母ちゃん、ごめんね

母ちゃん、ホントごめんね

母が亡くなってこの一年、何度この言葉を母に語りかけただろう…

今更なことなんだけど。

誰でもあることだけど、あの時こうしてればということ。
母の病気を知り余命を告げられた時
そしてこの一年、母のことを思うと幾度となく心の中にわいてくることがあります。

もっと早く病院に連れていけば

そして

自分に現れていた症状に不安な毎日を過ごしていただろうに………

ということ。

亡くなった年の年明けごろ、母がある異変を口にしました。痛くはないとのこと。その症状については父が似たようなことがあったけど病気でもなんでもなかったことだからと、深刻に考えませんでした。

深刻に考えることが怖かったような気がします。

その症状を母から知らされた時に病院につれていけばどうなってたんだろう。

母の外出は食事の買い物がほとんどで、あとは私の運転する車に乗ってドライブを楽しむくらいでした。スーパーで買い物をする時は、腰が曲がってしまっているのでカートに寄りかかってれば楽だからと1人で買い物をしていました。

ところが1月の中頃一緒に買い物をした日、カートからマイバッグに食材を入れ替える時、立っていられないからと言って店内のベンチまで移動して荷物を入れていました。

単純に、もう年だからかな・・・そう思い込んでいました。
また、漠然とした不安な気持ちが頭を掠めたことも覚えてます。

それ以降、買い物の時は母を車椅子に乗せて一緒に買い物をしていました。

母は二ヶ月に一度血圧の薬をいただきに近くの病院に行っていますので、そのタイミングで母を病院にということで、私の考えは止まっていたのです。

母が私に症状を訴えた時点で病院に連れて行けば………

この一年、その事が私の頭から離れたことはありませんでした。
そしてその度に、母ちゃんごめんね、と母の写真に語りかけています。

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