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ファーストフード店で会った群れない女の子
8人女の子が店に入ってきた。歳は17.8あたり。
K-POPだいすき❤️って感じがもろに出てる子や、レゲェ命って感じの子や、独自のファッションを楽しんでる子や、どんな仲間なんやろ?って、聞きたくなる群れだった。
それだけでも人間観察な私の心はワクワクしたけれど8番目にお店に入ってきた子が今回の話の主人公。
彼女は古着で赤いadidasのジャージに、真っ黒なストレートロングヘア。めちゃくちゃきれいなストレートヘア。
ほんまめちゃくちゃ綺麗なストレートヘア。
赤い口紅に、漆黒アイラインが際立っていた。
わたし、その青のadidas持ってるよ🙌って言いたかった。
彼女は他の7人と違う空気をだしていた。
7人がどこの席に座るかでヤイヤイ言い出したら、1人さらっとあいた席に軽く腰をかけて様子をみていた。
1番落ち着いていた。
彼女がそのメンバーの中にいる理由は多分何となくなんだろうな。そんな感じがした。
群れの中にいるようでいない。
群れなくても生きていける強さのある子。
今はまだ若いから、なんとなくその群れにいないと居場所がなくなって、存在しないような錯覚に陥ってしまうようで。
歳を重ねるごとに群れなくてもいいんだって気づくんだけど、それは本人が経験し感じてわかることで。
7人が一斉に注文しに行く。
また8番目の子は8番目に注文順番を待っていた。
誰が決めるわけでもないのに、リーダー格、サブリーダー格、盛り上げ役、いろんな順位が決まっている。
8番目の子はきっとその輪の中ではなんでもない役なんだろうな。
なんとなく見ていて、7人の8番目の子に対する接し方がそう物語っている。
私は8番目の彼女が将来誰よりも強くて、
誰よりも優しくて、
誰よりも感情豊かで、
誰よりも人間らしい人間になるように思った。
今はわからなくても、
8番目の子の良さを素晴らしいと理解してくれる友が現れると思う。
早くそんな相手に出会えるといいねっ。
余計なお世話かもしれない。
余計な心配かもしれない。
けれど8番目の子はわたしの中で1番だ。