見出し画像

人気作家のかくれた名作を発掘!part2「100かいだてのいえ」岩井俊雄編

今回は累計100万部を超える人気シリーズ”100かいだてのいえ”で知られる岩井俊雄さんを取り上げたいと思います。本屋さんや園では必ず見かけますよね。

公式サイトより。どの主人公も魅力的!!


↓最新刊(六作目)はこちら↓
ぬまの100かいだてのいえ

ある山のてっぺんに「まんげついわ」とよばれる丸くて大きな岩がありました。岩から少しはなれた沼に、オタマジャクシのウズがくらしています。ウズはやさしく勇気があって、みんなの人気者。仲間たちと毎日楽しくくらしていたある風の強い日、「まんげついわ」がゴロゴロゴロゴロ バシャーン!とぬまに落ちてきて…!

出版社の紹介

こちらのシリーズは子供受けバツグン。
本が縦型なので寝かしつけには向かないのですが(その場合はミニ版やボードブック版がオススメ)、ソファーなどでのくつろぎタイムにオススメです。
ただし、毎回主人公が100フロアーすべて辿っていくので、ある程度読む時間は確保してください笑

岩井俊雄さんって単純に”100かいだてシリーズの作者”というイメージだったのですが、実は「ウゴウゴ・ルーガ」で知られるメディアアーティストで、坂本龍一とコラボしたり、東大先端科学技術研究センターでも3年間特任教授をしたことがある、というめっちゃすごい方でした!

というわけで、今回の推しはこちらです!

ゆびさきちゃんのだいぼうけん

ママとケンカして家出した、ゆびさきちゃん。
公園のトンネルをくぐると、そこは不思議な動物たちの世界でした。
主人公・ゆびさきちゃんを指でたどっていっしょに冒険できる
ユニークな絵本です。

出版社の紹介

対象年齢…3、4歳から

指でたどりながら遊べる本です。こちらは普通の横開きで"100かいだて"シリーズよりひと回り小さいため、子どもも取り回しがしやすいです。

ママとケンカして家を飛び出したゆびさきちゃん(以下、ゆびちゃん)。ママにあかんベーをし、幼いながら一人で冒険しちゃうなかなか気骨のある女の子です。

アクティブなゆびちゃん


道すがら、ゆびちゃんは動物たちのお手伝いをしていきます。最後はみんなで集まって素敵な催しに出ますよ!

個人的には、ゆびちゃんがたくさんの不思議な冒険を経て、ご機嫌に帰宅したのが良かったです。
子供にとっては、帰ったら温かく迎え入れてくれるお家があるって大切なこと。

どっちがどっちシリーズ

どっちがピンチ?

左右どちらかのページで困ったことが起こりそう?!「ピーンチピンチ♪ どっちがピンチ?」とリズムにのせてこのあと何が起こるか聞いてみます。子どもの「想像力」を楽しむ一冊。

出版社の紹介

対象年齢…3歳くらいから

表紙のとおり、絵を見て「どっちがピンチ」かを言い当てていく遊び絵本です。
小さいサイズなので、お出かけのお供にもオススメです(単色48ページ)。

ポイントは、毎ページ「ピーンチピンチ、どっちがピンチ?」としっかり歌うこと!笑
子どももノリノリで回答してくれます。

どっちがピンチ?


この「どうしてピンチなのか」を言語化するために対象年齢を3歳くらいからとしましたが、違い自体はもっと小さいお子さんでもわかるので楽しんでいただけます。

どっちがどっち?

どっちがどっち♪ どっちがどっち♪ どっちが〇〇?」と歌いながら、本をサッと開いてすぐに閉じ、左右どちらのページに何が描いてあるかを聞いてみます。瞬間の「観察力」が勝負!

出版社の紹介

対象年齢…2歳から

先ほどと同じミニサイズ絵本のシリーズです。といっても48ページのボリュームがあるので、たくさん当てっこができます。

どっちがうさぎ?と聞くか、どっちがピース?と聞くか…
問題を出す方も、瞬発力が問われます。

楽しみ方としては、小さいお子さんにはゆっくり見せてあげてモノの名前が言えるかのクイズができます。
小学生にはコンマ単位でサッとページを開け閉めして難易度を上げます。観察力、集中力が問われ、大人でも一瞬しか見せてもらえないと訳がわからなくなって盛り上がります!

どっちがヘン?

「どっちくん」と「へんくん」は ふたごの きょうだい。
みためは そっくり、いつも みんな まちがえる。
ふたりが おえかきすると えまで そっくり!
と、思ったら……あれれ? にているけれど なんだか ちがう。
みてみて! かたほうのえ、すっごく おかしいよ!
みぎとひだり、どっちがへん?

出版社の紹介

どっちがヘン?シリーズのフルカラー通常絵本サイズです。

明らかに片方がおかしすぎる間違い探しみたいな感じなのですが、それを子供に突っ込んでもらうのがいい感じです。

いや、どうみてもへんでしょ!

色味がハッキリしていて絵が見やすい。園や小学校などでの読み聞かせで子供たちに参加してもらったら大変なことになりそうです!


終わりに

いかがだったでしょうか。今回は岩井俊雄さんを取り上げてみました。
期待を裏切らず、100かいだて以外の作品もおもしろいです!

子どもの頃お母さんから「もうおもちゃは買いません」と言われ、代わりに与えられた工作道具や材料で自ら遊びを生み出してきたという岩井さん。
生まれ持った才能に加え、アーティストとしての素地はその暮らしの中で育まれたのですね!
私は工作の材料も子供に渡すけど、ついついおもちゃも増やしてしまうので反省です…。

それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました!
よろしければ、同じ企画のパート1もご覧下さいませ。

それでは、また他の記事でお会いできれば嬉しいです!

いいなと思ったら応援しよう!