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どっちが良いの?外国人の先生vs日本人の先生【子ども英語】

今日はクリスマスですね。

昨日の夜は、サンタさんがやってきたでしょうか?

みなさんは、サンタさんの大好きなクッキーとミルクを用意していましたか?

わが家では、サンタさんの話題を楽しみにする子どもたちが巣立ってしばらく経ちますが、以前は12月24日になると、「わが家のサンタ」が大好きなチョコチップクッキーをたくさん焼いていました。

さてさて、子どもにとってクリスマスプレゼントは一大事ですが、母親の私としては、人生を左右する子どもの日々の教育の方が一大事でした。

ということで、今日は、a gift keeps giving(与え続けるプレゼント)という、これを押さえておけば、子どもの英語教育では困らないよ!というお話を、保護者のみなさんにプレゼントしたいと思います。


子どもの英語の先生を選ぶとき、迷います。

①外国人の先生が良いのか?

②日本人の先生が良いのか?

それぞれに良さがありますので、悩むところですよね。

具体的にどんな良いところと悪いところがあるのか、それぞれのメリットとデメリットを出して考えてみましょう。


まず、メリットを考えてみます。

外国人の先生のメリット

本場の発音やイントネーションに触れられる
先生の出身国の文化・習慣も学べる
外国人と接することに抵抗がなくなる
日本人とは違う視点で子どもを指導してくれる
英語でのコミュニケーションが自然にできる

日本人の先生のメリット

説明が日本語のため理解が早く質問もしやすい
ネイティブではないため緊張しない
第二言語習得のコツを知っている
保護者も質問や相談がしやすい

つぎに、デメリットを考えてみます。

外国人の先生のデメリット

日本の学校や受験の事情を知らない
指導が大らかすぎる
日本語でのコミュニケーションができない
英語の説明では難しくて理解できないことがある

日本人の先生のデメリット

英語の発音や表現が不自然なことがある
外国の文化や習慣が学べない
外国人らしい視点で指導してもらえない

どちらも一長一短ですよね。

私が運営する英語スクール「メイプル」でも、外国人講師と日本人講師、両方が教えているのですが、それぞれにメリットとデメリットがあり、両方を同時に取ることはできません。

日本語も英語もとっても流暢にできるバイリンガルの先生だからといっても、両方は難しいです。なぜなら、それぞれが役目だからで、同時に一人二役はできないんです。
先生がさっきまで英語を話していたのに、振り返った瞬間に日本語を話し始めた、ってなると、コミュニケーションとしてはちょっと不自然ですよね?

では、どうすればよいのか?

私自身が長年、
5000名以上の生徒の英語学習カリキュラムを組んだ経験、
実際に英語を指導してきた経験、
わが子二人を日本国内でバイリンガルに育てた経験
から、考えてみたいと思います。

一人ひとり、年齢、経歴、発達段階、目標、目的が違うので、一概にいうのは難しいですが、今日は、ここは絶対に外国人の先生が有利っていうポイントと、日本人の先生が有利なポイントを紹介します。

小学5年以上になって英文法を学ぶとき

これは、日本人の先生に学ぶのが確実に有利です。

なぜなら、明確にわかりやすく説明できるから。

ここをネイティブの先生にこだわっていると、子どもの発達が遅れてしまう可能性があるので要注意です。

ただし例外があります。
もうすでに、子どもが日本語と同じレベルで英語が自由自在に話せる場合、です。

帰国子女や、国際結婚家庭などで、英語が母語に近い状態の子は、いくら日本に住んでいて、日本の学校英語には日本語の文法表現が要るからといっても、英語で文法教育を受けるべきなので、外国人ネイティブ講師に教えてもらってください。
ただ、ここでもどのような先生を選ぶべきか、基準がありますので、それは後述します。

悩ましいのはその中間にいる子です。

例えば、幼稚園の時にインターに入っていたのである程度の意思疎通は英語でできる、英語に力を入れている小学校に通っている場合などです。

結論は、日本人の先生に教えてもらった方が良いです。

なぜなら、英文法が完全に理解できているわけではないからで、文法がしっかりしていないと、後で英語が伸びにくくなるからです。

私のスクールでは、「長特急で英文法を日本語でやる」っていう選択肢を選びます。

個別指導で、通常の2倍速以上のスピードでダダダダーと猛スピードで中1から高1までの英文法をすべて網羅し、中1修了までには学校英語文法をすべて完了するスピード感です。

