これができると英語ペラペラ感、爆上がり!T音は5つある!?
Torontoの中に、Tは2つあります。
それぞれどんな音で発音してますか?
T音はタ行の音だよね、で完結しないのが、一筋縄ではいかぬ英語の発音の奥深く、面白く、歯痒いところですが、今日は前後の音や位置によって変化するT音の謎を読み解いていこうと思います。
Tの音の謎に迫る:T音は変化する
Torontoの一番目のTは、一般的なTですが、二番目のtは、前後の音に影響を受け、日本語のタ行とは全然違った発音になります。
ここでは、このT音は飲み込まれて、
カタカナで書くなら「トゥローノゥ」と発音されることもあります。
日本語とアメリカ英語のTの予想外の違い
私たちは学校では t はタ行の音くらいにしか教えてもらっていませんが、
実はアメリカ英語の t には5つの音があるんです。
T音の変化
アメリカ英語の5つのT音:
Alveolar Flap
Glottal Stop
Aspirated "t"
Held "t"
Regular /t/があります。
例えば、
table
stop
bit
bitter
bitten
のT音はそれぞれ別の音で発音されます。
それぞれの特徴や例を見てみましょう。
Alveolar Flap:TからDへの転換
これはFlap Tと呼ばれる音でTなのにDの音になるやつです。
水”water”が、どう聞いてもワォーダ、またはウォーラに聞こえるってやつです。それもそのはず、だって本当にDで発音してるんです。
bitter=bidder
metal=medal
data=dada
wetting=wedding
例えば、"butter" の "t" 音が "d" のようになり、"budder" のように聞こえます。
この音は、日本語のラリルレロのRの音と同じ作り方です。
Glottal Stop:喉で音が飲み込まれる
この t 音は、消えて、めちゃくちゃ長めの n になります。
喉で止めるのでGlottal Stopなんですが、もう飲み込んじゃってください(笑)
butten
mountain
Certainly!
football
"button" の "t" 音が "buh-uhn" のように、喉での音の停止を伴って発音されることがあります。
Aspirated 't':空気の漏れる音
気音と呼ばれ、空気が漏れるような t 音がこれ。
teach ※tで始まる単語
try ※強勢がある音節の最初のt
after ※n以外の子音の次のt
"tea" の "t" 音がより強調され、空気が漏れるような音として発音されます。
Held 't':音が消えてなくなる!
これは、Heldひっこめる t で、t の音は出しません。
hat
boat
cat
"hat" や "boat" のような単語では、"t" 音がほとんど聞こえないか、完全に欠落しているように聞こえます。ハッ、ボウッ、キャッ、って感じでしょうか?
Regular /t/:お馴染みタ行の音
これが私たちが知っているタ行の t 音。
step
bats
とかですね。
ntの消失:トロントのTの謎
さらに、ntとなったときに、tが消えちゃうことがある。
これがTorontoのntのtなんですよ。
「Toronto」の発音で、「nt」の部分で "t" の音が聞こえないことがあります。まぁ、これは人それぞれで、ちゃんとTの音で発音する人もいます。
発音のおもしろさは、アメリカ英語のT音の多様性
英語の発音、わかるようになると、めちゃくちゃ面白いです。いろんな音が聞こえてくるし、発音もどんどん上手になります。
知れば知るほど奥深くて面白いのが、英語の発音なんです。
同じ単語でも地域や発音者によって "t" の音が異なることがあります。例えば、"water" を発音する方法は地域によって異なります。
「何が正しいの?正解を知ろうとするのではなくて、「へー、そんな発音するんだ!」と、多様性を楽しめると、英語をやっていることでさらに人生が豊かになると思います。
学校英語にお別れし柔軟な気持ちを持とう
ただ、それには「学校英語とカタカナ英語の先入観」を取っ払わないといけないんですよね。
コツは、新しいことを学ぶように柔軟な気持ちで英語に向き合うことです。
例えば、新しい発音やアクセントに対してオープンであることで、より自然な英語を身につけることができます。
自分は英語の音がわかっている、と信じていると、音が聞こえなくなります。
違いに気づくことさえできなければ、正しい発音をすることは不可能ですが、例えば、新しい発音やアクセントを学ぶ際には、自分の発音を録音して聞き返したり、ネイティブスピーカーと会話して、伝わるかどうか確認することで気づきが得られます。
正しい知識をインプットし、繰り返し練習して実践することで、育った環境を超える力が付いてきます。
今日できること:Tの発音を仕分けしてみる
おさらいです。
最初に出した5つのT音を含む単語ですが、今日ご紹介した5つのTのうちの、どれに仕分けされるか、ぜひ考えながら読んでみてくださいね。
table
stop
bit
bitter
bitten
今日これから出会う英語の文章は、Tの音に特に注意しながら音読する、YouTubeを見る時にも、Tの音に集中して聞いてみることに挑戦してみてくださいね。
今までと違った、新しい発見がきっとできるはずです。