大学入学共通テスト「英語」で必要な思考力とは?
疑問1.文法は勉強しなくてよくなったのか?
共通テストのプレテストでは、文法の単独問題が消滅しました。
これにより「文法の勉強は必要なくなった」わけではありません。
プレテストでも「almost」の細かい用法がリーディングで問われていたり、
リスニングでは完了形・関係代名詞の省略・比較級・従属接続詞・使役動詞など、様々な文法事項が設問で狙われていました。
文法をリーディングやリスニングでの内容理解のために「素早く役立てる」ことが求められています。
疑問2.共通テスト(英語)の新傾向とは?
推測質問(Inference Question)により、曖昧な問に対して曖昧な答えを選ばせる質問が増えるでしょう。
つまり、本文から「推測」させ、「本文にハッキリとは書かれていないこと」を正解として選ばせる設問パターンが・・・
共通テストの大きな目的である「思考力」を問う設問に当たると考えて良いでしょう。
この設問の特徴は英文に「助動詞」が使われることです。
例えば、”would”(~だろう) "should have p.p."(~のはずだ) "may"(~かもしれない)です。
これらの助動詞は曖昧さを許容するためです。
しかし、助動詞に寄って「確信の度合い」が違います。
mayの確率を数字で示すならだいたい”50%”です。
このように、「文法訳」を覚えるのではなく、「核となるイメージ」で学習するのが大切になってくるでしょう。
疑問3.他にはどのような設問があるのか?
共通テストでは、必要な情報を本文からピンポイントで見つけてくる設問もあれば、
「事実」と「意見」を問う設問や、「賛成」と「反対」の意見を整理する設問がよく出てくると予想されます。
つまり、「事実と意見を区別しながら情報を正確に読み取り、その情報を整理する力」がポイントになります。
事実と意見を区別する際のポイントとして、「助動詞」「仮定法」「時制」といった文法事項がポイントになってきます。
例えば時制では、過去形の場合は「事実」を、現在形の場合は「意見」といったパターンがよく出てきます。
トレーニングとしては読みながら「グラフィックオーガナイザー」を用いて本文内容を整理すると良いでしょう。
疑問4.リスニング対策はどうすればよいのか?
リスニングは配点比率が増えており、センター試験と比べて相対的に重要性が高まっています。
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