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オタク向け上海観光案内
いまや中国でもアニメ・漫画・ゲームといった2次元コンテンツは隆盛を極めています。その勢いが最も強い上海は2次元コンテンツにまつわる様々な文化で溢れています。この記事では中国の2次元文化と、それが手軽に感じられる上海の観光スポットを紹介しています。
2次元文化① : ショップ
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2次元コンテンツにまつわる関連ショップは非常に多く、種類も豊富です。グッズは中国語で「谷子」と言い、各ショップに行ってグッズを見て回ることは「吃谷」という文化になっています。ショップを大別すると「企業・個人が経営する実店舗」「個人で経営する屋台」に分かれます。実店舗には公式が運営するショップも含まれます。屋台は自作の作品を売る人や、転売品を取り扱う人に分かれます。場所により実店舗・屋台の分布が異なるので、場所の紹介では分けて取り扱います。
2次元文化②:コラボカフェ
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2次元コンテンツに関連したコラボカフェも人気です。多くのカフェは人気があり、予約制の場所が多いです。事前予約無しで飲食をするのは難しいかもしれません。外見からでも雰囲気は味わえますし、予約なしでもグッズ売り場に入るのは問題ありません。
2次元文化③:痛バッグ
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痛バッグを持ち歩く人が非常に多いです。人によって様々な目的がありますが、ファッションとして自分の個性を主張する、作品を推す、コレクションを見せびらかす、同好の人を探す/声をかけてもらう、という目的が多いようです。痛バッグに入れているのは缶バッジが多く、ショップを見ながら自分のコレクションを集める人も良く見ます。街を歩く人の痛バッグを見ることで、どのような作品が流行っているのかを知ることができます。
2次元文化④:コスプレイヤー
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中国ではコスプレは一種のファッションとしてとらえられているため、自由にコスプレをして街を歩く人が多いです。以前はコミケに参加するとき、会場には着替え場所が少ないために家から着替えてくる人が多かったのですが。今は街なかでも自分の好きな作品を主張する、推す、キャラになりきるためにコスプレをしている人を多く見ることができます。最近は各種の広報イベントにコスプレイヤーが登場することも増えました。コミケやオンリーイベント、映画放映、コラボ企画、限定ショップ等の各種イベントが行われているときに、その作品のコスプレが多くなる傾向があります。またコスプレ愛好家には若い人が多いせいか、週末等の休みに見かけることが多く、その人たちが集まる場所は限られています。
2次元文化⑤:ダンス
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コスプレイヤーが集まって2次元の曲に合わせてダンスをするイベントも少なくありません。種類は大きく2つに分かれます。
1.不特定多数がランダムに流れる曲に合わせて踊る
2.一人一人が指定した曲で踊る
1.はカジュアルなダンス大会で参加者が多く技量はまちまち、2.は正式なダンス大会で参加者は限られているが技量が高いという印象です。
オタク向け観光スポット:人民広場周辺
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オタク向け観光スポットは地下鉄駅の「人民広場」「南京東路」「曲阜路」に集中しています。以下のMAPでお店の分布を示します。
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それぞれの場所のお勧め度と特徴を以下で解説します
お勧め度★★★★★:百联ZX创趣场(南京東路)
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上海の2次元ショッピングモールのなかでも歴史は古く、昔からオタク城として親しまれてきたようです。中にはショップが多く日本企業の公式ショップも多いです。1階では様々なイベントが行われており、コスプレを用いた広報イベントも多く行われています。そのほかダンス大会が行われていることも多いです。ショップやコラボカフェのほか、最上階では地面にグッズを並べて売る若い人の姿も多く、2次元作品の落書きをするエリアもあります。ショッピングモールでありながら同人活動も容認する、包容力のあるビジネスが中国の若者に受け入れられている感じが伝わってきます。中国の2次元文化が最も強く感じられる場所の一つです。
