
インフルエンザで親子がざっくり旅した地球史と絶滅動物
上の子がインフルエンザにかかってしまいました。皆さんのお宅ではどのように過ごされていますか?わが市では発症した翌日から最低5日間は登校できません。
最初の頃は高熱のために寝て起きての繰り返し、起きているときは何をしていいかわからず時間を持て余している様子。じっとテレビを見るのも辛そうです。
そこで暇つぶしになればと思い、買っておいた図鑑を開封しました↓
講談社の動く図鑑MOVE 大むかしの生きもの
新発見があいつぐ古生物の世界!
アノマロカリスをはじめ、そのすがたや行動の最新情報が盛り込まれている、いちばん新しい図鑑です。
先カンブリア時代から、カンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀・・・そして第四紀まで、生命の誕生から現在までを網羅して、わかりやすく解説します。
DVDには、NHKのスペシャル映像を豊富に収録! 大迫力のイラストと最新のCGを駆使した映像で、古代の世界がよみがえります!
『大昔の生き物』は、我ら人類の祖先のルーツも辿れるとてもとてもスケールの大きなテーマです。
ソファで図鑑を開き、子供の身体を支えながら、ざっと最初から最後までページをめくって一緒に眺めました。
簡単な感想としては、三葉虫のバリエーションが豊富なことに驚き(参考画像を載せたいけれど、苦手な人もいるかもしれないので自制しておきます。ダンゴムシのようにかわいらしいものですが)。
あと、アノマロカリス、強すぎ。

なぜこの図鑑を購入したかというと、数年前の子供の愛読書がこちらだったためです↓
絶滅生物図誌 / チョーヒカル 絵 森乃おと 文
絶滅にカタルシスを感じる生き物なんて、きっと人間しかいないでしょう(チョーヒカル)――。
絵師チョーヒカルによって、「もう地球上のどこにも存在しない」動物たちが生き生きと蘇る。
本書は、古代から現代までの絶滅生物70種を「水」「翼」「陸」の3つに分け、リアルなイラストとわかりやすい解説にて紹介する図鑑。
古代の海の王者「アノマロカリス」、不思議の国の「ドードー」、1万年前、人類に狩猟された超巨大ナマケモノ「メガテリウム」や「ウーリーマンモス」……。
かつて確かに存在していたものたちは、想像以上に不可思議で魅力的だ。コラムでは、絶滅危惧種や化石など10種をセレクトして紹介する。
もともと子供がチョーヒカルさんのトリックアートの絵本が好きで、そのご縁で買うことになった本書。
「得体のしれないもの」が好きな長女は、この絶滅動物たちが魅せてくれる摩訶不思議なルックスや生態にどハマりしていた時期がありました。
この本を本人が手に取るときはパラパラと眺めて楽しんでいました。なぜならば漢字にルビが振られておらず、小学生には通読することが難しいためです。そして、夜な夜な私が読み聞かせることに…(しかし何度も読んだはずなのに、結構忘れてしまっていた)。
ちなみに3、4歳の頃はこちらの絵本に夢中になっていました↓
えほん図鑑へんてこ!りくのぜつめつどうぶつ / はたこうしろう 作 今泉忠明 監修
少年が不思議な穴に落ちると、そこにいたのは、今はもういない絶滅した動物たち。
その姿に思わず笑ってしまうものから、子どもたちに大人気のサーベルタイガーまで、選りすぐりの絶滅動物たちを絵本+図鑑形式で紹介。
可愛らしく描かれた絶滅動物たち。タイトルの通り、へんてこな生き物たちが勢ぞろい!写実的な絵が苦手なお子さんも楽しめますよ(古生物って見た目がグロかったりするので)。

