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入院記

1週間ほど入院して健康になってきたのでその記録です。

初日(手術前日)

若干緊張していたものの、思い返すとまだこの頃はどこも痛くも痒くもなくてよかった。この日に戻りたい。

病室に案内して頂いたのち、点滴の針を事前に刺すとのことで看護師さんが来ました。

みなさん、大人になってから「痛み」で泣いたことはありますか?私はあります。それは去年親知らずを抜くために入院した際刺した点滴。
何回も刺し直され、その度神経を直接擦られているかのような嫌な痛み。
大変情けないのですが、普通に涙を流して泣きました。採血の痛みが5だとしたら点滴刺す痛みは10億ぐらいある。(※個人差があるらしい)

正直寝てたら終わる手術よりも明確に痛い点滴に一番ビビっていたのですが、今回はなんと2回目で無事入ったようでした。本当にありがとうございました!!!!

でも痛い!!!!!邪魔!!!!!


持ってきた電子機器をネットに繋ぐ。
部屋を整える。

2日目(手術当日)

全然寝られなかった。
あんまりなにも手につかないけど漫画とかを読んで手術の時間まで暇を潰す。

当たり前なんだけど、全身麻酔は本当に一瞬で寝てしまうのですごい。

術後も一睡も出来ず。色んな管生やして1歩も動けず眠ることもできず時間も分からない状態で痛みだけを感じ続けるの、ちゃんと拷問ですごい。しれっと書いてますけど本当にやばいですからねこれ。今回一番辛かった時間はこれ。

本当に「痛い」以外のことを考えられない。ぼやけた脳で気を紛らわす方法を検索したところ、ちょうど午前中読んでたヤンマガで大槻班長がやってたイマジナリー子育て(毎日就寝前に脳内に生み出した架空の子供に脳内で親として接して現実時間で3週間かけて脳内で大人まで成長させる)を思い出した。うってつけすぎる。やってみるか…




痛い痛い痛い痛い痛い無理痛い痛い痛い痛い無理無理無理無理無理無理痛い痛い痛い無理痛い無理無理痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い無理痛い無理無理痛い無理無理無理痛い痛い

3日目

睡眠不足と熱もあってか頭が全然働かなかった。

熱を出すのがめちゃくちゃ久しぶりで、熱を出した状態で触ったものが全て熱くなるのが面白かったです。

点滴が刺さった利き手が使えずろくに動けなかったのもあり、日中の記憶が無い。気付いたら夜でした。

横になると色んなところが痛いな~…いやなんか変だな?と意識してみると、病室の換気システムに連動してベッドが小刻みに振動しており、そのせいで痛みが強調されていることに気付きました。…そんなことあるか?欠陥構造では?

患部の痛みが落ち着いた分、点滴がとにかくずっと痛い。しかも痛くなったり落ち着いたりを繰り返すのが余計辛い。

そんなわけないとは頭ではわかってるんだけど、このまま一生寝られず回復せず死ぬんじゃないかという気がしてきて怖かった。
そのうち部屋が明るくなってくるのを見ながら「まあず~っと起きてたらいつかは寝るか…」と悟りを開く。

4日目

気が狂いかけるも昼1時間ほど寝られて回復。

比較的心穏やかにソーシャル・ゲームなどをして過ごしました。病室で延々七聖召喚とTrue回収をするオタク。THE (CoMETIK) EPISODE、よかった…

午後に同室の方が全員退院していって、実質個室になった。その後何故かベッドの振動が収まった。と思ったら地味ーに揺れてるな。そんな気にならないけど。
寝られたらいいな。なんか今日は寝られる気がする。静かだし。



と思ったのに患部の違和感で寝られる気がしない。でも寝られなくてもまた昼寝られたら大丈夫だろうな、と余裕こいていると、睡眠不足の代償か引ききらない熱のせいか頭がおかしくなってきて、目を閉じると意味不明な文章がとめどなく頭の中で流れ出す。海外製品の怪しい日本語の説明書みたいなやつが止まらない。自分の意思では何も考えられない。やばいかも!!!意味わからん!意味わからん!意味わからん!意味わからん意味わからん意味わからん意味わからん意味、い、み、い、い…い…………………………………




5日目

気が付いたら朝でした。
6時間ほど寝られた。

ここ数日で採血しすぎ。採血の度にこんなんどうってことないっすよみたいな顔をするようつとめているが、痛いのは普通に毎回嫌である。
 
採血の結果に問題が無かったようで、その後点滴なども全部なくなり、ご飯も普通に食べられるようになり、「もうすぐ退院できるよ」と言っていただく。

点滴なくなったの嬉しすぎる。なんでもできる気がしてくる。自由とは奪われて始めて輪郭が見えるものなのですね。

と喜んでいたら「明日退院できますよ」とのこと。急!早!10日間くらいと言われていたのに約半減している。
それだけ経過が良かったのか、「ご飯食べられたら点滴抜けるからね」と言われて死に物狂いで食べてたのが功を奏したのでしょうか。

6日目

なんとか寝られた。

昼前に家族が迎えに来てくれて退院。昨日の今頃は今日退院できるなんて思ってなかった。手術直後は死ぬのかと思ったけど、毎日ひとつずつ状況が良くなっていくのが嬉しかったです。

看護師さんも医師の先生も本当に良くしてくださって、こうやって毎日骨身を削って患者さんに尽くしてくださっている方が世の中にはいるんだなあと感じました。本当にこの上なくありがたいことですね。ベッドは揺れてたけど。


というわけで帰ってきた。
まだ全快とは言えないものの、痛みなどは少し落ち着いてきました。早く完全に普段通りの日常に戻りたいですね。

頑張ったので、帰ってきた時のために買っておいたでかい初音ミクさんのフィギュアを開封しました。

本当にでかい


入院中は、歳を取ったらゆくゆくは、こんなしんどい思いを、年がら年中四六時中しながら、それでも、生きていかなきゃいけない、みたいな、時が、来るのか…?と怖くなりましたが、まあその時はその時と思うしかない。
みなさんも健康にはどうか気を付けてくださいね。

おわりです。

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