ポイント:ショップ、イベント、コラボカフェ、同人文化
お勧め度★★★★★:静安大悦城(曲阜路)
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地下鉄「曲阜路」駅の地下から直結で入っていけます。2次元文化の流行に最も早く目を付け、最も成功しているショッピングモールの一つです。北館と南館に分かれていて、どちらも必ず最低でも一つの2次元系の限定ショップがあります。2次元系グッズ店やコラボカフェも多いです。現時点でコスプレイヤーが最も多く集まる場所で、毎週末はコミケさながらの光景が繰り広げられています。週末にはダンス大会も多く行われています。グッズを買いにくる客以外にも、コスプレイヤーを見るために訪れる親子連れの姿も見ることができます。ここでは2次元コンテンツが人を呼び、更に人が人を呼ぶという好循環を生み出す例が見られると思います。
ポイント:限定ショップ、イベント、コラボカフェ、コスプレ、同人文化
お勧め度★★★★:百米香榭商业街
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地下鉄「人民広場」と「南京東路」のあいだにあります。古くからある地元モールで本物の歴史を感じられます。つまり建物はボロボロ、全体的に薄暗く、地面は汚く、エスカレーターは壊れ、店舗はカオス、パチモンに溢れた非常に怪しい雰囲気です。どちらかというとガンプラ等の男性向けの商品が多く、カードで対戦できるお店も賑わっています。扱っている商品の種類や値付けも様々で、もしかすると掘り出し物が見つかるかもしれませんし、かつての中国を求める人は懐かしい気分が味わえるかもしれません。
ポイント:男性向け、歴史、掘り出し物
お勧め度★★★★:迪美购物中心
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地下街のため、地図上の位置は間違っている可能性があります。そのため、ここは地上から行かない方が良いです。地下鉄「人民広場」の地下通路を1番出口の方に向かい、香港广场や迪美购物中心と書かれた案内に向かうとあります。ここも古くからあるショッピングモールで、ここまでの通路は暗くて怪しい雰囲気がするのですが、ここ自体は比較的に明るくて奇麗です。個人営業のマニアックなお店が揃っていたり、コスプレ用品店やロリータ服など女性向けの様々な用品を取り扱うお店があります。かつてはコスプレイヤーが集まる場所と知られていてイベントも多かったのですが、最近は静安大悦城が人気になりすぎて影が薄くなりつつあります。
ポイント:女性向け、歴史、コスプレイヤー
お勧め度★★★:新世界城
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静安大悦城の成功を見て、様々なショッピングモールが真似をしています。ここもその中の一つです。地下鉄「人民広場」駅のすぐそばにあります。多くのイベントが行われているほか、2次元系のお店が占めている階もあります。公式ショップも多く、コラボカフェも多いです。全体的に雰囲気は良く限定イベントが行われていることも多いです。
ポイント:限定イベント、ショップ、コラボカフェ
お勧め度★★★:第一百货商业中心
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ここも地下鉄「人民広場」駅のすぐそばです。東館に2次元系グッズのショッピングモールがあります。固定型店舗のほか、個人販売の屋台専用のエリアもあります。屋台では手作り品、転売品といった様々な売り物が並べられています。中国2次元オタクの個人間取り引きで、どのような商品が取引されているのかを知るにはちょうど良いかもしれません。全体的に女性向けグッズが多く、ショップやコラボカフェもあります。
ポイント:屋台、ショップ、コラボカフェ
おまけ:五角場 (百联ZX造趣场)
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五角場にも百联ZXがあります。ここも基本的には南京東路にある百联ZXと同ですが、南京東路の店舗より売り場面積が広いです。南京東路は売り場の狭さゆえに色々とやりたくてもできない感じがするのですが、ここは広い敷地を使って色々とやりたい同人活動をやっている感じがします。今のところ各種イベントは少ないのですが、同人文化が好きな方はここまで足を運ぶのもお勧めです。
ポイント:公式ショップ、同人文化
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