絶滅動物については、子供に訪れるブームが数年おきだったのですっかり忘れていました。
今思えばもっと早くに図鑑も買っておけば良かったかも。
図鑑のDVDの実力は?
図鑑を読んだ後、付録のDVDも観てみました。
NHKの映像を使用しているとのことで、リアルなグラフィックで生き生きとした姿で再現された生き物たちが楽しめました!
良かったことは、地球の誕生から最初の生き物の誕生など地球史の初期を丁寧に説明してくれていることです。恐竜が出てくるまで長かったけれど、気になりませんでした。
人類も登場してくれて嬉しかったです。
気になったことは、たまに編集が唐突なところ。途中からは慣れましたが、急にミニコーナーが挿入され、最初は「何事?」と驚きました。
図鑑には『ムーブはかせ』なるキャラクターがいます。
動画の方でも『ムーブはかせ』が出てきて進行してくれたら違和感がないと思いました。
もちろん、映像は素晴らしいし、解説は分かりやすいです!
ちなみに、小学館の図鑑NEOシリーズであれば、ドラえもんとのび太がナビゲーターで、ミニストーリー付き。クイズもあったりしてテレビ番組のように見られます。私はNEOもMOVEもどちらも好きです。
関連動画にハマる
さて、付録のDVDがうきうきする内容だったので他のコンテンツでも絶滅動物の動く姿がみたいと思い、ネトフリの地球史ドキュメンタリーを観てみました。
私たちの地球の生命
邦題の直訳っぷりに「ん?」となりながら半信半疑に観始めましたが、さすがはネトフリ、画質も内容も良すぎてびっくりです。
と思ったら、なんとスティーヴン・スピルバーグが製作総指揮、モーガン・フリーマンがナレーションという豪華な作品でした!
字幕も適切な日本語です。ルビは振られていないので、小さなお子さんと見るときは日本語吹き替えがおすすめです。
全八話あって、最初の一話は総集編のような感じです。一話目もじゅうぶんワクワクしましたが、だいぶ端折られていたので二話目(つまり最初)からが本番ですね。
あまりにも面白かったので、3話まで観てしまいました。映像はめちゃくちゃリアルです。たまに現在の生き物にフォーカスして、ルーツを辿るように古代生物に戻る手法が取られています。
恐竜はまだまだ出てきません。恐竜の登場は、地球史でみれば比較的新しいことですよね。そう考えると人類の歴史はまだまだちょびっとです。

学びになったこと
このように、今回は成り行きで地球史や生命史、人類史の一端に触れることができて、めちゃくちゃ知的好奇心を刺激されました!
また、さまざまな本や映像で得た断片的な知識が新たなメディアを通して固定化されていくことで、親子で一日あまりで地球の誕生から現在までの流れをなんとなく知ることができました。もともと学習目的ではなかったのですが、このやり方は他の学問にも応用できそうです。

現在、子供が把握していること
本や映像を通して何度も説明されると自然と覚えてしまうことってありますよね。今回、子供がなんとなく覚えたことは下記です。
「地球で初めての生命体は約40億年前に誕生した」
「生命のほとんどが海にいた頃、アノマロカリス(全長約1m)が海の覇者だった」
「人類が誕生するまでに、5回も地球で生物の大絶滅が起こっていた」
「サメは約4億年前に登場してから、現在とあまり見た目が変わっていなかったりする」
「ホモ・サピエンス(今の私たちの祖先)以外にもネアンデルタール人などの人類がいたが滅びてしまった」
「絶滅動物が絶滅した理由の一つとして、人間の活動が原因である場合が少なくない」
などなど。
雑学的な話ではありますが、興味関心の種まきであり、今後出会う学問において全く無関係でもないだろうし、とにかく遊びながら知ることができて良かった、と思いました。
幸いなことに(⁈)、子供が休んでいる間にクラスが学級閉鎖になってしまったので『私たちの地球の生命』は短期間で最終話までコンプリートできそうなので楽しみです。
とにかく、地球史は壮大なロマンに溢れていますので、ご興味があればぜひなんらかのコンテンツでお楽しみいただければと思います!
それでは、最後までお読みくださりありがとうございました。