ちょっと脱線:子どもの英語と大学受験に有利な英検準1級の話

ここから、少し脱線して、英検の話をします。

高1レベルと言えば、英検なら準2級の内容ですが、実際に受験すると英検2級まではOK。

そして、中1で英検2級レベルまで英語がわかっていると、中3で英検準1級レベルに到達する可能性がめちゃくちゃ上がってきます。

英検準1級といえば、総合型選抜でMARCHなどの東京の有名私立で優遇されたり、早稲田や慶應義塾では、出願資格になっていたりしますので、中学3年の時点でこの特典をすでに持っていると、高校でのストレスを押さえて、国内大学受験を有利に進めることができますよね。

そもそも、大人でも苦戦する英検準1級や1級が、小中学校の子どもたちに取れるのか?という疑問ですが、

取れます。

なぜなら、英検準1級レベルは英語圏の小4、小5の語学レベルで、1級は恐らく中学2、3年レベルだから。

英検準1級は地方新聞が読めるレベルで、英検1級は専門分野の入門書が読めるレベルです。日本語でも中学後半や高校生で、入門書は読めると思います。

英語を母語レベルで扱う子どもたちは、難解な単語が少しくらいわからなくても、文脈やそのほかのポイントで内容を理解しますし、それくらいの級に挑戦できる子なら、普段からたくさん読書をしているので、検定での制限時間内に解答できるだけの、読むスピード=理解スピードがしっかり付いているからです。

わが家の子供たち二人も、小学校5,6年の時に英検準1級を取りました。

なので、大人の私たちの視点で子どもの力を過小評価したり、可能性を閉ざしたりするのは、できる限り避けるべきだと思います。

私は、英検の勉強をどんどんするべきだ!、と言っているのではなく、子どもの成長に合わせて英語を学ばせれば、小学校で英検準1級、中学校で1級というのは、充分に可能なベンチマークですよ、ということです。

ただ、もちろん、学校や受験用の英語だけでは、いくら100%完璧にやったとしても、合格することはできません。もっと幅広い視野での英語学習をしているからこそ、実用的な英語力がつきますので、ぜひとも、英検取得にこだわって本末転倒になってしまう英語教育だけは避けてくださいね。

ここからまた先生選びの話

話しを、先生選びに戻します。

英語が母語になっている子どもたちの英文法は?というと、日本語での英文法説明は蛇足です。彼らはすでに英文法を自動化していて、自分で使いこなせるからです。

でも、「英語圏の高校や大学に入学でき、さらに社会人として母語レベル」に彼らの英語を引き上げるためには、英文法の習得は避けては通れません。

ここで、外国人ネイティブ講師の出番です。

ただ!
そんじょそこらの普通に英語を話すレベルの先生では、役不足です。

大人になっても英語を母語レベルで使えるようになるための教育

「英語圏の高校や大学に入学でき、さらに社会人として母語レベル」の英語ですので、
流暢に日本語を話すあなたに「日本の高校や大学に入学でき、さらに社会人として母語レベル」の日本語を教えてください、と言われても、準備なしにはできませんよね?

