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51歳から韓国語、ロシア語、中国語、インドネシア語を初心者から同時学習。マルチリンガルを目指す英語スクール運営者
こんにちは!
先日、34か国語を話す通訳者・渡辺乃莉子さんのインタビュー動画をご紹介しましたが、ご覧になりましたか?
34か国語を話す人も、特別なことをやっているわけではなく、「地道な努力を続けているだけ。」
ただ、その努力をやり続けられるところが、やっぱり特別なんですけどね。
でも、その特別な人へのなり方っていうのは、すごく実践可能なことなんだなって、私、思い切る勇気をいただきました。
そう、20年前からやりたかった、マルチリンガルになる!って目標に、思い切って2025年にコミットすることにしました。
後、1か月ちょっとで51歳の誕生日を迎えますが、人生100年~150年時代の今に、50歳だから今さら、なんて言ってたら、人生がもったいないと思い、挑戦することに決めました!
具体的には、ロシア語、韓国語、中国語、インドネシア語の4言語を同時進行で、Duolingoをはじめました。
どれも完全初心者レベルからスタート。
ロシア語や韓国語は、そもそも一つも文字が読めないレベルからのスタートです(涙)
どちらの文化もまだ全くわかっていないという、ずぶの素人レベルですので、苦難の道は見えていますが、
英語学習者&指導者としては、今までの経験を活かして戦略を立てるべし!と思い、この記事を書いてます。
どんな外国語の習得にも使える戦略なので、まずは英語をやるぞ!と思っている方にはお役に立てていただけると思います。
今後は、新たに気づいたことや、深掘りして詳しく説明した方が良いことを、noteで書いていこうと思いますので、よろしければフォローしてくださいね。
今あるものと新しいものを活用
大人になってからやる言語なので、真っ白な状態ではじめるのではなく、自分のどんな強みが使えるのかを考えて戦略を立てます。
Duolingoは言語ペアが選べるので、日本語と英語を話す場合には、どの言語ペアにすればメリットが多いのかを考えました。
ロシア語ー英語
インドネシア語ー英語
韓国語ー日本語
中国語ー日本語
にすることにしました。
最初は「韓国語ー英語」にしていたんですが、日本語の単語と似た音の単語が多かったので、途中から「韓国語ー日本語」に切り替えました。
ロシア語の楽な点と大変な点
ロシア語は、英語でも同じだよね、って言葉が時々出てくるので、おもしろいです。あまり多くはないですが…
ただ、英語の発音の仕方が邪魔になることもあり、そこは音の切替が難しいなと思っています。
英語と同じように、ロシア語の単語にも音の強勢があって、どの音声を強く発音するかが決まっています。
そして、これも英語と似ているのですが、強勢が置かれない母音は、どれも似たような母音になることです。英語のSchwa(あいまい母音)のような感じですね!
さらに、もう一つ英語と似ている点が、無声子音が語中では有声音に変化することがあるってことです。
なので、発音に関しては、4、5段階に意識を変えながら読まないといけません。
①置き換える
ロシア語のPは英語のRだったり、Hは英語のNだったり、Nは英語のIだったり、「これは暗号なのか??」というくらい、混乱します!
②ロシア語の音の作り方にする
当然、英語音や日本語音が混じってくるので、じっと音を聞きながら、自分で同じ音を出すために、喉や舌を使って試行錯誤を繰り返します。この後、確実に同じ音が出せるように自動化するようになるのですが、まずは正しい音を毎回100%出せるようにならないと、自動化まで行けませんので、ここはガマンの子です。
③強勢の位置
どの音節に強勢があるかを確認し、意識して音読します。
④強勢がない母音は弱音にする
これも、文字通りに読む練習をした直後ですが、強勢がなければあいまい母音化するので、覚えたことを場合によっては打ち消しながら音読練習します。
失敗の連続です。キッツ―!
⑤無声音の有声音化
これも④と同じですね。文字通りが通用しないので、場合によって変化するルールをいつも思い出しながら、耳を澄まして音を聞き、忠実に真似るようにしています。
一歩進んで二歩下がる、感じです(-_-;)
一筋縄ではいきませんね…
すべての言語習得の鍵は「音声化」
Duolingoの「訳しなさい」という問題でも、必ず音読します。Duolingoが時間制限をつけて、急げ!と催促してこようと、完全に無視します。
私の目的は、言語をマスターすることであり、
Duolingoで得点を稼ぐことでも、
他のプレーヤーより多く得点することでも、
わかりもしない状態で先に進むことでも
ありません。
目的を見失うと、何のための言語学習化がわからなくなり、必ず暗礁に乗り上げます。
今まで25年以上英語を教えてきて、
英語力が伴っていないのに英検の次の級の勉強を無理矢理始めたり、
入試のために正答率が30%以下の問題をやり続けたり、
その結果、英語が苦痛になってしまった、という生徒さんを私は何百人と見てきました。
短期の目標に憑りつかれると、長期で何がしたいのかを見失ってしまい、二度と土俵に戻って来られなくなるんですよ。
「スクールの人が言うのは、英語のレッスンをやめてほしくないからなんでしょ?」
って思うかもしれないですが、
ちっともわからないことを、延々と繰り返すことが、どれだけ苦しむかを考えると、誰でもやめたくなるのは当然だと思うんです。
せっかく今まで時間を投資してきた英語なのに、
「やりたい!」っていう意欲を完全に失う状態にするのは、一生の不覚だと思います。
やめれば英語はゼロに向かって急降下しますので。
おっと、脱線…
Duolingoの話に戻しますね。
アプリを使っているからといっても、
アプリに使われるようになったら本末転倒です。
「自分のゲーム」として、自分で決めたルールで言語習得する
を貫かないと、楽しいように思えても、遅かれ早かれ失敗する、ということです。
と言っても、毎週連続で断トツでリーグ#1で次のリーグに上がってます。何しろ、4言語を超簡単な初心者レベルでやっているので、スピードは速いですからね。
他のユーザーはこれを知らないので、「こいつ、何時間Duolingoやってんの?」って思っているでしょね(笑)
この単純なレベルとスピード感がいつまで続くのかはわかりませんけどね。
インドネシア語の楽な点と大変な点
インドネシア語は、「子音一つ+母音一つ」の音節が多いことです!
