国体予選
今日は山岳部の国体予選での出来事を書いてみます。
国体予選はタイムトライアル的な要素があって、1チームが確か4人くらいだったと思います。麓で規定の重量のザックを背負ってスタート。そして全員が山頂に到着したタイムで勝負します。もちろん頂上でも計量があります。
とにかくタイム重視なのでめちゃくちゃキツいんです。
そんな国体予選での出来事です。
その日もいつも通り計測もおわり、スタートになりました。とにかく時間重視。走って山を登ります。
自分の場合はキツくて朝飯を吐きながら登ってました。えぎれを起こすのでキャラメルを食べながら走り、吐いてキャラメル食ながら走って登る。こんな感じです。
他のメンバーの様子など気にしている余裕もなく、とりあえず山頂に到着。ザックの計量もクリアです。ゼーゼー言いながら他のメンバーを待っていました。
チームメンバーが次々とゴールしてきますが、最後の1人がいつまで待っても来ません。
これは何かあったんじゃないかとゴールしたメンバーで山を下ります。最後の1人は普段皆を引っ張っていくような先輩なので、嫌な予感しかしません。
数分下ったところで登山道をフラフラ歩いている人影がみえました。
先輩でした。
服はボロボロ、色んな所を擦りむいて所々血が滲んでいます。そんな格好でヒョコヒョコ歩いています。合流して第一声が、
「ごめん、滑落したわ」ニコッ
ボロボロになりながらもチームの事を考えて謝ってきます。笑顔で。衝撃的な状況のなか笑顔で謝る先輩が滑稽で何故かおかしくて仕方なかった記憶があります。普段有り得ない光景を目の当たりにして、何でしょう、一種のパニックみたいなものなんでしょうか。
とりあえずそのままゴールしてもらいました。
結果は言わずもがな。
しかし先輩が無事で何よりでした。