マドンナを聞いてネイティブとの違いに衝撃を受けた話
こんにちは。
英語発音LabのAki です。
みなさんは洋楽を歌ったことはありますか。
聴くことはあっても歌ったことはない方もおられるかもしれません。
今日は、私が初めて洋楽を聴いたときに受けた衝撃についてお話しします。
それは高校生のときで、聴いたのはマドンナ。
もちろん、それまでも英語の歌を聴いたり歌ったりしたことはありましたが、英会話教室ですすめられた童謡だったり、ゆっくりしたテンポの曲がほとんどでした。
または、ロックだったりカントリーだったりが耳に入ってくることはあっても、それに合わせて歌ったことはなかったと思います。
そんな高校生の時に、「マドンナというスーパースターがアメリカにいる」というのを友達から聞き、すぐにCDを借りて聴いたんです。
そこで受けた衝撃。
1. 歌詞カードを追っているのについていけない!
単語をひとつひとつ発音するのではなく、単語と単語をつなげて、サーーッと歌われると、どこを歌ってるのかわからなくなるんですよね。
2. 学校で習うカタカナ発音とは全く違う!
これは当然ですね。
例えば、Holiday っていう歌があるんですが、歌の中にも 'Holiday' が何度も出てくる。でもこれ、「ホリデイ」ではなく、むしろ「ハラデイ」。
La Isla Bonita という歌の最初の行、"Last night I dreamt of San Pedro"の、"San Pedro" は「サンペドロ」ではなく「サンペッロ」(ペとロの間にかすかに d の気配がある感じ)。
3. 学校の教材のネイティブ発音とも違う!
学校の教材や英会話学校の教材って、英語を勉強している人向けなので、滑舌良くゆっくりはっきり話されていますよね。それに慣れていると、容赦ない英語ネイティブの発音にしびれます。
4. 英語のリズムに感激する!
これは歌ならではの発見です。ただ文を読んでる時は、自分が読めるペースで読みますよね。でも歌となると、1小節の中に入れなければならない単語が決まっているので、なんとかして押し込まなければいけません。
ここで出てくるのがリンキング (単語と単語をつなげる) とリダクション (子音を省略する)。この2つを駆使して1小節の中に入れ込むんですが、英語ネイティブは日常会話でも自然にやっていること。
また、歌だからといって不自然なリズムが出てくるわけではなく、日常会話で普通に使われるものなので、パターンとして覚えて身につけてしまうと、日常会話でも使えるようになるのです!例えば、前置詞は速く弱く、名詞はゆっくりはっきり、みたいな。
以上が、私がマドンナの歌を聞いた時に受けた衝撃です。
もちろんね、1回や2回じゃ歌えるようにはなりませんでした。朝から晩まで繰り返して歌ってましたね。高校3年生だったのに、歌を歌うのにハマってしまって、受験勉強に身が入らなかったです(笑)
おまけに、歌いたい歌だと何回も練習できてしまうんですよね。ついていけなくてもなんとか食い下がって一緒に歌おうとして、何度も何度も練習してしまう。なんといっても楽しいから。
そうやって、何度も練習してしみついたリズムや発音は、普段の会話に自然と口から出てくることもあるし、相手がそのリズムや発音で言ったのを聞き取ることもできます。
私はこれを実感しましたし、みなさんにも体験してほしいです。
ということで、洋楽を歌って受けた衝撃についてお話ししました。
これからまだまだ暑い夏が続きますが、今年はエアコンのきいた部屋にこもって、1曲マスターしてみませんか。