![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47854340/rectangle_large_type_2_8701f705da022baf2592fc70c424985f.jpeg?width=1200)
中小企業診断士実務補習 第3クール後半最終日②(プレゼン)
市内から汽車で1時間弱。北の大地は雪で遅延する可能性が高い。振り出しに戻るのはごめんだ。こんな緊張感はもう嫌だ。
早めに汽車に乗る。一本でも早く乗りたい。でも、理由はそれだけではない。
行ってみたい喫茶店があるからだ。限定3食という日替わり朝定食。これを食べなくてはならない。今日一番のミッションだ。
汽車は気持ちがいい。地下鉄と違って高架線上を走るから。眺めがよい、遠くまで見渡せる、視線の彼方には雪化粧の山々が見える。素敵。日常から切り離される感を満喫する。
燦燦と降り注ぐ日差し。今日は月曜日、ぽかぽか陽気、1時間弱の車窓の風景を楽しむ。
徒然なるままに手帳にネタを書きこむ。デトックス効果。
「終点~。○○駅。」乗客は一斉に降車する。
「えっ」?
二駅足りない。短い。ショート。
喫茶店のリサーチはしたが、汽車のリサーチはしていない。痛恨のミス。
寒空に放り出される。
駅長に確認すると、「次の汽車まで、ここで待ってて」。完全防備のぬくぬくいでたちの彼は宣う。
私はサラリーマン。寒空対策はしていない。ぶるぶる震えながら、次の汽車を待つ。走馬灯がよぎる。
テレビCMでよく見かける田舎の駅ホームで書きなぐる。リサーチ不足。
出鼻をくじかれた 。体は冷え切っている。やっぱり喫茶店に行かなければ。ミッションはマストへ。
(閑話休題)
なんとか目的地に到着。HP(体力)はほぼない。待ち合わせ時間まで20分しかない。やるしかないでしょ、喫茶店。
メンバーとすれ違うが振り切る。喫茶店に向かう。なるはやで。
残り10分。素敵な店内、マスター。日替朝定食を堪能する余裕はない。トーストセット一択。
「美味い。でかい。また来たい。」が時間がない。アツアツのコーヒーを流しこむ。あったまったのかダメージを受けたのかはフィフティーフィフティー。
ダッシュで待ち合わせ場所に向かう。汽車は予想通り遅延していた。