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12才のわたしへ

「私の夢は、児童文学作家になることです。」

これは私が12才の時、小学校卒業文集に書いた冒頭の一文。

本を読むことが好きで、文章を書くことも好き、唯一得意な学科は国語。
こんな子どもだった私は「ものを書く人」になりたかった。

今でも覚えている。この後に続く文は
「私は『みにくいアヒルの子』(アンデルセン作)というお話が大好きです。なぜなら、自分が他の人とは違う、みにくいと思っていたのが成長したら美しい白鳥になったから。
いつか自分も夢を叶えたい」
と、こんな風な内容だったと思う。

そして、それは大学の2年間の児童文学の勉強で、少し夢のしっぽを掴み、〇十年、経った今、「絵本紹介士」として、追い求めようとしている。

「児童文学作家」というモノを創作するより、「紹介する文章を書く」ことが自分が本当にやりたいことだとわかった今は、あの時の夢とは少し(大分?)形を変えてはいるが、自分の中に生まれる思いを文にして表現したいという夢の続きを、あきらめてはいない。

12才の自分にやっと顔向けできるような気持ちになる今日この頃。


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