〇〇は盲目
あれじゃない。
これじゃない。
ある日の深夜1時の電話越し
聞いてる俺は心苦しかった。
君は言った。
『このままじゃダラダラと何もしないで人生終わっちゃう。楽しくない。』
少なくとも俺は楽しい。
その楽しいごと、否定された気がした。
なんて、
女々しすぎる気落ちに嫌気がさす。
出会ってからのこの一年。日本各所車で弾丸旅行やら擬似同棲やらやりたいことはしていた。
人間とは不思議なもんですね。
偶然とタイミングが重なり、こんなに一緒に時間を過ごすとは。
確かにつかず離れず平行線ではある。俺自身時々、この楽しさを忘れてしまう時もあった。
楽しさを忘れ、嫌気とか嫉妬とか面倒な感情に何度終わりを考えたか。
口には出さないだけで、同じ事は考えてた。
だけど、
一緒にいたし、一緒に出かけたし
毎日の電話もどんなに愚痴だらけで重ねた言葉も『君がすき』の裏に隠れて俺は幸せに似た感情に浸ってた。
腐れきった日の次にはケロッと変わって天真爛漫になったりする君を見ていたいと思う。飽き性の俺だけどまだ飽きは来ないようだ。
恋は盲目。
これは恋とは言えない関係かもしれないが、今はこの幸せが続けばいいなと、密かに願っている。
それが今の願い事。
終わりが来るその時まで。