今年も気づけば年の瀬。皆さんはどんな1年間でしたか? 2021年に劇場で公開された映画は1,079作品。数々のすばらしい作品たちが、皆さんの生活の中にも彩を与えてくれたことでしょう。
年末ということで、今年見ることができた様々な作品を振り返る方も多いのではないでしょうか? そこで映画.comでは、昨年ご好評いただいた「映画.comが選ぶ、2020年の映画ベスト10」を今年も実施することになりました。
本年に劇場公開および配信された映画を対象に、弊社スタッフやライターの方々が投票のうえ選定。10位から1位を発表いたします。※
2021年10月29日公開/108分/吉浦康裕監督
「サカサマのパテマ」「イヴの時間 劇場版」の吉浦康裕が原作・脚本・監督を務めたオリジナル長編アニメーションで、「AI」と「人間」の関係というテーマに、高校生の少年少女たちが織りなす瑞々しい群像劇。
公開後、TikTokをはじめSNSで評判を呼び、リピーターが続出、ロングヒットを続けています。主人公・シオンを土屋太鳳、もうひとりのヒロインであるサトミを福原遥、幼馴染のトウマを工藤阿須加が演じました。
2021年10月1日公開/120分/ダリウス・マーダー監督
「ヴェノム」「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」のリズ・アーメッドが主演を務め、聴覚を失ったドラマーの青年の葛藤を描いたドラマ。
Amazon Prime Videoで2020年12月4日から配信され、第93回アカデミー賞で作品、主演男優、助演男優など6部門にノミネート、編集賞と音響賞の2部門を受賞しました。配信から10カ月以上たった2021年10月に、日本で改めて劇場公開されました。
2021年5月14日公開/97分/フロリアン・ゼレール監督
日本を含め世界30カ国以上で上演された舞台「Le Pere 父」を基に、老いによる喪失と親子の揺れる絆を、記憶と時間が混迷していく父親の視点から描かれた人間ドラマ。
第93回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、助演女優賞など計6部門にノミネートされ、名優アンソニー・ホプキンスが認知症の父親役を演じ、「羊たちの沈黙」以来、2度目のアカデミー主演男優賞と脚色賞を受賞しました。
2021年1月29日/124分/土井裕泰監督
「東京ラブストーリー」「最高の離婚」「カルテット」など数々のヒットドラマを手がけてきた坂元裕二のオリジナル脚本を、菅田将暉と有村架純の主演で映画化。多くの人の共感を集め、38億円を超える大ヒットとなりました。
2021年8月13日公開/115分/ショーン・レビ監督
「ナイト ミュージアム」のショーン・レビ監督が「デッドプール」のライアン・レイノルズとタッグを組み、何でもありのゲームの世界を舞台に、平凡なモブキャラが世界の危機を救うべく戦う姿を描いたアドベンチャーアクション。
2021年6月11日/95分/村瀬修功監督
「機動戦士ガンダム」シリーズの富野由悠季監督が1989~90年にかけて全3巻で出版した小説「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」をアニメーション映画化した3部作の第1部。
アムロ・レイとシャア・アズナブルの最後の決戦を描いた映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」から12年後の宇宙世紀105年(U.C.0105)を舞台に、かつてアムロとシャアの戦いを見届けたハサウェイ・ノアが、腐敗した地球連邦政府に反旗を翻す姿を描く。
2021年8月20日公開/179分/PG12/濱口竜介監督
村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」に収録された短編「ドライブ・マイ・カー」を、「偶然と想像」でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した濱口竜介監督・脚本により映画化。
第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、日本映画では初となる脚本賞を受賞。アカデミー賞の前哨戦ともいえる、LA映画批評家協会賞作品賞、ニューヨーク映画批評家協会賞作品賞、ボストン映画批評家協会賞作品賞など受賞し、主演の西島秀俊は、米ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ2021年最高の俳優に選出されました。来年の賞レースの行方も楽しみな作品です。
2021年8月13日/132分/R15+/ジェームズ・ガン監督
「バットマン」や「スーパーマン」を生んだDCコミックスに登場する悪役たちがチームを組んで戦う姿を描いたアクションエンタテインメント。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズで大きな成功を収めたジェームズ・ガン監督がメガホンをとりました。
2021年7月16日/113分/PG12/エメラルド・フェネル監督
Netflixオリジナルシリーズ「ザ・クラウン」でチャールズ皇太子の妻カミラ夫人役を演じ、テレビシリーズ「キリング・イヴ Killing Eve」では製作総指揮や脚本を担当するなど、俳優・クリエイターとして幅広く活躍するエメラルド・フェネルが、自身のオリジナル脚本でメガホンをとった長編映画監督デビュー作。
2021年・第93回アカデミー賞で作品、監督、主演女優など5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞しました。第4位の「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」にも出演しているマーゴット・ロビーも製作にあたっている。
2021年3月8日/155分/庵野秀明監督
庵野秀明が監督を務め、1995~96年に放送されて社会現象を巻き起こしたテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」を再構築し、4部作で描いた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの完結編。
本作は、2012年公開の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の興収53億円の2倍ちかくになる102.8億円を突破し、12月20日までの集計で2021年の興行収入ランキングのトップとなっています。
2021年10月15日/155分/ドゥニ・ビルヌーブ監督
「ブレードランナー2049」「メッセージ」のドゥニ・ビルヌーブ監督が、かつてデビッド・リンチ監督によって映画化もされたフランク・ハーバートのSF小説の古典を新たに映画化したSFスペクタクルアドベンチャー。
いかがだったでしょうか? 皆さんのお気に入りの作品もランクインされていましたか? 是非コメント欄やSNSで、2021年のお気に入り作品を教えてください。 2022年もすばらしい映画体験を!