10月の映画
もう11月下旬になってる!やばい!
ということで10月の映画書きます。
・BURN THE WITCH
・マティアス&マキシム
・search
・オン・ザ・ロック
・シンプルフェイバー
・82年生まれ、キム・ジヨン
シンプルフェイバーとsearchは家で見ました。早く書き終えたいのでさっさと本題。
・BURN THE WITCH
あらすじ
"普通の人は見ることのできない異形の存在・ドラゴン。ロンドンでは遥か昔から、全死因の72%にドラゴンが関わっていた。その姿を見ることができるのは、ロンドンの裏側に広がる「リバース・ロンドン」の住人だけ。その中でも選ばれし者たちがウィッチ(魔女)やウィザード(魔法使い)となり、ドラゴンに直接接触する資格を与えられている。自然ドラゴン保護管理機関「ウイング・バインド」に所属する魔女コンビ・新橋のえるとニニー・スパンコールは、ドラゴンに接触できない人々に代わってドラゴンたちを保護・管理するべく、任務に励む日々を送っていたが……。"
厨二病的フレーズを考えたら右に出る者がいない漫画家久保帯人先生新作の映画化と言われたら見に行くしかない。
ブリーチは自分にとって、幻術連発してる時のNARUTOぐらいなんでもアリじゃんみたいな展開が延々続くのに読みたさが低下しない稀有な漫画だった。
ジャンプで読み切りの時点で読んでたしそれ通りの内容だったので映画に対して言いたいこととか特にないんだけど、BURN THE WITCHのタイトルの中にBLEACHって入ってるのが最後に明かされるシーンはやっぱりテンション上がるよね。毎週じゃなくてもいいからハンターハンター方式みたいな感じでストック溜まったら連載みたいなことをして欲しい。
Amazonプライムでも見られるので是非。
・マティアス&マキシム
あらすじ
"幼なじみである30歳のマティアスとマキシムは、友人の短編映画で男性同士のキスシーンを演じたことをきっかけに、心の底に眠っていた互いへの気持ちに気づき始める。婚約者のいるマティアスは、親友に芽生えた感情に戸惑いを隠しきれない。一方、マキシムは友情の崩壊を恐れ、思いを告げぬままオーストラリアへ旅立つ準備をしていた。別れが目前に迫る中、本当の思いを確かめようとするマティアスとマキシムだったが……。"
ほぼ同世代の天才監督グザヴィエドラン新作。
妻がグザヴィエドランを好きなので影響を受けて前作のジョンFドノヴァンから見始めました。
30歳で同性愛を自覚するマティアスとマキシムを通して、30歳という歳が自分を理解できてきている歳でもあって、だからこそ、自分の理解できていなかった自分、本当の自分を見つけてしまう歳でもあって、社会に対しての自分の関わり方を決める節目のような年齢なのかもなというようなことを思いました。
身近な価値観で言えば、子供を持つ、持たない、結婚する、しない、転職する、しない、昇進を目指す、目指さない、みたいな大きな決断の肉体的、社会的タイムリミットみたいな歳でもあって(実際にはそんなことはないんだけど)だからこそ、わかり始めた自分と知らなかった自分、社会とあなたは今後どう関わるの?みたいなものが改めて問われる年齢なのかもなみたいな。
グザヴィエ、KHの13機関みたいな名前でかっこいいよね。
・search
あらすじ
"16歳の女子高生マーゴットが突然姿を消し、行方不明事件として捜査が開始されるが、家出なのか誘拐なのかが判明しないまま37時間が経過する。娘の無事を信じたい父親のデビッドは、マーゴットのPCにログインして、Instagram、Facebook、Twitterといった娘が登録しているSNSにアクセスを試みる。だがそこには、いつも明るくて活発だったはずの娘とは別人の、デビッドの知らないマーゴットの姿が映し出されていた。"
面白かった。去年かな?映画館で見たかったけどタイミングが合わずに見られなかったので、アマプラ追加を知り即視聴。
パソコンの画面を通して、居なくなった娘の探索が進んでいく様が映し出されるんだけど、手法のギミックに富んだ感じも面白いけど、テンポよく自体が進展するから物語自体が面白いです。
ポスターにサスペンススリラーとは書いてあるものの怖い要素もなく普通にミステリー映画的な面白さなので万人にオススメっすね。
・オン・ザ・ロック
あらすじ
"ニューヨークで暮らすローラは順風満帆な人生を送っていると思っていたが、夫ディーンが新しい同僚と残業を繰り返すようになり、結婚生活に疑いを抱き始める。そこでローラは、プレイボーイで男女の問題に精通している父フェリックスに相談を持ち掛ける。フェリックスはこの事態を調査するべきだとアドバイスし、父娘2人でディーンを尾行することに。アップタウンのパーティやダウンタウンのホットスポットを一緒に巡る内に2人は距離を近づけていき、自分たち父娘の関係についてある発見をする。"
久々にソフィアコッポラの映画を見た気がします。ソフィアコッポラの映画の中で一番シンプルに面白いって感じでしたね。ウディアレンの新作見てるのかな?みたいな気分になる映画でした。
