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Moral Licensing:モラル・ライセンシングとは?

今日は、英語で日常的な会話をしている時に、時々出てくるけれど、日本ではあまりなじみがない考え方や言葉の使い方を紹介してみようと思います。

私の簡単な自己紹介から:
カナダ人の夫と日本に居住。
仕事は英語スクール運営で、職場では、カナダ、アメリカ、イギリスなどの英語ネイティブのボス(笑)
日本の企業で働く息子とカナダで大学生をしている娘の、二人のバイリンガルの子供がいる。
私の英語力は今でこそTOEIC985、英検1級、CEFRC2だけど、社会人で英検3級レベルから英語を身につけた純ジャパ。


モラル・ライセンシングって、聞いたことありますか?

moralとは道徳のことで
licensingとは許可すること

意味は、善い行いをしたあとは悪いことをしてもよいというお墨付きや許可証(ライセンス)をもらったような気になって、むしろ善い行いが抑制されたり、悪い行いをしやすくなってしまうことがある、ということです。

カナダ人の夫が「スポーツジムに行ってくる!」と自家製プロテインシェイクをシャカシャカしているとき、食生活と健康について話をしていて、

(二人とも50代60代というお年頃のため、老化や病気予防の話題が気になります😅)

「健康的な生活をしてる人が、どうしてお酒を1日中飲んだりすることがあるのかな?」

っていう疑問が出てきました。

この時に話題になったのが、先月二人でバリ島に行った時にお友達になったオーストラリア人のカップルのこと。

同じホテルの滞在客だったんですが、彼らは朝からフィットネスジムに行ったり、女性の方はlow fat pescetarian diet(rローファットのペスカタリアン・ダイエット=魚介と野菜はOKだけど肉は食べない食事療法)を毎日しているそうなんですが、バリに滞在中は、毎日ずっとビーチでアルコールを飲んでいたんです。

二人は、どうして一見すると矛盾していることをするのか?って考えた時に、moral Licensingを感じているんじゃないかな?ということになりました。

moral licensingは、self-licensingとも言われて、頑張った自分に甘くなっちゃう感じですね。

英語では、こんな風に使います。

After sticking to her healthy diet all week, Sarah felt a sense of moral licensing and indulged in a large dessert, justifying it as a reward for her discipline.

一週間ずっと健康的な食事をしてきて、サラは頑張ったご褒美だからとモラル・ライセンシングしていいと感じ、デザートをたくさん食べちゃいました。

長い目で見ると、ダイエットが目的なら、遠回りになっちゃいますが、自分に甘くなっちゃうっていう、moral licensingまたはself-licensingの気持ちって、万国共通なんですよね。

でも、もちろん、そんなことを繰り返していると、ダイエットや健康的な体という目的は達成できませんので、moral licensingに打ち勝たなきゃいけないってのも、人類共通の課題なんですよね!

英語で幅広い話題に対応できるようになると、世界中の人からいろいろと深い話が聞けたり、自分の考えが深まったりします。

ネイティブと深い話をしていると、
「そんな風に感じるんだ!」と違いに驚く時よりも
「やっぱりおんなじうように感じるんだね!」と共感することが増えていきます。

英語って、世界を広げて、仲間を増やしていくためには、本当に便利なツールだな!と思うような体験をバリ島でしたので、次回からはその話をお届けしますね。

今日も、最後までお読みくださり、ありがとうございました。

ためになった、と思っていただけたら、スキ!してもらえると、とても嬉しいです。

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