30後半から英語をはじめたおじさんの話-発音編その3-
英語学習において発音が軽視されがちな理由
勉強してる気がしないからってのが私の結論です。だって単語なら覚えたら覚えただけ成果として見えるし、文法にしたってそうです。受験生なら長文問題を解けるようになりたいでしょうから「は、はつおん!?」ってなるでしょうし、英語会議でホストとってリードできるようになりたかった当時の私も「発音?リスニングとか英会話の方が絶対大事だろ。なんだこいつ!!適当に言ってやがる!」とかなったかもしれません。どうしたって目に見えてしまう成果を求めがちです。発音なんて発音記号正しく読めるだけでなんか意味あんの?くらいに思うかもしれません。しかし、そもそも発音がなぜ大事なのかを納得して学習動機としてアウトプットできないなら、生徒に先生に発音大事って言われたけど私はそう思わないから別の勉強しようって言われるのは無理もないと思います。
あともう一つの理由としては、どう勉強していいのか分からないし自分の音が正解なのかどうかわからないからってのが私が発音やらなかった理由だと思います。
発音は早めにやるべし
比較的早期に取り組むことをお勧めしたいものの一つが発音に関する勉強です。ここでいう発音に関する勉強の最終的なゴールは以下の3つです。
子音を発音できる
母音を発音できる
音声変化について理解できて発音できる
この3つは私が英語コーチングで学んだことではあるのですが、そっちでも同じようなこと書くと思います。
なんで発音なの?
・音読するのに自分が正しい音で発音できる状態で音読すれば、自分の音読がそのまま正しい音として自己リスニングにもなる
自分が知らない音は聞けないから。
極端な話、英語のaには3種の発音があり、ノーマルA、アメリカンA、あと正式名称忘れましたがとんがりコーンみたいなA、シュワサウンドもカウントに含めたら4種類ですね。同じaって文字で4つの発音があるなんて日本人には考えられません。
日本語で例えるなら『あ』と『か』の発音の違いが分からない人がいるとして日本人なら『あかいかさ』と言われても『赤い傘』と理解できますが同じに聞こえる人は『赤い朝』と聞こえてしまうかもしれないし『ああいあさ』と聞こえてしまうかもしれません。正しく発音できるってのは実は超大事なんだなとようやく理解したわけですコーチングで。
発音学習の難しさ
発音学習って軽視されがちなのもあるんですが、それが正しいかどうかちゃんと判断してくれるものが極端にないんですよね。今でこそELSAspeakとかありますが、それだってflapTなどにまだ対応してなかったりします。発音が正しくできているかどうかはやはりできる人に判断してもらうってのが最上級であり当たり前でありネイティブならそれが親だったり友達だったり学校の先生だったり当たり前のインフラとしてあるとのが日本にはない。お金を払って発音講座を習うとかくらいしかないでしょう。行動力ある人ならネイティブの恋人作ったり、海軍基地行って学びに行ったりとかするのかもしれませんが。
理論としての本はたくさんあるし、YouTubeなどの動画もたくさんあるので勉強する環境はたくさんあります。しかし、そこは人間。最後の最後は人に、ちゃんと発音できてるねという太鼓判を押して欲しいんですね。
そして発音学習ですが地味すぎてめちゃくちゃ最初がつまらないということがあります。本当につまらないです。特に1人でやってると、ただしくできるのかも分からないしやってる気があんまりしないので他の勉強をし出しがちです。ただし、音声変化だけは独学でちゃんと勉強しきることが出来ます。音声変化の法則を理解してその音源を聞いてなるほどそういうことねっていうことを理解するだけだからです。
そういうわけで発音学習は最初に習得してしまえばあとは自分でELSASpeak使うなりして出来ちゃうのですが、最初のハードルがアホほど高いです。ここはちゃんと先生入れてやることをお勧めします。
発音はわりと筋トレに近い
発音の勉強はわりと筋トレに近いです。正しい発音を学んだらあとはその音を出すための舌の動きや空気の出し方をひたすら鏡見て練習するだけです。はっきり言ってその舌の動き方どうするんだよ!みたいな動き方もあります。普段日本語を話してる上では絶対に動かさないような舌の動かし方をするので何度もやってると舌が痛くなります。私は発音練習初期のころ舌に頻繁に痛みを感じました。筋肉が攣るみたいな感じの痛みを。そして単語の音の繋がり方によってはそんな動かし方しながら素早くしゃべるの絶対無理じゃん!みたいなこと何回も思います。100回は私は思いました。そのたびに音声スピード下げて0.7倍とかにして下の動きを丁寧にトレースして1.0倍に戻してよっしゃ言えた!みたいな地味なトレーニングしてました。
とにかく地味ですが一回習得すればあとは練習するだけなので最初だけ苦しいですがそこを乗り越えれるかどうかです。そこを乗り越えると音声変化とか実際に聞こえるようになるので「聞こえた!きもちいぃいいいい!!!」みたいなリスニングが増えて楽しくなってきてもっと頑張ろうみたいなポジティブスパイラルが発生するのでとにかく最初だけ頑張って乗り切って出来る限り先生使って学びましょうってことを私は言いたいです。
音声変化の習得に使った本
他にも使いましたが以下、2冊がお勧めです。個人的には英語耳がすごい分かりやすかったですがどちらでも問題ない気がします。
30台後半(大学受験時、偏差値40台)のおじさんに対してのおすすめ度
勉強しやすさ:★★★★★
手軽さ:★★★★★
音声変化の説明:有
子音・母音の説明:有
30台後半(大学受験時、偏差値40台)のおじさんに対してのおすすめ度
勉強しやすさ:★★★★★
手軽さ:★★★★★
音声変化の説明:有
子音・母音の説明:有
他にも2冊ほど読んでいますが、発音が出来るようになってから読んだ本なので比較が難しいのですが、一応紹介しておきます。上2冊のどっちかで基本を学んで下の本で訓練を積むって感じですね。
体系整理と、実際の音源聞いてちゃんと聞けるかディクテーションに使っていました。結構音声変化を意識的に入れているのでディクテーションの歯ごたえがありました。私程度でも全然問題なく出来ます。
発音勉強時にお世話になったサイト
American IPA Chart
https://soundsamerican.net/
Sounds American
https://www.youtube.com/@SoundsAmerican
『あいうえおフォニックス』英語発音
https://www.youtube.com/@aiueophonics
書いてる人の英語力
大学受験時:英語偏差値40台
大学受験以降、30台後半まで英語全く触れずな生活をしていました。
英検は3級をとったくらいです。TOEICは現在の会社に入るまで受けたこともなし。