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子供たちの足を速くする方法~室内トレで速くなる!①概説
今日から『子供たちの足を速くする方法~室内トレで速くなる!』と題して、解説とデモンストレーション動画をセットにして、お伝えしていきます。
第1回目の今日は、これからお伝えしていく全体像について、ご説明したいと思います。
私は、ランニングを中心とした指導を始めて、今年で19年目になりますが、今回の対象としては、主に、小学生をターゲットにしています。更には、陸上競技だけでなく、少年野球や少年サッカーといった、他の種目にも応用することを念頭に置いています。私自身が、直近5年間で指導して来た少年野球チームでのフィジカルコーチの経験を活かして、お伝えしていくつもりです。
『足が速くなる』を実現すれば、どの種目においても、パフォーマンス向上への大きな武器になります。しかし、一見、シンプルな動きに思えるだけに、指導に際しては、戸惑うことも多いはずです。
また、小学生の場合は、まだ身体全体の筋力が付いていないので、スプリント力向上の為実施する体幹系のトレーニング効果が得られにくいことも考慮する必要があります。
ポイントとなるのは、シンプルな動きの反復練習。テーマは『大きく、速く動く!』です。
一般的に、速く走るには、ピッチ×ストライドの最適化と言われています。つまり、ピッチを速くすれば、ストライドは狭まり、ストライドを広げようとすれば、ピッチは遅くなる、というトレードオフの関係性の最適化が、重要となります。
よって、これからご紹介していくトレーニングも、ピッチを速め、ストライドを広げる、それぞれの要素に働きかける内容になっています。
更には、集合しての練習が制限を受けている現況を考え、室内で、且つ、畳一畳分あれば実施出来るメニューに限定しています。また、集合住宅で、2階以上に住んでいる場合は、ジャンプ系のトレーニングは出来ませんので、そちらも省いています。
具体的には、以下4つの要素を順にご紹介していきます。~先のサブタイトルのニュアンスを指導者が実感していることが重要です。解説の際は、その点を、出来るだけ分かりやすくお伝えしていきます。
1)腕振り~大きく、速く
2)股関節~刺激を与え、稼働域拡大
3)筋力~上体、下肢をバランス良く
4)四肢同調~腕振りで、接地をリード
前述の通り、全て室内の限られたスペースで行えますので、是非、家庭内で、親子ご一緒に取り組んで頂ければ幸いです。もちろん、チーム練習時のウォーミングアップメニューに加えて頂いても、その効果は得られると思っています。
地道且つシンプルなトレーニングになりますが、走力アップ後の、パフォーマンスが向上した子供たちの生き生きした姿を楽しみにイメージして頂きながら、お付き合いください。