声に出したくなる!リズミカルな言葉がクセになる絵本たち
読み聞かせたあと、何の気なしに口から出てしまう絵本の中の言葉たち。これは絵本が持つ「不思議な力」のうちのひとつですね。
心に残る言葉や文章を編み出す作者さんはすごい!
今回はそんなついつい語感がクセになる絵本をご紹介します。
『たべて うんこして ねる』 はらぺこめがね 作
対象年齢…2歳から
読み聞かせ…教室でもOK
ど直球!でもそれが良い。
ひたすらタイトルの繰り返しです。本質をついています。リズムが良すぎて、クセになります。
みずみずしく描かれる、人間や生き物たちの営みを見て「人間だってただの生き物だよなぁ」と感じさせてくれます。
さがし絵としても楽しめます。「食べてるのは誰かなー?うんこしてるのは?寝てるのは?」といった感じに。
作中に出てくるきょうだい(作者のお子さん?)の成長にも注目!
『めっきらもっきらどおんどん』 長谷川摂子 作 降谷なな 絵
対象年齢…3歳から
読み聞かせ…教室でもOK
はい、古典の名作です。
これの何がすごいって「主人公が異世界で不思議な体験をして戻ってくる」という型に、妖怪とはちょっと違う独特で不思議な和風のキャラクターを登場させたことです。
それぞれの喋り方も変わっていて、キャラクター作りが秀逸です。「おたからまんちん」は仙人のようにもみえるけど、無邪気なおじいさん(調べてみたところ、七福神の布袋さんがモデルとのこと)です。
そして魅力的なのが、かんたが唱えた謎のオリジナル呪文がクセになること!
何度も読むうちに自然と覚えてしまいます。
子どもの園では先生が年中さんに読み聞かせたところ、しばらく「めっきらもっきら」ブームがおこったそうです。
『きょだいな きょだいな』 長谷川摂子 作 降谷なな 絵
対象年齢…3歳から
先ほどの「めっきらもっきら…」と同じ組み合わせの制作コンビ。こちらも超名作です!黒電話が出てくるので、今時のお子さんには新鮮かもしれませんね。
「あったとさ あったとさ」の様式美で次々と「きょだいな何か」があらわれるスタイルが魅力です。スケールの大きな世界観で、100人の子どもたちは思い思いに楽しんでいます。
なんだか不思議ですが、リズムが良く読んでいて気持ち良いです。
『これはおひさま』 谷川俊太郎 作 大橋歩 絵
対象年齢…4、5歳くらいから
読み聞かせ…教室でもOK
「積み上げうた」と呼ばれる「文章がつながっていく系」ではいちばん好きです。
なぜかというと、素朴な絵と詩の組み合わせがとても良いからです。
おひさまの下に麦畑があって、その麦からパンが作られ、それを食べるあっちゃんがいて、そのあっちゃんの胃の中には牛乳があり、その牛乳を出した牛は同じおひさまの下にいて、最初に戻る…シンプルながら「生命への喜び」を感じさせてくれます!
こちらの本では「音読暗唱」にチャレンジしてみましょう。お子さんと記憶力対決して遊べます!
どこで息継ぎするか悩むので、計画的に読む必要があります笑
ちょっと読み手泣かせな一冊ですが、お子さんはきっと喜んでくれるはず!
残念ながら廃版です。もしご興味があれば、図書館でぜひお借りください。
願わくは、家にあるのが相当古いので再販して欲しいです(出版社さま、おねがいします)!
良ければブログでもことば遊びの特集をしていますので、そちらもぜひご覧ください。
それでは、またお立ち寄りいただければ幸いです!
ありがとうございましたー!