自分自身との対話

『焦っても仕方ないのに、どうして毎日そう絶望しているんだ?』

「だって毎日辛いことばっかりだよ。そのうち働けるのかさえわからないのに……」

『おみくじにも伯母にも、二月や春になったら楽になると書いてあったじゃないか。』

「それまで3ヶ月あるんだよ、ほぼ半年何もしないで家にいるのにも限界がある。」

『毎日掃除しに行ってるじゃないか。』

「体調のいい時と、めんどくさくない時はね。流石に親戚の子と遊ぶ体力まではないなぁ。子供って面倒くさいよ。」

『そういえば君、勧められた仕事に、「子どもと一緒になって遊ぶ」って言うのがあったじゃないか。』

「なんかね、占いの人にも『あなたの中のインナーチャイルドのために、子どもと一緒になって思いっきり遊ぶこと!』て言われたことがあった。そのときは親戚の子どもが浮かんでたけど、会う機会も遊ぶ機会もなかったから「遊べません」と言ったけど、今は遊ぼうと思えば遊べる状態にある。」

『いい環境だ。渡りに船じゃないか。』

「キッ○ニアで働くのもいいんじゃないか、て言うのを伯母の方から提案されたけど。それもいいなぁなんて思ってる。
ただ、今はとても子どもと一緒になって楽しくできるかって言うとそうじゃないんだ。自分のことで手一杯で、子どものわがままとかにも楽しく対処できないと思う。」

『それは今、君が冬の時期だからだよ。』

「病気も、先日ひどかったんだ。ルーランって呼ばれてる統合失調症の薬、寝る前のオランザピンってので抑えてなんとか副作用出てなかったと思うんだけど。オランザピンが切れて、薬がなくなってしまったらザワザワぐるぐるしてきてしまって。多分、その時からアカシジアの症状出てきてたんだと思う。」

『でも先日、自分から我慢せずに最善手を打てたじゃないか。昼にかかったから、調剤薬局が行けなかったからって我慢せずに、「こんなことしてどうなるかわからない」と思っていたけど、メンタルクリニックにアカシジアをなんとかしてくれと連絡できたね?』

「それでああまで対処できたのがよかった。受付に連絡して、「アカシジアをどうすればいいか新しい主治医に聞く」ことができたし、処方された薬以外に、アカシジアを止める副作用止めを追加した処方箋を、薬局にファックスで送ってもらった。よかった……結果的に、その次の日からは心の安寧を保って生活できてるように思う。」

『ずっとアカシジアに苦しんでたから、これで改善されるといいな。』

「ここ数ヶ月のざわざわムズムズは、多分アカシジアだったんだと思う。医者にうまく伝えられなくて、抗不安薬を出してほしいと頓珍漢なことを言ってしまっていたけれど……。」

『病気に対する対処もできて、よかったじゃないか。今は休んで、力を蓄えるべきだ。』

「どうかな。毎日何かしたいけど何もできなくて、動画ばかり見て過ごしてるよ」

『あと数ヶ月ある。その間行けるだけ掃除のバイトに行って、少しずつ小遣い稼ぎをしておくべきだ。
歯医者の準備も今日、できたろ?』

「親知らずを抜くんだよね。10月時点で思い立って、「復職前に親知らずをなんとかしなきゃ!」と思ったの」

『復職、というか転職を2月にするのならそれまでに手術の抜歯ができるんじゃないかな』

「そうだといいな。新しい仕事もその頃には回復してて、子どもと触れ合うのも大丈夫になってると嬉しい」

『子どもに対する不安も聞いておこう』

「子どもが思い通りにならなかったり、泣いたり、癇癪を起こしたりするとどうすればいいかわからない。子育てだってしたことないのに宥めたりなんて絶対に無理。いや。自分のことで手一杯なのに人の面倒なんて見切れない。ただでさえ子どもは手がかかるのに。そんな余裕ないよ」

『それは普段、遊びに来ている親戚の子どもにも、同じことを思っているね』

「そう。3歳になったばかりであんまり意思の疎通ができてる感じがしない。」

『今君が余裕のないのは、母親が死んで、日々の食事すらままならなくて、絶望して不安がっているからだ』

「そう。今はとても、子どもの相手をするエネルギーがないように思ってる。私自身のインナーチャイルドが、癒されることを望んでいるのに他の子どもをかまけるのかと言っていそうだ。私ごと、つらいから」

『元気になってきたら、子どもと一緒になって遊べると思う?』

「ポテンシャルはあるように思える。面白いことが通用しないと恥ずかしいけれど、なんとかやっていく余地はあるんじゃないかと思う」

『君の中のインナーチャイルドが、楽しいと思えたならそれが1番なんだ。一緒になって遊ぼうと思えたらそれが1番いいんじゃないか』

「いける気がしてきた。だってまだ3ヶ月あるんだから。だって今、9/14から休んで、2ヶ月くらいしか経ってないんだ。それの倍休んだ先がどうなるかなんて、まだわからないよね」

『たっぷり休んでやりたいことやって、そうやって生きていけたらいい。悪い時期が過ぎ去ったのならあとは上がっていくだけだ』

「体力をつけたいなぁ」

『セルフネグレクトで食べずに痩せていってる君が思うことじゃない』

「うまく食べられないんだよ」

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