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『好きなことをひたむきに』元F1ドライバー・中島悟

私が運転免許を取得し、その後、マイカーを手に入れて、車の運転が身近になった頃、日本人初のフル参戦F1ドライバーとして活躍したのが、中島悟さんでした。

彼が、私の出身地(愛知県蒲郡市)に程近い、愛知県岡崎市出身であることもあり、当時、特別な思いで応援していた記憶があります。

日経新聞朝刊『私の履歴書』欄で、先月1ヶ月間、彼が登壇することとなり、毎日、楽しく拝見し、彼の半生を知ることが出来ました。

その中で、一番感じたのは、彼が『好きなことをひたむきに』実行して来たという事実でした。

小さい頃から、自分の意思で操ることが出来る乗り物に興味を持ち、カートからF3000、F2、そしてF1へ、好きなことをひたむきに取り組んでステップアップしていった様子が、彼の飾らない人柄そのままに綴られていました。

特に、体格的に小柄であった彼が、車を操ることで、そのハンディを強みに変えた点は、同じく小柄な私にとって、改めて、勇気を貰えた1か月となりました。

彼が、レーサーとして活躍を重ねていった当時は、まだ、国内で、モータースポーツが、それ程認知されていなかったと思いますが、彼のF1フル参戦によって、その存在が大きく認められたことは、彼が残した足跡で最も大きなものであったと感じています。

また、彼が、元F1レーサーとして、私たち一般ドライバーに向け、公道における交通安全について、積極的に発信して来たことも、私が彼をリスペクトする理由の一つです。

レーサーにとって大切なことは、如何に、レース中のリスクを軽減して、安全且つ速く走るかにあり、特に、リスク管理は、最も重要であると考え、その点は、公道での交通安全と同じであると、彼は主張して来ました。

よって、私たちが、つい怠りがちな交通規則を遵守することは、リスクを軽減する為に当然のことであり、例えば、一旦停止やキープレフトの励行は、リスク管理の観点から、自ずと実行することであると、彼は、説いています。

今回の『私の履歴書』の連載を通して、彼の車に対する愛のある、温かな眼差しを存分に感じることが出来ました。

そして、好きなことをひたむきに行うことで、沢山のサポーターを得て、一つ一つ、夢を叶えていった様は、若い人たちに勇気と希望を与える生き様であると、改めて感じました。

私にとって、中島悟という存在は、間違い無く、尊敬する真のヒーローであることを、再認識した1か月となりました。

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