すべてローマ字読みのような感じで大丈夫のようで、音読で困ることがあまりない。これはとってもありがたいです!
ただ、読めても、意味はさっぱりわからないってことが多々ありますので、これは苦戦です。
でも、時々英語と同じじゃん!って単語が出てきて、ちょっと得した気分になります。
halo=hello
apel=apple
Jepang=Japan
みたいな感じです。
韓国語の楽な点と大変な点
韓国語は、ハングル文字がとても興味深いですね!
発音の法則も、英語の有声子音や無声子音、リンキングの知識が役に立ち、文字を見て発音を当てるのがすごくおもしろいです。
韓国語は、読めるようになるまでに時間がかかるからでしょうね、Duolingoでは文字を読ませる問題がどんどん出されます。でも、いろんなルールがあるし、音が今一つうまく出せないので、正解するのが難しいです。
韓国語は、文字の成り立ちを覚えれば楽になりそうですが、組み合わせがいろいろあり、ルールがあるのですが、発音が微妙に似通っている母音があって、これに苦戦しております。
楽な点と大変な点が混在してる感じですね。
でも、英語と似ていて面白かったのは「激音」と言われる(H)が入った音の存在です。
「激音」とは日本語でいう「息を強く吐き出して発音する破裂音・摩擦音」のことで、英語で言えば “aspirated consonants” にあたります。
代表的な激音: ㅋ (kʰ)、ㅌ (tʰ)、ㅍ (pʰ)、ㅊ (tɕʰ)
特徴: 発音するときに強めの息を伴う(激しく息が出る)子音で、後に続く母音の前で息をはっきり吐き出します。
例:
ㅋ:「카메라 (camera)」での「카」の音
ㅌ: 「타다 (乗る)」や「테이블 (table)」での「타 / 테」の音
ㅍ: 「파티 (party)」や「포도 (ブドウ)」での「파 / 포」の音
ㅊ: 「차 (車 / お茶)」や「초콜릿 (チョコレート)」での「차 / 초」の音
日本語のカ行やタ行に比べて、発音時に「パッ」と強めに空気を放出します。口の中に溜めた息を「破裂」させる感じで発音するのが大きな特徴です。
英語にも、気音という(H)が入った音があり、K, T, Pです。それぞれ
K(H) c(h)old
T(H) t(h)ime
P(H) p(h)ay
のように、息を強く吐くように発音するんですが、これは韓国語の激音と同じだなのかな?と思った次第です。
文字学習をしながら感じたのは、
「アプリでやってたら、まどろっこしいわ!」
ということです。
イラついたので、すぐに初心者用の語学書を買いました!
ロシア語も同じく1冊買いました。
文字の学習には、一覧は欠かせないと思います。
Duolingoのように、Trial&Errorをずっと繰り返していると、途中からほぼ当てずっぽうになってきて、やっている意味を見失いそうになり、危険でした。
なので、「安い」とか「無料」とかにこだわるのは、本当にもったいないなと思いました。
人生はコスパより「タイパ」だと思います。
同じ期限内でどれだけたくさん成長できるか、どれだけ遠くまで行けるか、これが人生を確実に変えます。
特に、言語習得には、長い期間がかかる人生の時間の投資ですので、タイパがよくない方法は、絶対に避けるべきです。
中国語の楽な点と大変な点
読んだら意味がすぐにわかる中国語は、最初はずるをしている感覚が少ししていましたが、難しいのが発音!
ピンインって言うヤツなんですよね?DuolingoがなかなかOKを出してくれなくて、最初はすごく苦戦しました。
でも、英語のイントネーションを2倍くらい大げさにするっていう戦略を使うようにしてからは、スムーズに合格できるようになりました。
学生時代に麻雀にハマっていて、貸卓麻雀で夜が明けるまで打ち続けるっていうことをやってたんですが、平和の和がフーという発音だとか、五がウーだったり、何だか雀鬼時代みたいで懐かしい♡って思いながら楽しんでます(笑)
まとめ
それぞれの言語で、難しい!って思うポイントが全く違うのがおもしろいです。
中国語など、意味がすぐにわかる馴染みが深い言語は、単語を認識するのは早いですが、油断するとピンインなどの細かい音まできちんと覚えられていないことに気づきます。
そして、インドネシア語は、簡単に読めてしまうので、再現できると勘違いしてしまう、っていうジレンマに陥っています。
ある程度難しい方が、注意力を高められて、覚えられるようです。
これも、「自分が持っている知識」を使うときには、ちゃんと意識しておきたい戦略だと思いました。
単純に、効果的な方法で、効率よく続けることでしか上達しないのが語学です。
でも、確実な成長が見られるのも語学の魅力!
だって、昨日までは意味不明だった文字の羅列が、自分で音にできて、意味も分かるなんて、すごいことだと思いませんか?
毎日成長できてる自分に会える、こんな素敵で知的なアクティビティは、人生にはそんなに多くはないぞ!と、EIKOは最近、ちょっと興奮気味です(笑)
(思い切って挑戦した自分に感謝♡)
次回は、「言語学習をやる気がなくなってしまう問題をどう処理すればいい?」っていう点を深掘りしてみようと思います。