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数式アレルギーのおこる原因
タイトルについて考えてみた。
まず、数式アレルギーを持つ人は、自分が数式をみて理解できるかどうか非常に不安になっているようだ。
なぜこういうことが起こるのかというと、2点の可能性がある。
1. とっつきにくい固有名詞
多分、記号と内容にギャップがありすぎて受け付けない。たとえばイェンセンの不等式というものがある。イェンセンでその実態を類推するのはほぼ不可能だ。多分、人の名前だと思う。
ヘルマート変換。マルコフ不等式。これもみて内容わかる人はまずいない。
これに対する対策としては、ダイレクトに名称で覚えないことだ。導出過程と使い方をコンパクトにまとめて、そちらを先に覚えるのだ。ストーリーで覚えるのだ。
タイトル:曲線と接戦から導かれる期待値の大小関係 二次曲線がつかわれがち
イェンセン作
あと、図と式と導出過程を付けて終わり。
こんな感じ。
タイトル:綺麗な二乗和を作りたい時の行列変換テクニック
ヘルマート(カイ2乗の人)作
行列式と用例を乗せて終わり。
こんな感じだ。
タイトル:確率密度関数の積分範囲を狭めることで得られる大小関係
マルコフ作
…
ここで気をつけたいのが少しでも理解していない部分を残さないこと。どうにかして理解しなければならない。でないと頭に残らない。
たまに、導出過程や用例を何もみないで再現できるかを試して記憶のメンテナンスをする。
2. 記号から手続きを連想できない
次に、記号と使い方のギャップがあることだ。記号の意味がわかったからといえ、果たして使えるようにならない。手続きを覚えることが肝要である。
練習方法は、すこし簡単めでこういった概念を使ってみる練習問題がたくさんあるやつを繰り返してやるのが吉。
あるいは、テキストの手続きのとこをみて、ふせて再現できるか、をなんどもやっていた。
まとめ
数式の扱いは暗記科目と違い、内容の理解が不可欠であるし、固有名詞を覚えるというより、中身をどれだけ自分の中に落とし込めるかで成否が決まると思う。名称がわかりにくいのと、その名前よりむしろ中身の使い方を再現できるかという、二段階の敷居があると思う。
数式の名称は手続きの理解と再現の反復練習で覚えよう。