何をどの順序で教えるべきなのかがわかっている、しっかりとトレーニングされた先生のもとで教えてもらってください。

長期目標設定は最重要ポイント


子どもの英語教育で忘れてはいけないもっとも大切なことは、「長期目標は何か?」です。

ここがブレると、何を選んでも将来的に確実に無駄が出ますし、方向性を間違えると、マイナスにもなります。


外国人の先生が良いのか、日本人の先生が良いのかは、
子どもの発達段階を踏まえた学習内容を教えるのに適しているか
によって、答えが変わります。

兄弟姉妹でも、英語を身につけてきた過程と発達段階が違えば、先生やアプローチを変えないと非効率になる可能性は大いにあります。

大切なのは、親が子どもの英語教育に対して、一貫した考えを持った上で、教えてもらう先生を選ぶこと。

「わが子は、今、何をやれば最も効果的に、英語の長期目標を達成できるのか?」

これがつかめていないと、迷って無駄な時間を過ごすことになります。
お金であれば他で節約できるし、後で稼ぐこともできますが、時間だけは取り返すことはできません。

特に、子供は同じ年齢で競い、同年齢で一斉に受験します。
それまでの人生の時間をどれだけ有効に使ったか?
これが大人よりはるかに重要です。

あなたのお子さんが大学受験をするときには、競争相手は近所の幼なじみさんではありません。

東京の名門高校に通っている子や、幼少期にアメリカに何年も住んでいた子です。

私は、早くから受験競争を意識するのが良い、と言っているわけでは決してありません。

親のあなたが将来のことを納得の上で、「小さい頃は楽しく過ごせてたらいいから」という姿勢なのであれば、その決断と根拠を忘れずにいてください。

後から方向転換して、「時間がない!今から急いで英語力をつけないと!もっと勉強しなさい!」ってなると、子どもも親のあなたも周りも、本当に心身ともに大変苦労をすることになります。

英語は超長期投資:スクール選びにこだわろう!

できる限り早い時点で、情報収集をし、分析し、納得し、一貫した行動をしてください。お子さんの将来のためにそれができるのが、親です。

英語は超長期投資です。
長期間にわたって信頼でき、あなたのお子さんの英語や人生で必要なスキルを最大限に伸ばす方法がある教室を選んでください。

餅は餅屋です。

やるのが難しいことや、専門知識や知識のアップデートが必要で、時間がかかることは、専門家に外注するのが良いです。

親は、毎日24時間営業の本当に大変な仕事です。

英語だけでなく、他のことにもしっかり配慮していないと、大切な子どもはまっすぐに育っていきません。

子どもの英語の内容は、教材を見れば、「これくらいなら親でも知ってる、教えられる、誰でもできる」って思う内容ですが、英語がわかっているだけでは効果的な英語「教育」はできません

英語ができるだけでなく、英語教育ができること

確かな英語力がある先生であることは必要条件ですが、「教育」に関してアップデートされた知識と経験がある先生でなければなりません。

お子さんの英語教育で、超長期で成功を重ねていくためには、乗り越えなければいけない壁がたくさんありますが、

第二言語習得論、
科学的根拠、
課題発見力と課題解決力、
くじけない着実な学習ステップの作り方、
決めたことを確実に実行する力、
次のステージへの上がり方が明確に見える仕組み
目指すゴールを明確にしてくれる人である、
など、

これらのことをうまく組み合わせると、特別な教育機関がない地方に住むふつう子の方が、東京の有名私立高校に通う〇〇さんと同じ、またはそれ以上の英語力をつけることができます。

スクールを見つけたら、あなたのビジョンをシェアし続ける

教室やスクールとしての今までの成果を調べ、スクールの理念、実際の仕組みを確かめ、あなたの大切なお子さんの将来を託してください。

できる限り長期間託せる信頼できるスクールを選んでください。

そして、あなたがあなたのお子さんのために用意したビジョンを、明確にスクールとシェアし続けてください。

あなたのビジョンを受け止めてくれるスクールなら、最適な場面で、お子さんに最適なルートを必ず選んでくれます。

もちろん、スクールに期待するだけでなく、家庭でできることは可能な限りし続ける覚悟も必要です。

あなたの本気度は、お子さんの姿勢を通してスクールにもしっかり伝わります。

信頼できるスクールが見つかれば、あなたもお子さんも、迷いや悩みといった無駄な動きが減り、どんどん成果を出せるようになります。

子どもの英語教育は長期投資だからこそ、10年後、15年後にあなたのお子さんが必要になる英語力が何かがわかり、身につける手段を持っている教室やスクールを選んでくださいね。

何よりも大切なお子さんの将来と人生の時間を無駄にしないために、選び方にこだわってください。

迷うのはおしまいにして行動しよう!

そして、納得がいくスクールが見つかったら、後は、行動するのみです。

そんなスクールをできる限り早く見つけて、成果を出すためにもっとも大切な行動に移ってください。

明日を変えるのは行動しかありません。

Your action today will define your tomorrow.


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