そもそもローラは明らかに相談する相手間違えてるし、父の言うことなんだかんだで間に受けてるのがなんでや!って感じだったけれど、夜のドライブのシーンとか綺麗で良かったです。
・シンプルフェイバー
あらすじ
"ニューヨーク郊外に住むシングルマザーのステファニーは、同じクラスに息子を通わせるエミリーと親しくなる。事故で夫を失い、保険金を切り崩しながら子育てをしている気立ての良いステファニーと、スランプに陥っている作家の夫との仲もむつまじく、華やかなファッション業界で働くどこかミステリアスなエミリー。2人は何もかも対照的だったが、お互いの秘密を打ち解けあうほど親密になっていく。そんなある日、エミリーが突然失踪してしまい、ステファニーは彼女の行方を追うが……。"
これも劇場で見逃してみたかった映画。
シンプルに物語が面白い系。ミステリーの原則たるノックスの十戒からすると完全にアウトな展開ですが。
アナケンドリック可愛すぎてインスタ即フォローしました。かなり面白かったからポールフェイグの映画他も見てみようと思います。
最後の車に轢かれるシーン、結構映画で似たようなシーンあるけど笑っちゃうよね。こういう急にくるギャグかよって感じのちょっとしたショッキングシーンめっちゃ好きです。
ポスターめっちゃオシャレですよね。
・82年生まれ、キム・ジヨン
あらすじ
"結婚を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨンは、母として妻として生活を続ける中で、時に閉じ込められているような感覚におそわれるようになる。単に疲れているだけと自分に言い聞かせてきたジヨンだったが、ある日から、まるで他人が乗り移ったような言動をするようになってしまう。そして、ジヨンにはその時の記憶はすっぽりと抜け落ちていた。そんな心が壊れてしまった妻を前に、夫のデヒョンは真実を告げられずに精神科医に相談に行くが、医師からは本人が来ないことには何も改善することはできないと言われてしまう。"
2016年に出版されて、2018年に日本でも翻訳出版されて大ヒットした同名小説の映画化。
キムジヨンは82年生まれの韓国人女性で1番多い名前ということで、ありふれた多くの韓国人女性にとっての生きづらさを、一つの家庭の生活を通して描いてる小説であり、映画です。
原作の読者からはまろやかにしすぎということでよくない評価もあるとのことですが、原作をまだ読んでないので、僕的には悪い映画だとは思いませんでした。
家父長制が色濃い韓国で女性がいかに生き辛いかを描いているわけですけど当然ながら、というか悲しきかなというか日本にも殆どそのまま当てはまる問題を描いてるので、正に今の僕の生活にも重なるところが山のようにあって、自分を省みても、妻のことを思っても辛くなりました。
SNSの登場、MeToo運動等でフェミニズムが盛り上がってる現在ですけど、それでも社会が変わってないから盛り上がり続けてるわけで、誰もが性別で役目を負わされることなく、ただ個人として尊重される社会になってほしいなと思います。
家父長制が何故クソなのか、僕なりの言葉で話すとするなら、それは思想のもとに誰もが苦しくなる考え方だからだと思います。女性は貞淑であり家を守ることが美徳、男性はバリバリ働いて家を裕福にすることが美徳という考え方は当然ながら生き方の選択肢を狭めることになります。そして、常に既存の家長や社会から生き方を要請されるようになるわけです。
女性が名字を変えることを半ば強制され、妊娠出産でキャリアは分断され、就職や昇進でも女性というだけで不利になるという現状は理不尽すぎるし、男性は育児休暇を取ることがし辛く、昇進しなかったり収入が低い男性は軽んじられるという現状は男性にとっても決して幸せではないと思います。俺は少なくとも子供を自分の手で育てたいし、子育てを主体的に行なって成長を近くで見たい。仕事に興味もないタイプですしね。
本筋からズレましたが、全ての男性が見る事で無自覚な加害性に気付くきっかけになる映画だと思います。
この映画の中でも描かれるように既存の社会の中で普通に生きてると、比較的優しい男性でさえ無意識に差別的思考や行動を取ってしまうので、自分も本当に気をつけながら生活しないとなぁと思いました。
迂闊な発言しちゃうタイプなので特に気をつけようと思います。。
書くのにやたらと時間かかるので推敲せずに書いたら書き方にも感想にも一貫性のない記事になってしまった感じがありますがとりあえず10月の映画の感想でした。
前回、前々回同様あらすじは全て映画.comから引用させていだきました。
(https://eiga.com/l/gq6oQ)
(https://eiga.com/l/ZBOV8)
(https://eiga.com/l/SQr5R)
(https://eiga.com/l/gzvim)
(https://eiga.com/l/IWmTJ)
(https://eiga.com/l/6L4kh)
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