
秋満喫!子供が大好きな『どんぐり』の絵本特集
子供ってどんぐり拾うの好きですよね。そんな時に限って親も袋を持っていないものだから、子供はポケットをパンパンにして…。無邪気でかわいいものです。
ちなみに、ウチは持ち帰ったものは虫が出てこないように煮沸しています。
それにしても今年は例年よりもどんぐりが落ちるのが遅い気がします。温暖化でシーズンが年々ズレてきているのかもしれません。皆さんの地域ではいかがですか?
ということで、今回は子供の大好きなどんぐりをテーマにした絵本をご紹介します!
どんぐり どんぐり / 降谷 なな 作
対象年齢…0歳から
かあさんりすが どんぐりひろい
どんぐり どんぐり どこにある?
りすのおかあさんが背中にかごをしょって、どんぐりを探しに出かけます。
『どんぐり』の語感がもつかわいらしさってありますよね。といってもこのお話の中で「どんぐり どんぐり」と言っているのは最初と最後だけです。

かあさんりすがどんぐりをひとつひとつ数えながら拾うので、数の読み方を教えるのにぴったりです。
どうやら赤ちゃんは数の感覚があるらしいです(Eテレで『いないいないばあ』の動画を使用した実験を見たことがあります)。
それを言語化してあげるのにぴったりの本ですね!
色鮮やかに変化する美しい森の景色も見どころです。
どんぐり ころころ / 大久保 茂徳 監修
秋になると公園や林で見かけるドングリも大きさや種類はさまざま。
そんなドングリの特徴や成長の過程をわかりやすく紹介した写真絵本。
対象年齢…3歳から
どんぐりに詳しくなれる写真絵本です。
「どんぐり」の名前の由来や発芽の条件など、豊富な写真とともにどんぐりの豆知識がたくさん。
日本には19種類のどんぐりがあり、そのうちの17種類が紹介されています。
実物大の写真が乗っているので、どんぐり拾いの後に本を開いて実物と比べてみると楽しいですよ。
プレ図鑑、という感じで未就園前のお子さんにおすすめです!
どんぐりころころ おやまへかえるだいさくせん / スギヤマカナヨ 作・絵
おなじみの童謡「どんぐりころころ」が、楽しい絵本になりました!
はてさて、どんぐりの運命は…?
赤ちゃんからお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんまで、みんなで歌って遊んでね!
対象年齢…3歳から
これは、読み聞かせがいがあるというか、歌い聞かせ?がいのある絵本です!「どんぐりころころー♪」のメロディーで最初から最後までストーリー形式で歌えます。17番まであります。

お子さんと交代で歌っても楽しいですね。
小学校での読み聞かせではあえて朗読したのですが、子どもたちはリアクションを交えながら楽しげにどんぐりの冒険を聞いてくれました。
どんぐりむらのぱんやさん / なかやみわ作
子育てしながら、人気のぱんやさんを切り盛りする
どんぐりパパと、どんぐりママ。
新しいパンを作ろうとがんばりますが、なかなかうまくいきません。
それを見ていたのは、子どもたちのこっぺとくっぺ。
パパとママを助けようと、こっそり新しいパンを作ろうとしますが…。
対象年齢…3歳くらいから
シリーズものです。子供がこのお話を特に気に入っているので、こちらの本をピックアップしました。

設定が細かく作り込まれ、毎回それぞれの村人(村どんぐり)が主役になります。
今回は、ぱんやさん!
自営業のおうちのお子さんは何かと大変ですね。でも、日々目の前で働く親を見ているので学ぶことも多く、ひとり立ちする時期も早そうだなぁとこのお話を読んで思いました。
どんぐりにんじゃ / 浅沼 とおる 作
どんぐりにんじゃは、どんぐりの形をした忍者です。
手裏剣の代わりにどんぐりを懐に隠し持ち、今日も敵の城へ忍び込みます。
対象年齢…3、4歳から
どんぐり×忍者という掛け合わせがユニーク。

戦いのシーンで盛り上がります。

ちっちゃくて可愛らしい忍者から繰り出されるどんぐりならではの忍術に、子供たちは喜びます!
どんぐりちゃん / アン・ドヒョン文 イ・ヘリ絵 ゲ・イル訳
「きみがいることでぼくは生まれ変わることができるんだ」
ひとつの生命が誕生するまでの大事なつながりを描いた、ナラガシワの落ち葉と小さなどんぐりちゃんの、やさしく切ない命のつながりの物語。
命の不思議を子どもたちに教える科学の絵本です。
対象年齢…4歳から
ナラガシワの枝から落ちたどんぐりちゃん。それを木の葉たちが優しく守ります。どんぐりを集めるおじさんから、ネズミから、寒さから…。
なぜってどんぐりちゃんは命の源だから。
そして、雪が溶けたある日、どんぐりちゃんから芽が出て…

いのちの繋がりが温かな物語を通じてよくわかる、科学絵本です。というか、ストーリーに引き込まれて科学絵本だと意識していませんでした。
どんぐりちゃんから芽が出るシーンでは、思わず感動。
ドングリ・ドングラ / コヤマスカン 作
「ドーン!グラグラグラ」。海の向こうの島が、赤い火をふきました。
それをみたトチノミたろうは、ドングリたちによびかけます。
「ぼくらのたびをはじめよう!」と。
すると、あっちの森からもこっちの森からも、数えきれないほどのドングリがあつまり、歌いながら進みはじめます。
おそいかかるリスをはねのけ、雪山や砂の丘を越え、海を渡って、ついに、島にたどりついたとき、ドングリたちは…。
対象年齢…4歳くらいから
トチノミたろうをはじめとするどんぐりたちの壮大な冒険物語です。手に汗握る内容で、書き込みも多く、作者さんの熱意が伝わってきます!
タイトルは『鬼のぱんつ』のメロディーでお馴染みの『フニクリ・フニクラ』にかけているのでしょうか?途中に出てくる歌もそのメロディーでいけそうです。

リスが巨大な敵役で出てくるのが絵的に斬新でした。ドングリにとっては捕食者ですからね。最後も感動します。
太古の人類も、群れで大移動する時は脱落者を出しながらこんな感じだったのかなぁとロマンを感じました!
ドングリのたんけん ぼくの自然観察記 / おくやま ひさし 文・絵・写真
この本では、日本で見つかる主なドングリの紹介にはじまり、コナラやクヌギのドングリがみのるまでの観察、育て方、工作、おいしい食べ方など、絵と写真で幅広く解説しています。
ドングリ観察が楽しくなる一冊です
対象年齢…小学生から
おくやまさんのこれまでのどんぐりに対する観察・実践が詰め込まれたどんぐり本です。写真や絵の解説が見やすく、この一冊で日本のどんぐりについてかなり詳しくなれます。

おくやまさん1人で文、写真、イラストを手がけるマルチプレーヤーぶりにも注目です(以前馬場のぼるさんのアシスタントもしていたそうです)。
個人的には、マテバシイのクッキーとスダジイのどんぐり茶を試してみたくなりました!
あと、どんぐりの中にいたゾウムシを育てるという実験も、その発想は無かったので面白かったです。
終わりに
いかがでしたか?今回はこの時期に散歩すると100パー遭遇するどんぐりをモチーフにした、お子さんと楽しめる絵本をご紹介しました。
それにしても、『どんぐり』ってリズム感が良すぎますね。キーボードで打ち込むたびに頭の中で『どんぐり』がどんどんこだまして『どんぐり』がゲシュタルト崩壊しそうになりました笑笑
それでは、ぜひまた次回お会いしましょう〜!!