実際に修士論文を書く上で、適切な分析方法を選択し、実際に活用することが求められます。
分析手法は様々なものがありますが、「談話分析」はその一つです。
この記事では、授業で学んだ談話分析手法を解説している記事となっています。
具体的に、談話分析を使った研究の紹介をすると、英語のネイティブスピーカーの話し言葉を分析した結果・・・
チャンクレベルの不完全文や、チャンクの間には内容としては意味のない言葉が大量に使われていることが分かりました。
この研究から示唆されることは、ネイティブが文法的に正しい話し言葉を使っているというのは「勘違い」ということです。
また、意味のない言葉を使うのは「間を埋める」ために使われていて、ネイティブスピーカーは沈黙を不快に感じやすいという裏返しでもあります。
つまり、日本語を使うときに許容される間と英語を使うときの間はギャップがあるので、それらを知らずに英語でコミュニケーションをしようとしてもうまくいかないわけです。
もちろん、これらのことは日本の英語教育現場では、教えてもらえないわけです。
実際に、留学してイギリス人と友だちになり、コミュニケーション力を日々磨いている立場から言わせてもらうと・・・
英語を使いながらコミュニケーションをする時に大事なことは、話し手同士が話題や文脈を協同して作り上げ、その話題に対して知っている情報を投げ込み合うというイメージです。
つまり、話題について自分の知識を提供することで「貢献する」のが大事だということです。
このスタンスは、授業中にすべきことと完全に一致します。
つまり、授業で取り上げられた話題について、自分が本や文献を読んで得た知識や、自分の解釈を伝えて他者と共有することが重要で、それらをすることで「授業に貢献した」という評価を受けることにつながります。
議論に貢献するという意識は、日本社会だとほとんどないため、多くのミーティングが不毛なものになってしまうのだと思います。
それでは、その課題をどうやって解決すればよいかというと・・・
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